2024/7/21、福岡ソフトバンクホークスvs埼玉西武ライオンズの一軍公式戦が行われました。
結果は1-0でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては7月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
今季のホークスを象徴するような試合でした。
ライオンズ先発隅田知一郎投手は9回無四球1失点の文句無しの投球。
球数は101球でもう1イニング投げてもおかしくない省エネ投球でした。
ただ、ホークス先発モイネロ投手も隅田投手に負けず劣らず8回無四球無失点の投球。
結局、この1点の差が勝敗を分けました。
過去3年のホークスはこういった先発投手による投手戦を制すことができませんでした。
相手のエース級投手(山本由伸投手クラス)と投げ合えたのは、2023年度は有原航平投手、2022年度は千賀滉大投手、2021年度はマルティネス投手ぐらい。
その他の先発投手は中継ぎ頼りになることが多く、その中継ぎ投手を前半戦から酷使したことにより、後半戦にガタが来てベストパフォーマンスを発揮できませんでした。
今季は有原航平投手だけでなくモイネロ投手もいます。
防御率1位、被打率1位、QS数1位、QS率1位、WHIP1位。
前半戦のパリーグNo.1先発投手は文句無しでモイネロ投手です。
また、その別格の2人に追いつき追い越そうと奮闘しているのが大津亮介投手。
大関友久投手やスチュワート投手も負けていません。
チーム内でこれだけレベルの高い先発争いができているからこそ、中継ぎ投手もベストパフォーマンスを維持でき、全てが良い方向に向かっています。
後半戦も有原投手やモイネロ投手を筆頭に、先発投手が怪我無く安定して試合を作ることができたなら、まず大崩れすることはないでしょう。
投手
モイネロ
モイネロ投手は8回無失点の投球でした。
全113球の内、ストライク83ボール30。
印象としては「序盤は粘られる」です。
序盤4回までに67球と球数を投げさせられました。
連打を喰らっていないのにこの球数なので、ライオンズの打者1人1人に粘りの意識があったことが分かります。
このままのペースでいけば7回で120球前後の球数になっていました。
ただ、5回以降は特に粘られることもなく11球~12球で全ての回が終わったので、結局8回まで投げ切ることが出来ました。
5回1死一塁から古賀選手が初球エンドランで打ち上げてライトフライ。
次の滝澤選手も初球の真ん中ストレートを振ってショートゴロ。
この2球のアウトが振り返ってみると大きかったです。
流れの部分を考えると、8回表にホークスがこの試合最大のチャンス(1死三塁)を迎えて、そのチャンスを活かせなかったことはかなり痛かったです。
それでもその裏の守りで、平然と三者凡退で抑えるのが鷹の左腕エースモイネロ投手。
この投球が栗原陵矢選手の決勝タイムリーに繋がります。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク16ボール6。
印象としては「危なっかしい」です。
点を取られなかったのは正直奇跡です。
先頭の鈴木選手は完璧な投球で空振り三振に打ち取るものの、1死走者無しから野村大樹選手に四球。
山村選手には1ボール2ストライクと追い込んだ後で真ん中ストレートを投げ込みレフト前ヒット。
蛭間選手には低めのフォークを打たせてセカンドゴロ。
外崎選手は申告敬遠。
2死満塁で西川選手には2球連続で真ん中ストレートを投げ込みセンターフライ。
この割り切りが最後に好結果を生みましたが、勝負は紙一重です。
自己最速の158キロを投げたことよりも、それによってコントロールが本来の松本投手から遠のいていることの方が私は気になりました。
野手
ホークス選手の7月一軍打撃成績がこちら。(2024/7/21時点)
<スタメン>
<スタメン外>
栗原陵矢選手が決勝タイムリーを含む4打数3安打1打点の活躍。
チームの勝利を呼び込みました。
タイムリーを放った後の暴投で一塁から一気に三塁まで行った隙の無い走塁もお見事でした。
正直、今の打線を俯瞰で見たときに、正木智也選手と柳町達選手を打線の軸に据えるというのが一般的な考え方ではないでしょうか。
ただ、それをしないというところが良くも悪くも小久保監督らしいなと思います。
采配に絶対は無いので、これが正しい、これが悪いはありません。
山川穂高選手は6月7月と不調月が続いていますが、開幕からの3ヶ月(3~5月)でホークスがロケットスタートを切れたのは山川選手の力があったから。
ここから状態を上げることができれば、チームはグッと優勝に近づきます。
動かない小久保監督を動かすことになるのか、それとも4番としてチームを優勝に導く打撃を見せてくれるのか。
山川選手の今後に注目です。
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