ここ最近、ホークスの甲斐拓也選手が巨人へ移籍したことによる人的補償に注目が集まっています。
ホークスが指名するとしたら投手?捕手?
そもそもホークスは人的補償を指名するのか?
様々な議論が行われています。
以前、私もそのことについて記事を投稿しました。
上記事での予想は小林誠司選手。
彼がプロテクトリストから外れているという確証はありませんが、仮に外れていた場合に最適な判断をしたと思ってます。
今回は、なぜ小林選手がホークスに必要なのかということを以前の記事以上に深掘りしていきます。
捕手の型
捕手にはそれぞれ「型」があります。
打撃は良いけど守備がイマイチ、守備は良いけど打撃がイマイチ、打撃も守備も素晴らしい、打撃も守備もイマイチ等々。
正捕手は打撃も守備も素晴らしい選手が理想ですが、そんな選手はそうそう現れないので打撃と守備を総合的に判断した結果選ばれます。
2017~2024年の期間でホークスの正捕手を務めた甲斐拓也選手は明らかに守備型の選手。
2022年オフに西武からオリックスへ移籍した森友哉選手は明らかに打撃型の選手。
どちらが良い悪いはありません。
2024/12/27時点でホークスに在籍する10名の捕手の型を独断と偏見でまとめました。
打撃型の選手は全く守備ができないとか、守備型の選手は全く打てないとか言っているわけではないことをご了承ください。
嶺井選手はスローイング&ブロッキングの安定感の無さと、勝負強い打撃を比較したときに明らかに打撃型。
谷川原選手は二軍でも打率.258とそこそこ打てており、守備も無難にこなすものの突き抜けた何かが見つからないのでどちらでもないという判断。
海野選手は2024年度で一軍戦51試合に出場してエラーが1つだけという守備での安定感と、打率.173という打撃面での課題を露呈したということで守備型。
大友選手は茨城アストロプラネッツに所属した2024年シーズンで逆方向への本塁打を含む12本の本塁打を記録したということでおそらく打撃型。
渡邉選手は2024年度に打撃守備両面で存在感を示せなかったものの、2022年度の活躍を見る限り打撃型。
石塚選手は打撃を活かすために2024年度は一塁や外野に本格挑戦したぐらいなので明らかに打撃型。
牧原選手は2年続けて三軍四軍非公式試合で二桁本塁打を放つ長打力を持ち、守備面ではスローイング&ブロッキング含めて課題があるので打撃型。
加藤選手はそもそも三軍四軍でも出場機会が乏しく、打撃守備両面で光るものをアピールすることができていないのでどちらでもないという判断。
盛島選手は当たればスタンドまで放り込むパワーを持った選手で、強肩も売りにしていますが今のところは打撃の方が魅力的に映るということで打撃型。
藤田選手はそもそもまだ体が出来上がっていないのでどちらでもないという判断になるのが普通ですが、現時点で強肩はアピールすることができているので守備型。
ざっくりとこんな感じです。
加藤選手、盛島選手、藤田選手の3名に関しては2025年度から一軍の主戦力として活躍するイメージは持てません。
残りの7名の内訳は打撃型5名,守備型1名,どちらでもない1名。
守備型の選手はたったの1名。
私はここにかなりの危機感を感じます。
例えば1点差で勝っていて7回2死満塁のピンチ。
打者を追い込んだ後に藤井投手が投げる球はフォークボール。
この球を甲斐選手や海野選手なら意地でも止めます。
ただ、嶺井選手は逸らす可能性があります。
その1点で試合を落とす、引き分ける。
これを防ぐために2025年度で36歳を迎えるベテラン守備型捕手の小林選手が必要です。
経験値
捕手は打撃・守備だけできていれば良いという訳ではありません。
投手をリードする力も大事な要素です。
そのリード面は一軍の試合に出ることによって養われます。
そしてホークスにはその経験値を持った捕手が少ないです。
なぜなら2017年以降、ほぼほぼ甲斐拓也選手がマスクを被っていたからです。
一番経験値があるのがDeNAで主戦捕手を務めたこともある嶺井選手。
ただ、嶺井選手の守備は先ほども述べた通り、安定感がありません。
守備面の安定感と経験値の高さを考えた時に、一軍通算808試合に出場した小林選手はホークスにとって唯一無二の存在と言えます。
次の正捕手のためにも
ホークスの直近の課題は「正捕手を育てながら、勝つこと」。
常勝を義務付けられたチームは勝つことが第一です。
中には育成の為に、優勝は諦めて若手だけで競わせるチームもあるとは思いますが、ホークスはそうではありません。
捕手がしっかりしていれば優勝できます。
そして正捕手を育てながら勝つためには、ベテラン捕手の存在が必要不可欠です。
巨人で小林誠司選手が正捕手を掴むときの阿部慎之助選手。
西武で森友哉選手が正捕手を掴むときの炭谷銀仁朗選手。
ソフトバンクで甲斐拓也選手が正捕手を掴むときの髙谷裕亮選手。
このように安定感のあるベテラン捕手が控えていることによって、正捕手候補は伸び伸びとプレーできます。
正捕手として一人立ちするまでの1~2年。
その短い期間だけでも小林選手の力は必要です。
仮にホークスが小林選手を獲得したとして、小林選手が一軍の主戦捕手になってしまうとそれはそれで大問題です。
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