2024/7/12、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は5-4でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては7月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
「死闘」「総力戦」
こういった言葉がぴったりの試合でした。
そんな最後の最後まで何が起きても分からない試合を最後の最後で制すことができた。
ホークスにとっては非常に大きな1勝です。
7月はチームとしてなかなか良い流れが無かったので、この試合を機にまた連勝街道を突き進んでほしいです。
7/13の先発はホークスが大津投手、ファイターズがバーヘイゲン投手。
ホークスの対戦先発は9試合連続で左投手だったので、やっと右投手が来たかという印象です。
ホークスが右投手相手にどれだけ強いのかを見せつけてほしいところです。
投手
スチュワート
スチュワート投手は7回2失点の投球でした。
全118球の内、ストライク70ボール48。
印象としては「7回まで投げ切れたのが成長」です。
全体的にざっくり振り返ります。
1回は外角オンリーの投球。
万波選手に対する4球目のフォークだけが甘く入ったものの球の力で押せていたので無失点に抑えることが出来ました。
2回は先頭打者マルティネス選手に四球。
ただ、次の野村選手の三振ゲッツーが大きく無失点に抑えることが出来ました。
甲斐捕手は低めのワンバウンドするカーブを取ってからの、セカンド送球はお見事でした。
また、野村選手が2ボール1ストライクから真ん中のストレートを見逃してくれたのも助かりました。
3回は先頭の上川畑選手に四球。
その後、2死一二塁までチャンスを広げられるものの最後は万波選手をフォークで空振り三振。
三振に打ち取る1球前のカーブは、三塁線に乗るか乗らないかのギリギリのファールになっていたのでヒヤヒヤしました。
4回は三者凡退。
最後野村選手を打ち取ったフォークだけ甘く入ったものの、落ち着いた投球の印象です。
5回は今宮選手の先制内野安打の直後。
2死から前の打席でスチュワート投手のストレートを捉えられなかった石井選手がそのストレートを捉え二塁打。
ただこのピンチで松本選手が真ん中のフォークを2球も打ち損じてくれてライトフライで無失点。
6回は万波選手に2ラン本塁打。
その前の水谷選手も含め、勝負球が真ん中に入りました。
ただ、その後は四球を出したものの、崩れることなく無失点。
成長を感じます。
7回は2奪三振を含む三者凡退。
この日最高の投球です。
6回までに109球も投げていたということで、昨年までなら間違いなく交代です。
それでも7回まで投げさせてくれたというところで、首脳陣の気持ちに応えたいという気持ちが働いたのでしょう。
このスチュワートの意地の投球が8回の同点に繋がります。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全17球の内、ストライク12ボール5。
印象としては「圧巻の投球」です。
何も言うことがありません。
水谷選手、万波選手、郡司選手といったファイターズが誇る最強上位打線に対し、万波選手への最後のスライダーを除き全てストレートで3者連続三振。
しかも8回表にホークスは同点に追いついたので、裏にも何かが起こりそうな流れでした。
投手陣の中で「ジョーカー」的存在になってます。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全20球の内、ストライク12ボール8。
印象としては「危ない球2球」です。
全体的に見ると2奪三振を含む三者凡退の素晴らしい投球でした。
ただ、マルティネス選手に対する2ボール2ストライクからの5球目の5球目のスライダーと、野村選手に対する3ボール2ストライクからの6球目のフォークボールは真ん中に入ってしまいました。
この球をもし捉えられていたら、試合は終わっていました。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回1失点の投球でした。
全18球の内、ストライク11ボール7。
印象としては「守護神の難しさ」です。
真っすぐのスピードは最速157キロで150キロ中盤の球を連発するなどいつも以上に気合が入っていました。
前回登板の悔しさは間違いなく感じていたでしょう。
ただそれでも石井選手に真ん中のストレートを捉えられ本塁打で失点。
守護神として試合を締めることはできませんでした。
石井選手は2打席目にスチュワート投手の速い内角低めのストレートを引っ張って二塁打にしていたことを考えると、ストレートは慎重に投げるべきだったかなと結果的に思いますがあくまでも結果論です。
甘く入ったのはこの石井選手に本塁打を打たれた球と清宮選手に対する6球目のストレートだけだったので、投球としては悪くないです。
甘い球を1球で仕留められた、ただそれだけのことです。
次回こそやり返してくれると思います。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全31球の内、ストライク22ボール9。
印象としては「粘り勝ち」です。
前の回の攻撃でホークスは1死一三塁の大チャンスを作るものの、中村晃選手が三振に倒れるなど無得点に終わり悪い流れになるのは想像がつきました。
そんな中で登板した杉山投手は走者を出すものの無失点。
本当に素晴らしい投球です。
郡司選手には12球も投げさせられたのに四球を出さずに空振り三振。
こういった部分が昨年までの杉山投手と大きく違う部分です。
その後、連続ヒットで2死二三塁のピンチを作るものの、最後は田宮選手をボテボテのセカンドゴロ。
途中出場の野村勇選手の無駄のない送球と、ファースト山川選手のショートバウンド拾い上げ。
プロの技術が詰まったファインプレーでした。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回1失点の投球でした。
全23球の内、ストライク12ボール11。
印象としては「最後までヒヤヒヤ」です。
先頭の淺間選手には2ボールからストライクを取りにいった真ん中のストレートを本塁打。
次の石井選手には四球。
最後まで落ち着かせてくれません。
最後の最後は2死一二塁で郡司選手をショートゴロで抑えましたが、何が起こってもおかしくなかったと思います。
野手
ホークス選手の7月一軍打撃成績がこちら。(2024/7/12時点)
<スタメン>
<スタメン外>
5回は2死二塁から今宮健太選手の投手強襲の内野安打で打球がライト方向へ向かう間に、二塁走者吉田賢吾選手の素晴らしい好走塁で先制。
8回は2死一塁から栗原陵矢選手が、外のストレートに逆らわずに捉えてレフトへの同点タイムリー二塁打。
今のホークス打線で最も期待できるのは栗原選手なので、その栗原選手と勝負してくれたのは助かりました。
もし一塁走者の野村勇選手が盗塁でもして、二塁まで走者が進んでいたら「申告敬遠」の可能性もあったと思います。
10回は無死走者無しから柳町達選手が、ファイターズ守護神田中正義投手の力強いストレートを逆方向に放り込む勝ち越し本塁打。
出塁してくれたら最高だとは思っていましたが、まさかまさかの本塁打でした。
12回は2死満塁3ボール2ストライクの場面で近藤健介選手が勝ち越しとなるセンター前タイムリー。
ここぞの場面で打てるのは流石です。
それまで5打数無安打だった山川穂高選手がショートへの内野安打で出塁したことも大きなプレーだったと感じます。
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