今回のテーマは少し早いですが「2026年に新しく国内FA権取得見込みの選手一覧」です。
2025年シーズン終了時点で、2026年中に新しく国内FA権を取得する可能性のある選手をまとめてみました。
※既にFA権を行使したことがある選手、現時点でFA権を持っている選手を除きます。
福岡ソフトバンクホークス
ソフトバンクは2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
周東佑京
周東選手は一軍登録残り69日で国内FA権取得です。
大怪我が無ければ問題なく達成するでしょう。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数430,打率.286,本塁打3,打点36,盗塁35,出塁率.357,長打率.354,OPS.711,得点圏打率.330
度重なる怪我に悩まされながらも、打撃面では大きな成長を遂げた2025年シーズン。
昇給、そして複数年契約提示は間違いないでしょう。そこで周東選手がどのような選択をするのかに注目です。
単年契約を選べば、2026年オフに国内FA権行使の可能性が高いです。
因みに現時点でのFAランクは補償が必要なBランクです。
松本裕樹
松本投手は一軍登録残り1年と22日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、投げ抹消や故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数51,防御率1.07,投球回数50.2,被打率.165,奪三振率9.95,与四死球率2.66,WHIP0.81
器用すぎるが故に悩む時期もありましたが、今やNPBトップクラスのリリーバー。もしも彼がFA市場に出たら、争奪戦は間違いありません。
2025年オフに松本投手がどのような契約を結ぶのかには注目が集まります。
ホークスが複数年契約を結ぶためには、少なくとも年俸3~5億円は必要です。チームへの貢献度を考えるとそれ以上でも驚きません。オスナ投手は年俸10億円超ですから。
因みに現時点でのFAランクは補償が必要なBランクです。
北海道日本ハムファイターズ
日本ハムは2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
清水優心
清水選手は一軍登録残り1年と41日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
出場無し
FA取得云々よりも、日本ハム捕手陣のレベルの高さからまず一軍の試合に出れていないという現状があります。
2026年度も同様の成績であれば、戦力外通告を受ける可能性は十分考えられます。
清水選手にとってこの1年は野球人生を大きく左右する1年になるでしょう。
因みにFAランクは補償が不要なCランクです。
杉浦稔大
杉浦投手は一軍登録残り127日で国内FA権取得です。
ほぼほぼ一軍に帯同しなければ達成できない数字です。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数18,防御率4.96,投球回数16.1,被打率.233,奪三振率6.61,与四死球率1.65,WHIP1.04
球速以上に伸びのある真っすぐとフォークボールを武器に、先発中継ぎどちらもこなせる使い勝手の良い投手ですが、2025年度は奮いませんでした。
2026年度も同様の成績だと、仮にFA権を行使しても手を挙げる球団はいないでしょう。
全ては2026年度次第です。因みに現時点でFAランクはBランクですが、契約更改後にCランクになるだろうと推測されます。
オリックスバファローズ
オリックスは7名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
田嶋大樹
田嶋投手は一軍登録残り1年と29日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、投げ抹消や故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数18,防御率3.13,投球回数106.1,被打率.258,奪三振率6.52,与四死球率2.03,WHIP1.22,QS率55.6%
デビュー年から8年続けて一軍で10先発以上を記録した実績十分の投手。スピードも出ますが、どちらかというと球のキレで勝負するタイプなので、長く活躍できる可能性があります。
先発一番手という扱いはできないにしても、三番手四番手にいてくれたら非常にありがたい存在です。
因みにFAランクは補償が必要なBランク。
まずは2025年オフに田嶋投手が複数年契約を結ぶかに注目です。。
山田修義
山田投手は一軍登録残り98日で国内FA権取得です。
怪我無くプレーすれば十分達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数28,防御率4.24,投球回数23.1,被打率.275,奪三振率8.10,与四死球率3.86,WHIP1.50
