2024/8/11、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は5-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては8月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合を勝つか負けるかは非常に大きなことでした。
前の試合でエース有原投手で負け、今試合でスチュワート投手が7回無失点の好投をしたのに負けるとなると、チームの流れが一気に悪くなるからです。
9連戦の最初の2戦でそのような流れになってしまうと後が怖すぎます。
そういった意味で、9回を締めた松本裕樹投手の存在はかなり大きかったです。
オスナ投手の代役守護神という言葉では収まらないくらいの大仕事をやってのけました。
完全に相手の流れを断ち切る守護神といえば、私はサファテ投手の名前がパッと浮かびます。
彼はどんなに相手の流れだったとしても、9回に1点でもリードしていれば試合を締めてくれる守護神でした。
まさにキングオブクローザーです。
松本投手が今回の投球だけでサファテ投手に追いつけたとは全く思いません。
ただ、これを積み重ねていけば、いずれ追いつき追い越す可能性があるなとは思いました。
今後の成長に大いに期待です。
8/12の先発はホークスが大関投手、イーグルスが津留﨑投手。
ホークスは一旦悪い流れを切れたので、あとは良い流れにしていくだけです。
打線はクリーンナップを中心に好調なので、大関投手が試合を作れば勝てます。
投手
スチュワート
スチュワート投手は7回無失点の投球でした。
全103球の内、ストライク63ボール40。
印象としては「球が強い」です。
今回のスチュワート投手の好投の理由は以下の3つで説明ができます。
- 球が強い
- フランコ選手の初球打ち
- 意外と初球は真ん中でカウントが取れる
まずは球の強さ。
特に序盤はボール先行の苦しい投球が続きましたが、球が強いのでストレートでしっかり押し込めてアウトを積み重ねることが出来ました。
相手打者はストレートにタイミングを合わせるのに必死で、たまに来る真ん中のスプリットをミスショットしていたのも大きかったです。
この球の強さこそがスチュワート投手の生命線です。
続いてフランコ選手の初球打ち。
対戦成績は3打数1安打とヒットは一本打たれましたが、彼のおかげで長い回を投げれたというメリットがあります。
あれだけボール球が多いのに1球で打ち取れるのは本当に助かります。
最後は真ん中でカウントが取れる。
スチュワート投手はボール球が多く相手打者が初球は様子を見て見逃してくるので、意外と初球は真ん中でカウントが取れます。
もし初球の甘い球に手を出して打ち取られたらスチュワート投手を助けるだけなので、そこはイーグルスの各打者が考えながら打席に立っていたとは思います。
ただその結果、カウントを有利に進めて打ち取る場面が多くありました。
スチュワート投手の唯一ピンチの回は6回表。
先頭打者の石原選手に四球を与えてしまいました。
これは勿体なかったですが、良い所に決まりすぎて全てがボール判定になってしまったという印象です。
次の小深田選手には2球目の真ん中ストレートを捉えられるもファーストゴロ。
次の浅村選手には2球で追い込むものの、4球目のスプリットが真ん中に入り一発を覚悟しましたが、ミスショットしてファール。
結局最後は低めにスプリットを投げ切り空振り三振。
最後の辰己選手には2ボールという打者有利のカウントから何とかカウントを立て直し、最後は低めのボール球のカーブで空振り三振。
結果的に、あの浅村選手に対する4球目を捉えられなくて助かりました。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク11ボール3。
印象としては「ストレートで空振りを取れるようになった」です。
ヘルナンデス投手は8月に入ってから3試合連続で2失点中。
そんな投手を4-0で勝っている状況とはいえ、8回のマウンドに送り出した首脳陣はメンタルが強いです。
もし私が投手コーチだったら少し楽な所で投げさせて、状態が上がってくればまた8回に戻すというやり方を取ると思います。
投球内容を見てみると、ここ最近はストレートで空振りが取れないという課題がありましたが、今回はストレートで空振りが取れていました。
