今回のテーマは「2025年度ホークス構想外候補10名【4月編】」。
最初に言っておきますが、気分を害される可能性のある方はご覧にならないでください。
NPB12球団は毎年支配下だけで少なくとも10名の戦力外選手が出ます。
もちろんホークスも例外ではありません。
ということで、4/20現在にまだアピールが足りないと個人的に思った支配下選手を10名挙げてみました。
まだまだシーズンは始まったばかりなのでここからの活躍で十分捲れます。
武田翔太
高卒14年目で32歳の武田翔太投手。
彼は現時点で構想外の一番手です。
四年契約を結んだ2021年オフ。
この頃はチームのエースとして一人立ちすることを期待されていました。
ただ結果は奮わず、2024年度に関してはトミージョン手術の影響で一軍登板ゼロ。
彼にはもう時間がありません。
まずは投げれる状態に戻すこと。
そして、いち早く一軍の戦力に。
「ホークスには武田が必要だ」と思わせるだけの結果を残さなければなりません。
濵口遥大
大卒9年目で30歳の濵口遥大投手。
今季はホークスに加入して1年目。
貴重な左投げ。
流石に今オフに構想外は無いと思う方もいらっしゃるでしょう。
ただ、プロの世界はそんなに甘くはありません。
戦力にならないと判断されれば、過去にどれだけ実績を残していても切られます。
ホークスにとって左投げが貴重なのは確かですが、左投げだったら誰でもいいわけではありません。
抑える左を求めてます。
濵口投手が一軍で求められる人材になるためには「球速を上げること」。
これだけです。
ホークスは球速至上主義ですから、どんなにチェンジアップがキレていてもストレートが走っていなければ勝負の舞台にすら立てません。
また、当然ですが球速は無いよりあった方が良いです。
濵口投手の現在の球速帯は140キロ前後。
これを140キロ台中盤ぐらいまで上げていきたいところです。
板東湧梧
社卒7年目で今年30歳を迎える板東湧梧投手。
板東投手は昨季2024年度に平均球速が約10キロ落ちました。
そのせいか、2024年度の一軍登板はゼロ。
首脳陣としては、板東投手本来の球が戻るまで様子を見ようという判断だったでしょう。
そして、そこから現在に至るまで球速は戻っていません。
昨年と同様の判断となれば、どんなに二軍で良い投球をしていても一軍で投げれません。
2年連続一軍登板ゼロの30歳となると流石に厳しいです。
板東投手は変化量の大きなカーブやフォーク、そして変化量の小さなカットボールやツーシーム等多彩な変化球も持ち味の投手。
この持ち味を存分に使い、150キロを超えるストレートだけが全てではないということをこれから示していかなければなりません。
二軍で圧倒的な数字を残せば、流石に一軍に呼ばれるでしょう。
上茶谷大河
大卒7年目で今年29歳を迎える上茶谷大河投手。
彼も濵口投手と同様、ホークス1年目ですが勝負の年です。
仮に現在DeNAに所属していたとしても今季は勝負の年。
そんな中で、春季キャンプ中に右肘の怪我。
非常に痛いです。
2月に右肘のクリーニング手術を受け、復帰まで3~4ヶ月。
5月半ばから6月半ばに戻ってこれるかなという計算です。
そこからレギュラーシーズン終了の9月までの約3ヶ月で来季の契約に繋がる成績を残さなければなりません。
終盤戦のホークスを支える存在になれるかに注目です。
リチャード
高卒8年目で今年26歳を迎えるリチャード選手。
彼を構想外候補に選んだ理由は打撃の確実性が無いからです。
守備の安定感、そして日本球界トップクラスのパワー。
スターになれる素質を十分持った選手。
ただ、なかなか一軍に定着できません。
二軍では前人未到の5年連続本塁打王。
あとは、本当に一軍で打つだけです。
今季の開幕当初は栗原選手の怪我も重なり、一軍でかなりのチャンスを貰えていたものの、それを活かせず現在は二軍。
リチャード選手に代わって一軍に合流した廣瀨隆太選手は、今や牧原大成選手よりも優先されてスタメン起用されるほどのアピール。
リチャード選手にとって状況がかなり厳しくなったのは確かです。
ここから彼がどう巻き返していくのか、期待していきましょう。
又吉克樹