34歳のベテランでこの成績。2024年度のキャリアハイが無ければ、戦力外通告を受けていてもおかしくありません。
ただ、1年チャンスを貰ったのは確か。2026年度の成績次第では貴重な左の中継ぎですし、他球団からの需要が高まる可能性はあります。
因みにFAランクは補償不要のCランクです。
石川亮
石川選手は一軍登録残り135日で国内FA権取得です。
フルシーズン一軍で活躍すれば達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数1,打率.000,本塁打0,打点0,出塁率.000,長打率.000,OPS.000
捕手という唯一無二のポジションのおかげでチームに生き残れていますが、チーム内で野手としてはもう見られていません。30歳という年齢からして、育成の段階でもありません。
森友哉選手、若月健矢選手。彼らからレギュラーポジションを奪えるくらい打撃守備両面でアピールできれば、一気にFA戦線に名を連ねることになります。相当大変なことですが。
因みにFAランクは補償不要のCランクです。
宗佑磨
宗選手は一軍登録残り95日で国内FA権取得です。
大きな怪我をしなければ十分達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数388,打率.235,本塁打6,打点28,出塁率.304,長打率.327,OPS.631,得点圏打率.189
彼の特徴は三塁手として3年連続ゴールデングラブ賞に輝いた守備力の高さ。強肩と瞬発力を兼ね備えた野性的な守備はMLBクラスです。
ただ、課題は打撃。パンチ力のある打撃が持ち味ではあるものの、近年は打率出塁率が低下し下位打線を打つ機会が増えています。
FAランクは補償が必要なBランク。市場価値が高まるかは打撃次第です。
廣岡大志
廣岡選手は一軍登録残り1年と40日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数453,打率.254,本塁打7,打点34,出塁率.317,長打率.348,OPS.665,得点圏打率.286
プロ10年目にしてキャリアハイの成績を残した2025年シーズン。内外野のセンターラインを守れるユーティリティー選手であると同時に、怪我をするまでは打撃主要部門で上位につけるなど攻守に存在感を発揮しました。
このような成績を2026年度も残したなら、確実にFA戦線に名前が挙がってきます。モイネロ投手との相性が良いというのも、評価を上げるポイントの一つです。
因みに現時点でFAランクは補償不要のCランクです。
中川圭太
中川選手は一軍登録残り1年と17日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性は十分あります。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数463,打率.284,本塁打12,打点53,出塁率.314,長打率.432,OPS.746,得点圏打率.304
彼の特徴は勝負強い打撃。曲者的な打撃をする選手で、広角にヒットを打ち分けます。守備位置も主に外野と一塁ですが、大学時代は二塁手として活躍した選手でユーティリティ性は非常に高いです。
FA宣言すれば争奪戦は間違いないでしょう。
因みにFAランクは補償が必要なBランク。ここをどう見るかです。
杉本裕太郎
杉本選手は一軍登録残り1年と19日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性は十分あります。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数455,打率.259,本塁打16,打点53,出塁率.332,長打率.426,OPS.758,得点圏打率.245
本塁打王に輝いた2021年のような活躍を毎年見せているわけではありませんが、安定してOPS.700以上を記録しているところは流石です。
外野が手薄で打線の厚みを増したい球団にとっては是非とも欲しい選手です。
ただ今年34歳という年齢を考えると、FAのチャンスは来年が最後かもしれません。
FAランクは現時点で補償が不要なCランクですが、FAのことを考えるとオリックス球団が補償が必要なBランクまで押し上げる可能性はあります。
東北楽天ゴールデンイーグルス
楽天は4名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
加治屋蓮
加治屋投手は一軍登録残り134日で国内FA権取得です。
一年間一軍の戦力として活躍すれば達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数54,防御率3.50,投球回数43.2,被打率.252,奪三振率7.01,与四死球率4.12,WHIP1.37
楽天移籍1年目となった2025年シーズンはフル回転の活躍でした。絶対的な数字はありませんが、あらゆる場面で登板するなど楽天にとっては無くてはならない存在でした。
