2024/10/17、福岡ソフトバンクホークス三軍対ロッテジャイアンツの交流試合が行われました。
結果は8-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については10月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
井﨑燦志郎
井﨑燦志郎投手は3回2失点(自責点1)の投球でした。
全47球の内、ストライク25ボール22。
印象としては「スプリットを続けてもよかった」です。
初回はヒット、盗塁、盗塁、渡邉陸選手悪送球で失点。
切り替えやすい失点ではあります。
ただ3回の四球、盗塁、左安での失点は防げる失点だったと個人的には思います。
3番打者への初球は外角低めにストレートが外れてボール。
2球目は低めのスプリットで空振り。
1ボール1ストライクとなったところで、内角のストレートをうまくレフト前に運ばれました。
2球目の空振りは完全にストレートタイミングのスイングで、ストレートへのタイミングは合ってました。
だから、ここはスプリットを続けても良かったのではないでしょうか。
あくまでも結果論です。
今回は全体的にストライクを取るのに苦労していたものの、50球近く投げても出力が落ちなかったのは良かった点です。
将来的にチームのエースを目指すのであれば、ストライク率の向上は欠かせません。
小林珠維
小林珠維投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク14ボール5。
印象としては「三者連続三振」です。
高めのボール球のストレートに各打者が手を出してくれた部分もありましたが、球の力が素晴らしかったのは確かです。
この力強いストレートでファールや空振りを奪い、最後は低めの変化球で空振り三振。
理想的な投球内容です。
小林投手はスピード自体は出るものの、球が軽いのか簡単に捉えられる場面が目立っていました。
そういった球質を改善することができたのでしょうか。
そうだとしたら、今後が非常に楽しみです。
次回登板でも同じような投球をしてくれたらと思います。
藤田淳平
藤田淳平投手は3回無失点の投球でした。
全45球の内、ストライク25ボール20。
印象としては「少しでも甘く入るとハードヒット」です。
3回無失点ということで結果は素晴らしいです。
ただ、安心して見ていられる内容では無かったです。
走者無しの状態でもストレートの球速は140キロに満たず、走者を出すと130キロ前半から中盤に。
少しでも甘く入るとハードヒットを喰らってしまいます。
緩急を付けるチェンジアップやカーブも投げていましたが、ストライクが入ったり入らなかったり。
コントロールが安定していたわけでもありません。
悪い中でも抑えたという見方をすれば素晴らしいですが、来季に向けてやるべきことはたくさんあります。
アルメンタ
アルメンタ投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「決め球が高めに浮いた」です。
最速152キロの球の勢い、スライダーのキレ。
素晴らしい部分はたくさんありました。
それでも、追い込んでからの変化球が高く浮いてしまっていたところがもったいないなと思いました。
結果としては、二安、遊ゴロ併殺、右飛と三人で抑えることができているので問題ないですが、アルメンタ投手の実力があればもっと圧倒した投球内容ができるはずです。
真ん中に入る球は1球も無かったので、そこは継続して次に登板に期待です。
岡植純平
岡植純平投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク10ボール2。
印象としては「打たせて取る投球」です。
パッと見てわかる凄い球があるわけではないですが、カット系の球でバットの芯を外したり、チェンジアップで奥行きを使うことで打者に的を絞らせませんでした。
基本的にストライク先行の投球ができていたのも良かったです。
ストレートのスピードや細かい制球力等、まだまだ課題はありますが、将来的に期待の持てる投手の1人です。
大津投手のように様々な球種で打者を抑え込む投手になってくれたらと思います。
野手
ホークス選手の10月三軍打撃成績がこちら。(2024/10/17時点)
※10/16の試合結果は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは、西尾歩真選手、桑原秀侍選手、渡邉陸選手、重松凱人選手、オスーナ選手、藤田悠太郎選手の6名。
西尾選手は5打数2安打1打点(単打1、二塁打1)
西尾選手らしい右中間への当たりを見せてくれました。
守備でも5回1死一二塁の場面で、一塁寄りのセカンドゴロで二塁に送球して一塁走者をアウトにするプレーがありました。
桑原選手は4打数2安打1盗塁(単打2)
センター方向へ綺麗に2本のヒットを放ちました。
長打力も魅力的な選手ですが、今回のようなヒットも積み重ねて確実性を上げていきたいところです。
渡邉陸選手は4打数2安打2打点(二塁打2)
右に左に大きな打球を打ち分けました。
打撃は良かったものの、守備では3回も同じ選手に盗塁を決められ、初回には三盗を阻止しようとして悪送球を記録するなど課題も残しました。
重松選手は4打数2安打1盗塁1打点(単打2)
まさに桑原選手と同じようなセンター方向へのヒットを2本記録しました。
盗塁を仕掛けたものの、スタートが悪いと判断して一塁に戻るという冷静な判断を見せる場面もありました。
オスーナ選手は4打数2安打2打点(二塁打1、本塁打1)
2打席目は片手一本のフォロースルーでレフトスタンドまで運ぶ素晴らしい打球を放ちました。
4打席目はライト前の打球だったので普通は一塁で止まりますが、ライト線寄りの打球方向だったことや打球の弱さを考えて二塁打にしました。
藤田選手は2打数2安打1四球(単打2)
1打席目のサード強襲の内野安打を見ても、しぶとく結果を残す姿が見て取れます。
2打席目に四球で出塁してから、2死となり西尾選手のライトオーバーの当たりで一気にホームまで還ってきた走塁は当たり前のことではありますが一歩目のスタートも含め素晴らしかったです。
最後に途中出場の藤野恵音選手の本塁打と、ショート中澤恒貴選手の7回の難しいハーフバウンドゴロの捌きを称えて今回の記事を終えます。
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