2024/6/16、福岡ソフトバンクホークスvs阪神タイガースの一軍公式戦が行われました。
結果は4-1でタイガースが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては6月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
ホークス石川柊太投手とタイガース才木浩人投手のマッチアップ。
試合前から圧倒的にタイガース有利なことは分かっていました。
前日の記事でも書いてます。
今回はまさにそのような試合になったというだけです。
正直、何の驚きもありません。
試合展開としては初回にタイガースが4点を先制し、ホークス側が「打つ」以外の選択肢が無くなったところからのスタート。
初回は1番周東選手が出塁した後、前日は10球投げさせて四球をもぎ取った2番今宮選手が2球目を打ち上げてセンターフライ。
3番栗原選手は3ボール0ストライクから高めのボール気味のストレートを打ち上げキャッチャーフライ。
投手が一番不安定な立ち上がりに、こういった攻撃をしている時点で勝つことは厳しいです。
今回の敗戦でホークスは交流戦優勝を逃しました。
ただ、阪神3連戦で勝ち越すことには成功してます。
対戦カードも5カード連続で勝ち越し中です。
交流戦18試合の成績は12勝6敗,貯金6。
3番柳田選手が戦線離脱し、4番山川選手がほとんど機能していない中でこの成績は本当に素晴らしいの一言です。
空いたポジションをすぐに誰かが埋める層の厚さがこのチームにはあります。
交流戦で負けた6試合で先発した投手は大関投手、東浜投手×2、和田投手、石川投手、大津投手。
その中でQS(6回3失点以内)を達成できなかったのは、東浜投手×2、和田投手、石川投手、大津投手。
試合を作れなかったのは、ほとんどがベテラン投手です。
この結果は凄く良いことだと個人的に思います。
結果が残せなかったベテラン投手と、今二軍で結果を残し続けている若い投手が入れ替わることによって、これからさらなる世代交代が図れるからです。
近年のホークスはベテラン偏重起用で若手の成長を阻害し、投手も野手も12球団で最も世代交代を図れていないチームとなっていました。
今年はベテランも若手も平等に扱うので、より若手が出てきやすいチームになってます。
ベテランだから若手だからで起用するのではなく、結果を残したから起用するのは、選手にとって非常に分かりやすいのではないでしょうか。
こういった起用を続けていけば、今オフに現役ドラフトで第2の大竹耕太郎投手や第2の水谷瞬選手を生み出す可能性は低くなるのではないかと思います。
怪我等で試合に出られない場合は別として、伸び悩んでいるホークス選手はホークスで覚醒させましょう。
投手
石川柊太
石川柊太投手は5回4失点の投球でした。
全90球の内、ストライク59ボール31。
印象としては「厳しい立場」です。
死球、四球、安打、本塁打。
初回のこの一連の流れが全てです。
結果も内容も最悪でした。
あの本塁打になった1球だけでなく、長打を喰らいそうな球は何球もありました。
打たれるべくして打たれてます。
また打たれるのは仕方ないとして、そこに四死球が絡んでいるのが何とも印象が悪いです。
2回以降は打たれることもありながら、四死球がゼロだったので無失点に抑えることが出来ました。
阪神はセリーグワーストのチーム打率。
連打は無いと割り切って、どれだけ思いきれるかが大切でした。
2回以降の投球を初回からできていればというところです。
2回は栗原選手が近本選手の鋭い打球に飛びつき、起き上がらずにそのまま送球してアウトにするファインプレー。
4回は廣瀨選手がセカンド後方に飛んだ打球をキャッチし、一塁走者の森下選手は打球が落ちると判断して進んでいたためダブルプレー。
ホークスの野手陣は投手の状態が悪くても、ストライクにさえ入れてくれればこのように守備でカバーしてくれます。
又吉克樹
又吉克樹投手は2回無失点の投球でした。
全29球の内、ストライク20ボール9。
印象としては「ありがたい存在」です。
先発が早い回で降板し、勝ちパターンの中継ぎを使いたくない今回のような場面で、複数イニングを確実に投げてくれる又吉投手のような存在は非常にありがたいです。
そしてただ投げるだけでなく、2回連続で三者凡退。
チームに流れを持ってくる投球です。
又吉投手が勝ちパターンに入らなくても大丈夫な内は、ホークス中継ぎ陣は盤石です。
大山凌
大山凌投手は2回無失点の投球でした。
全29球の内、ストライク15ボール14。
印象としては「一軍生き残り」です。
大山投手は開幕当初は二軍で先発調整していましたが、ここ最近一軍で好投を続けていることもあり、石川投手に代わって一軍帯同が決まりました。
起用法としては先発が早い回で崩れた時の「中ロング」が主になります。
大山投手はこれで今シーズン終了まで中継ぎでいくとは思ってません。
チーム状況次第では「先発」に回る可能性もあると思ってます。
先発でも試してみたいと首脳陣に思わせる為には、一軍での日々の登板が大切になってきます。
今登板のように、8回先頭の9番梅野選手に四球を与えているようだとまだまだ厳しいです。
結果だけでなく、内容にも拘って、必ずあるチャンスを活かしてほしいです。
野手
ホークス選手の6月一軍打撃成績がこちら。(2024/6/16時点)
<スタメン>
<スタメン外>
今回のスターティングメンバーを見る限り、「近藤健介個人軍」と言ってもいいような打撃成績が続きます。
今試合のホークスの得点は近藤選手のソロホームランによる1点だけでした。
よって彼の離脱は何としても避けなければなりません。
近藤選手の健康がチームの命運を握ります。
交流戦終了後からペナントレース再開までの4日間は、痛めた右手のリカバリーに充てて欲しいところです。
後半戦はいかに近藤選手の前でチャンスを作れるか、近藤選手の後に状態の良い選手を置けるかが鍵になります。
コメント
一旦和田・石川の枠は2軍で頑張ってるピッチャーの枠になりますかね。東浜は流石にローテ継続かな。
和田投手は次回登板次第な気がします。
6/9DeNA戦は崩れましたが、5/22楽天戦,6/2広島戦は無失点投球だったので。
東浜投手はそうですね。