今年(2025年)で34歳ということで、他球団から求められるためには絶対的な数字が必要です。登板数40試合以上、防御率1点台、WHIP1.00未満。これらをクリアできれば中継ぎが欲しい球団から求められるでしょう。
因みにFAランクは補償が不要のCランク。加治屋投手にとっては絶好のチャンスです。
宋家豪
宋投手は一軍登録残り138日で国内FA権取得です。
一年間一軍の戦力として活躍すれば達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数10,防御率3.72,投球回数9.2,被打率.286,奪三振率4.66,与四死球率1.86,WHIP1.24
2025年度は怪我に苦しみ思ったような成績を出せませんでしたが、NPB通算348登板と実績は十分です。強い真っすぐとブレーキの利いたチェンジアップで打者を翻弄します。
台湾出身の宋投手は外国人選手として登録されていますが、国内FA権取得に伴い日本人扱いで登録できます。つまり外国人枠(現在は5枠)に収める必要はなくなります。
よって33歳という年齢はあるものの、2026年度の結果次第では十分争奪戦が考えられます。
また、外国人選手はFA宣言時にFAランク(A, B, C)が無いというのも魅力の1つです。あっても補償は金銭のみなので、獲得したい球団は安全に動けます。さらに、外国人選手はバレンティン選手(ヤクルト→ソフトバンク)のようにFA宣言ではなく、自由契約からの移籍という形(金銭補償すら発生しない移籍)も選択できます。
太田光
太田選手は一軍登録残り78日で国内FA権取得です。
大きな怪我をしなければ十分達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数231,打率.176,本塁打1,打点12,出塁率.281,長打率.250,OPS.531,得点圏打率.182
太田選手の特徴は盗塁阻止率の高さ。2025年度はパリーグ1位の盗塁阻止率(.383)を記録しました。因みに守備率は10割です。
捕手は守備だけ完璧にしてくれたらそれでいいという球団にとっては、かなり需要があります。
因みに現在のFAランクは補償が不要のCランクですが、間違いなく補償が必要になるBランクまで押し上げるでしょうね。
小深田大翔
小深田選手は一軍登録残り145日で国内FA権取得です。
1年間、一軍の戦力になれば達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数357,打率.217,本塁打1,打点14,盗塁28,出塁率.311,長打率.258,OPS.568,得点圏打率.134
キャリアワーストとなる成績を記録した2025年シーズン。2026年度も同じような成績になれば、欲しいと思う球団は現れません。あるとしても代走要員くらいです。
内野は全て守れて、足が速いという点で非常に使い勝手の良い選手。あとは打つだけです。
FAランクは補償が必要なBランク。タイトルを獲るくらいの活躍ができれば争奪戦です。
埼玉西武ライオンズ
西武は2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
松本航
松本投手は一軍登録残り1年と26日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、投げ抹消や故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数3,防御率6.43,投球回数14,被打率.259,奪三振率7.71,与四死球率3.21,WHIP1.36,QS率0.0%
先発として実績を作ってきた松本投手ですが、ここ2年は思ったようなパフォーマンスを発揮できていません。2026年度は自身の評価を高めるための1年であると同時に、背水の陣の1年でもあります。
今井投手や髙橋投手がMLBに挑戦することで生まれる先発枠を掴めるかが、まずは大きなポイントです。
FAランクは補償が必要なBランク。行使するには絶対的な数字が必要です。
今井達也
今井投手は一軍登録残り1年と33日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、投げ抹消や故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数24,防御率1.92,投球回数163.2,被打率.176,奪三振率9.79,与四死球率3.02,WHIP0.89,QS率66.7%
今井投手はNPBの器に収まらなくなり、今オフMLBに挑戦します。
西武残留は99.9999%あり得ません。ただ、仮に西武残留となった場合は、2026年オフに大争奪戦が行われます。FAランクは現時点でBランクですが残留の場合はAランクまで上がるでしょう。
千葉ロッテマリーンズ
ロッテは2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