浅村選手にはインコースの難しい球を技ありのヒットにされたものの、全体的に見ると良かったです。
石原選手の打席で真ん中のストレートで空振りが取れたあたりから、自信を取り戻せたのかなという気はします。
次回は三者凡退投球をして完全復活を印象付けたいところです。
津森宥紀
津森宥紀投手は0.0回2失点の投球でした。
全12球の内、ストライク5ボール7。
印象としては「初球からおかしかった」です。
津森投手の今回の投球は鈴木大地選手に対する初球からおかしかったです。
インコースのストレートを引っかけて、甲斐捕手が取れず球審の足に当たりました。
そして2球目は鈴木選手への死球。
次の阿部選手には3ボールカウントにしてしまい、何とかカウントを立て直すも、最後はストレートが内角高めに浮き四球。
5点差で勝っている場面で四死球で走者を溜めるのは最悪です。
8/6マリーンズ戦を思い出しました。
もし私が投手コーチだったらここで松本裕樹投手にスイッチしてます。
ただ、ここで交代をしなかったということで、やはり首脳陣はメンタルが強いです。
もしくは松本投手の準備ができていなかったのでしょうか。
結果的に、フランコ選手と小郷選手にストライクを取りにいった真ん中のストレートを捉えられ、ここで津森投手は降板。
反省点しかない登板でした。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク8ボール6。
印象としては「魂の159キロ」です。
津森投手が2四死球を与えた場面で交代していればまだ余裕がありました。
ただ、ヒット2本で2点を失いなおも無死一二塁。
本塁打が出たら同点という大ピンチでの登板となりました。
先頭の村林選手には高めの変化球を捉えられるも、フェンスギリギリのレフトフライ。
次の茂木選手には2球連続でフォークを続け、2球目の真ん中のフォークを引っ張られライト前ヒット。
小深田選手には3ボール1ストライクというカウントにしてしまったものの、何とかカウントを立て直し、最後は気持ちの真ん中ストレートでセンターライナー。
ここまでは状態が上がり切っていないというか、本来の松本投手の投球ではありません。
ただ、2死満塁のピンチで浅村選手が打席に立つと松本投手がギアを上げます。
初球は外角低めの完璧なコースのスライダーで空振り。
2球目は外角低めの完璧なコースに自己最速の159キロストレートを投じるもボール。
3球目も低めに158キロのストレートを投げ切りファール。
最後は低めのストレートでサードゴロに打ち取り試合終了。
2死までの投球と浅村選手に対する投球は別人が投げてるようでした。
本塁打が出たら逆転になってしまう絶体絶命の場面なのに安心感を感じる投手なんてなかなかいません。
松本投手はピンチになればなるほど潜在能力を覚醒させるサイヤ人みたいな投手です。
野手
ホークス選手の8月一軍打撃成績がこちら。(2024/8/11時点)
<スタメン>
<スタメン外>
相手先発の瀧中投手はかなりカウント球では甘い球を投げ込んでいましたが、ホークス打線が仕留めきれていませんでした。
そんな中で4回に飛び出したが山川穂高選手の先制2ラン本塁打。
流石の4番の一打です。
6回にはイーグルスのフランコ選手の送球エラーで2点。
8回には柳町達選手のタイムリー三塁打で1点。
小刻みに得点を重ね、主導権を握る戦いが出来ました。
打線の状態はすごく良いです。
最後に中村晃選手について。
昨日の試合の振り返り記事では、「代打」という役割に適応しつつあるのではないかという風に書きました。
ただそれはあくまでも「代打」でのこと。
せっかく代打のリズムになって来たのに、またスタメンということで準備の仕方に戸惑うのではないかと私は感じます。
中継ぎ投手がいきなり先発をやれと言われたら、プロ野球選手としてやるしかないですが最高のパフォーマンスを出すのは厳しいのと少し似てます。
もう中村晃選手はヤクルトの川端慎吾選手のように完全に代打の選手として扱う方が良いのではないでしょうか。
もちろん代打からの守備固めという起用は全然アリです。
わざわざレギュラーを掴みかけている正木智也選手をスタメンから外してまで、昨日代打で二塁打を放った中村選手をスタメン起用するのはどうかと私は思います。
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