独立リーグ出身プロ12年目で今年35歳を迎える又吉克樹投手。
今季が4年契約4年目で契約最終年の選手です。
東浜投手と共にチーム最年長投手。
昨季は40試合に一軍登板。
まだまだチームの戦力として活躍してほしい気持ちもあります。
ただ、ベテラン選手は1年1年が勝負。
開幕後に急遽先発調整を始めたという部分はあるものの、二軍でも防御率4.41と打ち込まれているところを見ると、今の状態では厳しいかなと率直に思います。(2025/4/20時点)
ベテランと若手を比較して同じくらいの成績だったら若手が優先されるのは当然。
ベテランは圧倒的な数字を残さなければなりません。
シンカー(チェンジアップ?)のキレは素晴らしいので、あとは他の球種も同じくらい高い精度にできるかというところです。
田浦文丸
高卒8年目で今年26歳を迎える田浦文丸投手。
彼は若手のように見えて、実際は中堅選手。
年齢的には一軍の中心選手になっていなければいけません。
過去7年の内、田浦投手が一軍で存在感を放ったシーズンは2023年度の1年だけ。
この年は45登板で防御率2.38と抜群の成績でした。
流石に2024、2025年と2年続けて一軍で主力を張れないようだと、立場は苦しくなります。
2024年度は怪我に苦しみましたが、2025年度は春季キャンプから元気バリバリ。
貴重な左の中継ぎとして期待されたものの、オープン戦で結果を残せず開幕二軍スタート。
そして現在二軍でも圧倒的に抑えることができていません。
そうなっている一番の原因はストレートの強さ。
140キロ前後のストレートじゃ決め球のチェンジアップも活きてきません。
ここから暖かくなるにつれて、彼が状態を上げていけるかに注目です。
長谷川威展
大卒4年目で今年26歳を迎える長谷川威展投手。
彼を構想外候補に選んだ理由は非常にシンプル。
トミージョン手術を受けて今季中の復帰が厳しいからです。
直近ではプロ1年目で結果も残していた澤柳亮太郎投手がトミージョン手術を受けた影響で1年目のオフに育成選手として再契約しましたがそのイメージです。
今年2025年3月にトミージョン手術を受け、復帰時期は来年以降。
どのタイミングで投げれるようになるか分からない投手に支配下枠を1枠使うのはもったいないという判断になるだろうと推測します。
2024年度は左キラーとして貴重な戦力だった長谷川投手なので、実力的には当然支配下です。
村田賢一
大卒2年目で今年24歳を迎える村田賢一投手。
2年目の投手を構想外候補に選ぶのは本来あり得ません。
ただ選手層の厚いホークスにおいてはそれも十分あり得ます。
村田投手はプロ1年目に二軍開幕投手に選ばれるなど、非常に期待をされていた投手でした。
同期の投手の中でも澤柳投手岩井投手に続いて三番目に一軍登板を果たし、順風満帆のプロ野球生活になるかと思われました。
ただ、そんなこともありませんでした。
2024年度序盤は精密なコントロールを武器に先発として抜群の安定感を誇ったものの、シーズンが進むにつれ相手打者が対応。
2025年度も一軍で投げさせたいと首脳陣に思わせる投球内容にはなっていません。
このままの感じで今シーズンを終えたら来季は育成選手になっているでしょう。
牧原巧汰
高卒5年目で今年23歳を迎える牧原巧汰選手。
今回選出した中で唯一の捕手です。
今年のホークスの捕手争いは絶対的正捕手の甲斐拓也選手が抜けたことにより熾烈を極めています。
ただ熾烈ではあるものの、レベルの高い争いになっているかと言えばそれは違います。
誰でも少し目立てば使ってもらえる状況です。
そんな状況で正捕手争いに入っていけてないのは問題です。
牧原選手の魅力は「打撃」
その打撃でまだ結果が残っていません。
確かに昨年まで主戦場は三軍の選手。
二軍投手の球に慣れるのに時間はかかるでしょう。
ただそんなことを言っている暇はありません。
年齢的には「即戦力」と呼ばれる大卒1年目と同じ。
昨年、一昨年と非公式試合で二桁本塁打を放ったパワーをそろそろ見せつけたいところです。
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