小島和哉
小島投手は一軍登録残り102日で国内FA権取得です。
普通に投げていれば達成可能な数字です。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数24,防御率3.72,投球回数145,被打率.261,奪三振率5.71,与四死球率3.54,WHIP1.37,QS率50.0%
5年連続規定投球回達成(2021~2025年)という非常にタフな投手。防御率は毎年3点台中盤~後半ですが、確実にイニングを消費してくれる投手はチームにとって非常にありがたいです。
FAランクは補償が必要なAランク。先発ローテーションの一角をどうしても埋めたいという球団は獲得に動くでしょう。
2026年度にもし小島投手が1年間投げ通して、防御率2点台前半~1点台後半を記録するようだと大争奪戦が始まります。
石川慎吾
石川選手は一軍登録残り95日で国内FA権取得です。
一軍に半分ぐらい帯同すれば達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数36,打率.086,本塁打0,打点3,出塁率.111,長打率.114,OPS.225,得点圏打率.333
ロッテ移籍初年度の2023年度は主に「左キラー」として敵無しの活躍を見せましたが、2024年2025年と力を発揮できずにいます。2026年度は32歳という年齢も踏まえてラストチャンスでしょう。
FAランクはCランク。守備面では全くと言っていいほどに貢献できないので、評価を上げるにはとにかく打って打って打ちまくるしかありません。
DHは外国人選手ではなく「石川慎吾しかいない」という活躍ができたなら、争奪戦が繰り広げられる可能性は十二分にあります。
阪神タイガース
阪神は2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
木浪聖也
木浪選手は一軍登録残り73日で国内FA権取得です。
大怪我が無ければ十分達成する数字です。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数203,打率.193,本塁打0,打点15,盗塁1,出塁率.255,長打率.260,OPS.515,得点圏打率.227
2023年にはベストナインとゴールデングラブ賞を獲得する活躍を見せたものの、その後は低迷。ただ、まだ飛びぬけた若手遊撃手が育っていないことを踏まえると、阪神の中での需要はあります。
FA権を行使できるレベルに達するためには、2026年度のタイトル奪取は必須。勝負の1年になります。
因みにFAランクは補償不要のCランクです。
熊谷敬宥
熊谷選手は一軍登録残り1年と10日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数170,打率.224,本塁打1,打点18,盗塁6,出塁率.253,長打率.295,OPS.548,得点圏打率.289
出場は主に代走守備固め。ただ2025年度に関しては遊撃手のレギュラーが固まっていない状況で打席にも数多く立ちました。
代走守備固めの選手をわざわざFAで獲得しようとする球団はありません。ただ、長年土のグラウンドを本拠地としてプレーしていながら一軍戦合計336試合出場でエラーが8個だけというのは素晴らしいです。
2026年シーズンに熊谷選手が打ちまくってレギュラークラスの成績、そしてタイトルホルダーに名前を刻むようなことがあれば他球団からの評価は一気に上がります。
FAランクは補償不要のCランク。大チャンスです。
横浜DeNAベイスターズ
DeNAは2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
藤浪晋太郎
藤波投手は一軍登録残り113日で国内FA権取得です。
1年間一軍の戦力になれたら達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数6,防御率4.09,投球回数22,被打率.253,奪三振率7.77,与四死球率4.50,WHIP1.32,QS率50.0%
2022年以来のNPB復帰となった2025年シーズン。シーズン途中での加入ということで、ボールへのアジャストも含めてなかなか難しい部分はあったでしょう。本当の勝負は2026年度です。(ただ、メジャー再挑戦の噂もある)
阪神に高卒で入団してからの出だしの4年間が凄すぎて、それ以降は「伸び悩み」と言われていますが、そもそもプロの舞台で4年も無双投球できる投手なんてそうそういません。最速166キロのスピードボールを投げれることだけではありませんが、ポテンシャルの高さは現在も日本人でトップクラスです。
FAランクは補償不要のCランク。圧倒的な数字を残して、大きな契約を勝ち取れるか注目です。
関根大気
関根選手は一軍登録残り101日で国内FA権取得です。
1年間一軍の戦力になれたら達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数23,打率.174,本塁打0,打点1,盗塁0,出塁率.174,長打率.304,OPS.478,得点圏打率.333
