2024/10/30、SMBC日本シリーズ2024福岡ソフトバンクホークス対横浜DeNAベイスターズ第4戦が行われました。
結果は5-0でベイスターズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で述べます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては、2024年ポストシーズンのホークス選手打撃成績も載せてます。
全体的な感想
初回のケイ投手の三者連続三振を見て、この試合は非常に厳しい戦いになると悟りました。
石川投手が7回無失点で、8回9回をヘルナンデス投手とオスナ投手が繋ぎ、延長戦に持ち込むぐらいしか勝機は無いのかなと思いました。
そんな中で4回にオースティン選手が先制の本塁打。
そして、7回には宮崎選手が追加点となる本塁打。
この2点で勝負ありです。
ケイ投手は投げミスが少なく、球も強いので、ライオンズの武内夏暉投手のような印象を抱きました。
中盤までは出力の高い球を安定して投げ続けており、後半は前半のように154キロのストレートを連発することは無かったものの、それでも150キロ近い球は投げれていました。
強力なベイスターズ打線を抑えながら、武内夏暉投手を打ち崩す。
かなりの無理難題です。
これで日本シリーズの対戦成績は2勝2敗。
ベイスターズが勢いに乗りつつあるという状況です。
この流れを何とか止めなければなりません。
5戦目の先発はホークスが大関投手、ベイスターズがジャクソン投手。
ホークスが勝てていない2戦は先発が試合を作れていないので、何とか6回までは投げ切ってほしいです。
打線の中では、やはり4番山川穂高選手の爆発に期待です。
投手
石川柊太
石川柊太投手は5.2回1失点の投球でした。
全90球の内、ストライク63ボール27。
印象としては「本塁打だけ」です。
前日のホークス投手陣はベイスターズ打線の長打を警戒してなかなかアバウトにストライクを取りにいけていませんでしたが、今回の石川投手は大胆に投げ込んでいきました。
危ない球はかなりあったものの、球の強さで押し込んでいきました。
オースティン選手に真ん中のストレートを2球続けて本塁打にされましたが、失点はその1点だけ。
強力なベイスターズ打線を6回途中1失点はナイスピッチングといってもいいのではないでしょうか。
好投に繋がった要因は四球ゼロです。
ホークス投手陣は長打を恐れてコースに集めて結果的に四球を出すよりも、やはりどんどんストライクゾーンに自信がある球を投げ込むべきです。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は0.2回4失点の投球でした。
全22球の内、ストライク15ボール7。
印象としては「回跨ぎが裏目に」です。
6回表は前の打席で本塁打を放っていたオースティン選手を3球三振。
雄叫びを上げてチームに良い流れを持ってきました。
6回裏は、9番笹川吉康選手の左安&盗塁、2番周東佑京選手の四球でチャンスを作ったものの、3番栗原選手と4番山川選手が活かせずに無得点。
もう一度いい流れをチームに持ってくるために尾形投手が7回表のマウンドにも上がりました。
ただその判断が裏目に出てしまいました。
先頭の宮崎選手がカウントを取りにいった真ん中のストレートを完璧にレフトスタンドへ。
この1球で試合が決まりました。
その後もヒットや四球で走者を溜め、途中降板。
後味の悪い投球になってしまいました。
個人的に尾形投手の回跨ぎは良い印象がありません。
首脳陣もそれを分かった上で、流れを作ってほしいという思いで送り出したのでしょう。
この期待に応えて、尾形投手には来季のさらなるレベルアップに期待です。
岩井俊介
岩井俊介投手は0.2回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク15ボール6。
印象としては「投げ切って打たれた」です。
今回の岩井投手の投球は全く悪くないです。
投げミスがゼロなのに打たれたのでダメージはその分大きいです。
駆け引きでやられた場面、力勝負でやられた場面、どちらもありました。
桑原選手に1死満塁で打たれたタイムリー二塁打はまさしく駆け引きです。
1ボール2ストライクからの7球目に投じたのは外角高めにストレートのボール球。
これで2ボール2ストライクというボール球を投げ辛い状況になりました。
6球目も内角にストレートを投げ込んでいたこともあり、さすがに3球連続ストレートは無いと読んでいたでしょう。
投げるとしたら低めのスライダーかフォークという中で、岩井投手が投じたのは低めのボール気味のスライダー。
その球に反応し、レフトオーバーの二塁打になりました。
スライダーもフォークもそれまでに桑原選手が軌道を見ていた球でした。
ただ、その球を最後まで投げず取っておくというのも、リスクがあるので難しかったと思います。
このような場面で岩井投手が抑えるためには、投球のレベルを一段階も二段階も上げるしかありません。
筒香選手やオースティン選手からは低めのフォークで空振りを奪う場面がありましたが、いつでも空振りが取れる球が1球種は欲しいです。
オースティン選手に外角ストレートを一発で捉えられたことから、ストレートの球速&質に磨きをかけて欲しいなと思います。
松本晴
松本晴投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク12ボール7。
印象としては「ストレートの強さを感じた」です。
フォード選手には真ん中のストレートをセンターオーバーの二塁打にされましたが、全体的に見るとストレートで打者を押し込むことができていました。
このような投球をされると3戦目の2番手投手として見てみたかったなという気持ちが芽生えます。
今回は1イニングしか投げていないので、間違いなく今後のシリーズでも投げるはずです。
1イニングの中継ぎだけでなく、ロングも含めて、チームに良い流れを持ってくる投球に期待です。
木村光
木村光投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク10ボール4。
印象としては「先頭打者を打ち取れた」です。
先頭の森選手には8球粘られたものの、最後は高めのストレートで押し込み左飛。
この1アウトが大きく、絶好調の1番桑原選手には初球の甘く入ったスプリットを捉えられセンター前に運ばれたものの、後続は抑えました。
今回の投球をきっかけに、次回も日本シリーズでの登板があるのかは微妙なところです。
打ち取ったのは、9番森選手、2番の調子が悪い牧選手、3番途中出場の神里選手。
オースティン選手や宮崎選手と勝負して抑えていたら評価はかなり高まっていただろうと思います。
ただゼロで抑えたところは素晴らしいです。
野手
2024年ポストシーズンのホークス選手打撃成績がこちら。(2024/10/30時点)
<スタメン>
<スタメン外>
正木選手や柳町選手が結果を残せずに回ってきたチャンスを一発で活かした笹川吉康選手は素晴らしいです。
3打数1安打1盗塁(単打1)の活躍。
間違いなく次戦でもスタメンでしょう。
ホークスの守備陣は相変わらず安定しており、あとは打線が繋がればというところ。
相手先発ケイ投手が好投を続ける中で、各選手が何とかしようとする姿勢は伝わりましたがそれが結果に表れませんでした。
個人的に1つ疑問に思ったところは、オースティン選手に先制本塁打を打たれた直後の4回裏の攻撃。
先頭の1番柳田悠岐選手がヒットで出塁し、2番周東佑京選手が二ゴロ。
3番栗原陵矢選手は2ボールとなったところで、高めのボール球のツーシームにがっついて空振り。
4球目の外角のストレートを捉えるも牧選手のファインプレーに阻まれました。
もし3球目のボール球を見逃せていたら3ボール。
四球の可能性はかなり高まっていました。
栗原選手が出塁すると、近藤健介選手まで打順が回ります。
そのことを考えると、あの場面では自分が決めるという意識を捨ててもらいたかったです。
個人的にいろいろと打順をこうしたらいいんじゃないかとか考えていますが、1つだけ変えられないポジションが4番打者。
やはり山川穂高選手が打つしかありません。
チームの悪い流れを振り払う一打を期待してます。
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