2024/10/1、福岡ソフトバンクホークスvsオリックスバファローズの一軍公式戦が行われました。
結果は8-6でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては10月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
チーム全員が前田悠伍投手の負けを消そうと奮闘し、実際に負けを消すことができた。
そんな試合です。
6点差をひっくり返せる打線の強さもそうですが、前田投手は何か持ってます。
2009年ドラフト1位の今宮健太選手が2023年ドラフト1位の前田悠伍投手の負けを消す逆転の3点タイムリーを放ちましたが、将来的には逆に前田投手が若手を支える立場になってくれたら最高です。
ホークスはレギュラーシーズン終了まで残り2試合。
見所と言えば、スチュワート投手の10勝チャレンジ、有原航平投手の最多勝チャレンジ、栗原陵矢選手の本塁打20号チャレンジ、山川穂高選手の100打点チャレンジ。
杉山一樹投手の50試合登板も残り1試合で達成します。
宮城大弥投手が投げる10/6のオリックス対楽天戦で、モイネロ投手が最優秀防御率のタイトルを取れるかも決まります。
優勝が決まったとはいえ、まだまだ見所だらけのレギュラーシーズンです。
投手
前田悠伍
前田悠伍投手は3回6失点の投球でした。
全56球の内、ストライク34ボール22。
印象としては「一軍の洗礼」です。
この記事を書く前に前田投手の登板後のコメントを確認したところ、「二軍では打ち取れていたコースでも、一軍のバッターでは打たれてしまったし、追い込んだ後もうまく対応されてしまった。スピードはもちろんですが、打ち取れるコースに投げるコントロールをつけていかないといけない」と素晴らしい振り返りをしていました。
まさにその通りです。
例えば3回にセデーニョ選手に打たれた本塁打は二軍だったら確実に空振りを奪えている低めのチェンジアップ。
この球もこの球もこの球も打たれるのかと思ったはずです。
決め球のチェンジアップが高めに浮くなど今登板の制球の調子はプロ入り後最も悪かったですが、その調子以上に実力差を感じました。
普通の高卒1年目の投手は、これだけ打たれると心が折れて「打たれて悔しいです。次は頑張ります。」ぐらいのことしか言えません。
ただ、前田投手は自分という存在を俯瞰して見ることができているので、冷静な自己分析が出来ました。
今回の登板でうっすら感じていた課題が浮き彫りになったことをプラスに捉えて前に進むだけです。
田浦文丸
田浦文丸投手は1.1回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク15ボール6。
印象としては「普通」です。
貴重な左の中継ぎとして期待が集まる田浦投手。
今回の投球内容はイマイチでした。
球威がそこまで無いのでしっかりとコースを突かなければ抑えられませんが、結構真ん中から高めに球が集まっていました。
結果的にゼロで抑えることができたのは良かったですが、手放しでナイスピッチングとは言えません。
ここからもう一段階制球力に磨きをかけたいところです。
又吉克樹
又吉克樹投手は0.2回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク7ボール7。
印象としては「制球は安定」です。
5回1死後に登板した又吉投手。
先頭の若月選手には外角に4球集め、最後は外に投げ切ったスライダーに合わされて右安。
さすがに外に集めすぎたということで、渡部選手には積極的に内を突くものの四球。
なかなかうまくいきません。
茶野選手は高めのカットを打たせて右飛。
大城選手は2球で追い込んで最後は外のスライダーで見逃し三振。
何とかピンチは凌ぎました。
制球力は安定しており、甘く入ったのは大城選手に対する初球ぐらいでした。
あとは打者との駆け引きがうまくいくかだけです。
和田毅
和田毅投手は0.1回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク4ボール2。
印象としては「心配」です。
先頭の森選手を一ゴロに打ち取った際に、ベースカバーに入った和田投手。
そこから足に何らかの違和感があったのか降板することになりました。
非常に心配です。
投球自体は最速146キロの伸びのある直球を軸に森選手を押し込むことができていました。
左の中継ぎとしてハマってくれそうな期待感を感じます。
岩井俊介
岩井俊介投手は1.2回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク14ボール8。
印象としては「回転数の多いストレート」です。
打者は岩井投手の高めのボール気味のストレートに手を出していました。
回転数の多いストレートだからでしょうか。
もしあの球を意図的に投げていたのだとしたら、これから岩井投手の投球の幅はかなり広がります。
今回は若月選手に捉えられただけで、その他の打者に対しては高めのストレートが通用していました。
若月選手は6回の岩井投手の投球を見ていて高めのストレートが多いなと感じていたでしょう。
困ったら高めのストレートが来ると読んで、1ボールから高めのストレートを一本待ちで振りにいった可能性はあります。
伝説の守護神デニスサファテ投手は高めのストレートが来ると打者が分かっていながら、その球で空振りを奪っていました。
岩井投手にもその資質はあるので、分かっていても打たれないストレートを目指してこれからさらに成長してほしいです。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク10ボール3。
印象としては「力でねじ伏せる」です。
森選手、セデーニョ選手、西川選手。
オリックスが誇るクリーンナップを力でねじ伏せました。
全体的に真ん中から高めに球は集まっていましたが、最速158キロのストレートは力強く、打者はファールにするのが精一杯でした。
今は岩井投手よりも杉山投手の方がサファテ投手に近いです。
杉山投手は月を追うごとに成長を続け、8月以降は球界を代表するリリーバーまで上り詰めています。
中日のライデルマルティネス投手ぐらい安定感があります。
来季は本気で守護神の座を目指しましょう。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全6球の内、ストライク5ボール1。
印象としては「オスナ投手らしい」です。
打ってもヒットゾーンに飛ばない厳しいコースに投げ続けることができる制球力が武器のオスナ投手。
今回はその魅力が出せた登板でした。
コースに決まっても球威が足りずにヒットにされるケースも今季は目立っていますが、今回はそれが無かったので球威も出ていたのかなと思います。
あとはこれを継続するだけです。
先頭打者の紅林選手の三遊間の打球にサード栗原陵矢選手が追いつき、その栗原選手の浮いた送球をファースト中村晃選手が大ジャンプで捕球する好守備がオスナ投手を乗らせた部分は間違いなくあります。
野手
ホークス選手の10月一軍打撃成績がこちら。(2024/10/1時点)
<スタメン>
<スタメン外>
前田投手が6点を取られた後のホークス打線の集中力はお見事でした。
3回栗原陵矢選手の二ゴロの間に1点。
4回正木智也選手のソロ本塁打。
5回栗原陵矢選手の2ラン本塁打。
5回今宮健太選手の3点二塁打。
8回笹川吉康選手のタイムリー。
相手投手が四死球で走者を出してくれて助かった部分はありますが、その貰ったチャンスをしっかりものにするあたりが流石です。
誰が出ても与えられた場所で結果を残す。
1人1人が替えの利かない人材になってます。
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