2年前の2023年度にはレギュラーを掴みかけたものの、直近2年は成績が奮わず、怪我もあり思ったような成績とはなっていません。2026年度はFA取得年ではあるものの、プロ野球選手としてラストチャンスの1年とも言えます。DeNAの外野手の選手層は厚く、並大抵の数字では試合に出ることすら叶いません。
FAランクは補償不要のCランク。阪神の近本選手くらい打って走って守ってチームに貢献すれば、評価は爆上がりです。
読売ジャイアンツ
巨人は2名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
ライデル・マルティネス
ライデル・マルティネス投手は一軍登録残り1年と15日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、投げ抹消や故障者特例措置を考えるとFA権取得の可能性はあります。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数58,防御率1.11,投球回数56.2,被打率.164,奪三振率10.32,与四死球率1.75,WHIP0.76
NPB最強クローザーは巨人移籍1年目も圧倒的なパフォーマンスを披露。シーズン中盤まで防御率0.00をキープしていました。
巨人とは2025年度から4年契約を結んでおり、仮にマルティネス投手が2026年度に国内FA権を取得したとしても移籍の可能性はありません。巨人からすれば、再来年からこの最強クローザーを「日本人枠」で起用できるという大きな大きなアドバンテージを得ることになります。
因みに外国人選手なのでFAランクはありません。
増田大輝
増田選手は一軍登録残り36日で国内FA権取得です。
1ヶ月ちょっとで達成するのでFA権取得はほぼほぼ間違いないでしょう。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数25,打率.136,本塁打0,打点0,盗塁3,出塁率.136,長打率.182,OPS.318,得点圏打率.000
代走守備固めがメインで打撃の面では全く結果を残せなかった1年でした。チームの野手の中で唯一全試合一軍ベンチ入りしていながら25打席しか打席に立っていないことを考えると、もう打撃面では期待されていないことが窺えます。
ここから増田選手がFA権を行使できるレベルに達するためには、打撃で結果を残すことが求められます。レギュラーは最低条件で、タイトルも獲れたら尚良いです。
FAランクは補償不要のCランク。2026年度は増田選手の野球人生を大きく変える1年になるでしょうか。
中日ドラゴンズ
中日は7名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
福敬登
福投手は一軍登録残り79日で国内FA権取得です。
怪我無くやれば達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数17,防御率0.54,投球回数16.2,被打率.207,奪三振率5.94,与四死球率5.40,WHIP1.32
登板数こそ少ないものの、しっかり結果を残しているのは流石です。
福投手が仮に2026年オフに国内FA権を行使して他球団へ移籍すれば、2027年度は35歳のシーズン。どこのチームもリリーフ左腕が足りていないとはいえ、30台中盤の投手がFAで移籍するのはかなり厳しいです。注目を集めるなら「50試合以上&防御率1点台」がマストです。
FAランクはCランク。福投手は2026年オフの目玉となれるでしょうか。
清水達也
清水投手は一軍登録残り123日で国内FA権取得です。
怪我無くシーズンを終えれば達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数55,防御率2.24,投球回数52.1,被打率.254,奪三振率8.08,与四死球率3.78,WHIP1.34
2022年度から4年連続50試合以上に登板している鉄腕リリーバー。2025年度はプレミア12の疲れもあってか少し成績を落としたものの、防御率2点台で50試合以上はしっかり達成しています。
FAランクはBランクもしくはAランク。どちらにしても補償が必要です。ただ補償を出してでも欲しいという球団は多いのではないでしょうか。全ては2026年度の結果次第ですが。
彼がいれば、セットアッパーか守護神、どちらかのポジションは埋まります。
藤嶋健人
藤嶋投手は一軍登録残り112日で国内FA権取得です。
怪我無くシーズンを終えれば達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数60,防御率3.25,投球回数52.2,被打率.250,奪三振率5.81,与四死球率2.73,WHIP1.22
藤嶋投手は清水投手のような絶対的なスピードがあるわけではないものの、なぜか抑える珍しい投手です。ストレートの球速は140キロ台前半から中盤。それなのにストレートで空振りが取れる。150キロ以上が当たり前の時代において、異質な存在です。
2025年度は全体的な数字を見るとキャリアの中でも悪い方ですが、60登板はキャリアハイです(これで4年連続50試合登板)。2026年度も怪我無く50試合以上投げ、防御率1点台2点台を記録するようだと他球団が黙っていません。
FAランクは補償が必要なBランク。成績次第では争奪戦もあり得ます。
宇佐見真吾
宇佐見選手は一軍登録残り51日で国内FA権取得です。
一軍の戦力として見てもらえたら、問題なく達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数41,打率.118,本塁打0,打点1,盗塁0,出塁率.250,長打率.118,OPS.368,得点圏打率.000
元々「打てる捕手」として存在感を放っていたものの、2025年度の成績は悲惨なものでした。もし、今年のような成績を続けたら、再来年は雇って貰えない可能性が高いです。
ただ、2024年度のような成績を残せたら、一気にFA戦線に名乗りを上げます。FAランクはCランクで補償が要りません。巨人-日本ハム-中日と3球団を渡り歩いたベテランが4球団目の移籍となるでしょうか。
加藤匠馬
加藤選手は一軍登録残り116日で国内FA権取得です。
一年間、怪我無く一軍で過ごせたら達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数75,打率.234,本塁打1,打点6,盗塁0,出塁率.258,長打率.297,OPS.554,得点圏打率.333
打撃面は昔から全く期待されていないものの、「守備」「強肩」「リード」には定評がある捕手です。石伊雄太選手という若手捕手の次に出場試合数が多かったのはそういう部分から。投手&首脳陣からの信頼は厚いです。
ただ現在33歳という年齢を考えても、なかなかFA宣言するというイメージは湧きません。
FAランクは補償不要のCランク。ここにきて打撃が大覚醒すれば、一気にFA戦線に躍り出ます。
山本泰寛
山本選手は一軍登録残り105日で国内FA権取得です。
一年間、大きな怪我無く一軍で過ごせたら達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数372,打率.242,本塁打4,打点23,盗塁3,出塁率.265,長打率.323,OPS.588,得点圏打率.213
32歳にして自己最多の112試合に出場。飛躍のシーズンとなりました。2026年度も二塁手&遊撃手として堅実な守備をしながら、打撃面でさらなる成長を遂げれば間違いなくFA戦線に名乗りを上げます。少なくとも打率&出塁率を3割に乗せたいですね。
FAランクは補償不要のCランク。年齢的に最初で最後のFAチャンスになるかと思います。
上林誠知
上林選手は一軍登録残り96日で国内FA権取得です。
レギュラーなので大きな怪我が無ければ達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数517,打率.270,本塁打17,打点52,盗塁27,出塁率.303,長打率.434,OPS.737,得点圏打率.240
2018年以来となる規定打席に到達。ドラゴンズファンだけでなく、ホークスファン、プロ野球ファンが長年待ち望んでいた復活を果たしました。盗塁数27はキャリアハイです。
パンチ力と走力、そして守備力(レーザービーム)を兼ね備えた華のある選手はそうそういないので、彼がFA宣言すれば争奪戦は必至です。
現在のFAランクは補償不要のCランク。ただこのままではまずいということで中日球団が大幅な昇給をしてBランクまで押し上げる可能性はあります。おそらくそうするでしょうね。今季の推定年俸1750万円から、少なくとも7000万円にはなります。
広島東洋カープ
広島は4名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
森下暢仁
森下投手は一軍登録残り1年と2日で国内FA権取得です。
このように本来は到達不可能ですが、故障者特例措置を使えばFA権取得の可能性が生まれます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数22,防御率2.48,投球回数152.1,被打率.248,奪三振率5.44,与四死球率2.48,WHIP1.16,QS率86.4%
プロ6年間で規定投球回に達さなかったのは1年のみというプロ野球選手の鏡のような選手。想定通り投げてくれるので、彼が1人いれば先発ローテーションを1枠考えなくてよいです。
ただ1つ気になるのが年々奪三振率が低下していること。理由は様々考えられますが、個人的には出力が低下したとは微塵も思いません。甘いコース&高さにストレートが集まって打者のバットには当てられる。それでも球威があるから差し込めてフライアウトになる。そんな見立てです。ストライクゾーンで勝負できるという自信から、無理にコースを狙わなくなったのではないでしょうか。
FAランクは今オフAランクに上がるだろうと推測します。もちろん補償が必要です。彼の現在の契約年数は定かではありませんが、仮に単年契約だった場合は2026年オフにFAの目玉となります。
床田寛樹
床田投手は一軍登録残り25日で国内FA権取得です。
間違いなく達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数26,防御率3.15,投球回数171.1,被打率.248,奪三振率5.36,与四死球率2.26,WHIP1.17,QS率69.2%
現代野球では珍しいパームボールを操る好投手。投手ながら打撃も得意でセリーグ向きの投手と言えます。大谷選手がいなければもっと騒がれていたでしょう。2023年度から3年連続で規定投球回に達しており、安定してイニングを稼げます。
FAランクは補償が必要なBランク。もしも彼がFA宣言したら争奪戦間違いなしです。
島内颯太郎
島内投手は一軍登録残り108日で国内FA権取得です。
大怪我さえなければ達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数60,防御率1.40,投球回数57.2,被打率.152,奪三振率8.90,与四死球率3.43,WHIP0.88
まさに無双投球。150キロ代後半のストレートと魔球チェンジアップで打者に的を絞らせませんでした。もしも今オフFA権を使える状況であったら、目玉になっていた可能性は十分あります。2023年度から3年間の平均登板試合数が60試合とタフさも兼ね備えていますしね。
FAランクは補償が必要なBランク。FAするしないにしても、2026年度の結果次第で島内投手の野球人生はさらに華やかなものになるでしょう。
坂倉将吾
坂倉選手は一軍登録残り115日で国内FA権取得です。
レギュラーなので大きな怪我が無ければ達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数399,打率.238,本塁打5,打点37,盗塁1,出塁率.327,長打率.362,OPS.689,得点圏打率.247
現在のNPBで打てる捕手の筆頭がこの坂倉選手。ただ2025年度はその打撃で苦しみました。レギュラーになってからキャリアワーストの成績で、規定打席にも到達しませんでした。昨季オフのプレミア12、そしてその後の肘のクリーニング手術や右手中指の骨折となかなか自分を鍛え上げる時間が取れなかったのが1つの要因として考えられます。
FAランクは補償が必要なBランク。2026年度の契約内容にもよりますが、単年契約で、普通にいつも通りの成績を残したら争奪戦は必至です。
東京ヤクルトスワローズ
ヤクルトは3名が新たに国内FA権を取得する可能性があります。
星知弥
星投手は一軍登録残り33日で国内FA権取得です。
余程のことが無い限り達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数44,防御率1.67,投球回数43,被打率.242,奪三振率8.58,与四死球率2.93,WHIP1.19
プロ9年目にしてキャリアハイの成績を残した星投手。昨季まではヤクルトの中では良い方の防御率だったのが、今季は球界全体を見渡しても良い方の防御率になりました。
FAランクは補償不要のCランク。31歳という年齢を考えると、FA市場に出れるチャンスは最初で最後。2026年度はさらに突出した成績を残せるかに注目です。
青柳晃洋
青柳投手は一軍登録残り54日で国内FA権取得です。
2ヶ月弱一軍の戦力になれたら達成できます。
2025年度の一軍成績がこちら。
登板数3,防御率8.10,投球回数13.1,被打率.286,奪三振率6.08,与四死球率9.45,WHIP1.88
MLBに挑戦し、1年足らずでNPBに復帰したサイド右腕。そこまで期間が空いているわけではないのに、打ち込まれているのを見ると今の実力がそのまま表れたのかなと思います。
ただ、元々は最優秀防御率(2022年)のタイトルを獲得したことがあるくらい実績十分の投手。きっかけさえあればまだ全然やれるはずです。
FAランクは補償不要のCランク。活躍次第ではFAの目玉に上り詰めるでしょう。
宮本丈
宮本選手は一軍登録残り94日で国内FA権取得です。
大きな怪我無く一軍で過ごせたら達成します。
2025年度の一軍成績がこちら。
打席数106,打率.258,本塁打0,打点9,盗塁1,出塁率.365,長打率.303,OPS.669,得点圏打率.296
内外野のセンターラインを守れて、打撃面でも出塁率の高さが持ち味の選手。使い勝手は非常に良いです。チームに1人いれば重宝します。
FAランクは補償不要のCランク。これまではスーパーサブという立ち位置でしたが、2026年度にレギュラーを張るぐらいの活躍を見せたらFA戦線に入ってきてもおかしくありません。

  
  
  
  

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