2024/5/15、福岡ソフトバンクホークスvs東北楽天ゴールデンイーグルスの一軍公式戦が行われました。
結果は7-3でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返っていきます。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては5月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合の個人的なターニングポイントは2回裏イーグルスの攻撃です。
プロ野球の一軍の投球とは思えない程に真ん中に球を集めていた石川柊太投手。
何点取られるんだろうと思いながら見ていました。
ただ、無死二三塁のピンチを、中村晃選手の素早いバックホームがあったとはいえ、奇跡的にゼロで凌ぐ投球を見せました。
あそこで点を取られて5点差ぐらいになっていたら、4回のピンチで早めにリリーフに繋ぐことも無かったと思います。
そうなるとさらに得点差が開いて勝利は遠のいていました。
ホークスは1日休みをおいて5/17から西武3連戦。
前回やられた武内夏暉投手にも当たることになるので、今回はやり返してほしいです。
投手
石川柊太
石川柊太投手は3.1回3失点の投球でした。
全56球の内、ストライク37ボール19。
印象としては「四球を出すぐらいなら真ん中」です。
石川投手は初回の浅村選手に対する四球から明らかに投球内容がガラッと変わりました。
四球を出すぐらいなら真ん中。
その意識で投げていたと思います。
特に2回はある意味凄くて、ほとんど真ん中に投げていました。
無死二三塁のピンチを作られてもなお真ん中に投げ続け、奇跡的に無失点。
これが勝利を手繰り寄せました。
投球内容全体を見ると、全く先発の仕事を果たせていません。
前回登板が良かっただけに、今回も期待をされていましたが残念です。
おそらくまた中ロングのポジションに戻ると思います。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.2回無失点の投球でした。
全14球の内、ストライク6ボール8。
印象としては「流石の火消し」です。
長谷川投手はその独特な投球フォームに目が行きがちですが、何よりコントロールが素晴らしいです。
針の糸を通すというコントロールというよりは、勝負所を間違えないコントロールです。
1死二塁の場面で登板しましたが、この場面で一番やってはいけないのはヒットや本塁打で走者を還されること。
四球は最悪オッケーの場面です。
そこをしっかり把握して、小郷選手には3ボール2ストライクのカウントで、ストライクからボールになるスライダーを投げ込み三振。
次打者の村林選手に対しても厳しい所を投げつつ、カウントが悪くなったので四球で歩かせて次打者勝負。
浅村選手にはこの試合で初めて投じたチェンジアップでサードゴロ。
一切隙を与えない投球でした。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク14ボール8。
印象としては「成長を感じる見逃し三振」です。
前回登板からかなり間隔が空いており試合勘が掴めない中で、鈴木選手には10球も粘られて非常にタフな投球となりました。
ただ、10球粘られても四球を出さないのが今年の杉山投手。
最後は内角低めのストレートで見逃し三振に打ち取りました。
鈴木選手に対する投球で集中力が切れてしまったのか、次の渡邊佳明選手に簡単に四球を与えてしまったのは杉山投手らしいです。
次回登板に向けて1つ反省です。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「真ん中でも左打者は打てない」です。
小深田選手と小郷選手は初球の真ん中のストレートを平然と見逃しました。
特に小郷選手は体を引きながら見逃しました。
これだけを見てもヘルナンデス投手が対左に絶対的な自信を持っていることが分かります。
外の球に踏み込めないので、外角に投げておけば大丈夫です。
右打者は多少コースも意識しながらの投球にはなりますが、そもそも球が強いのであまり関係ありません。
今後も中継ぎの大きな戦力になりそうです。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク10ボール0。
印象としては「高めのストレートで何とか」です。
今回の登板では変化球を低めに制球することができていませんでした。
村林選手には真ん中に入ったカーブ、島内選手には追い込んでから落ち切らなかったフォークをヒットにされました。
ただストレートの走りは素晴らしかったです。
浅村選手にはあわや本塁打というライトへの当たりを打たれるものの球威で押し込みライトフライ。
鈴木選手、渡邊選手は初球の高めのストレートを打ち上げてくれて内野フライ。
「球威があればなんでもできる」
そんな感じです。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク9ボール4。
印象としては「完璧」です。
1球たりとも甘い球は無く、イーグルス打線に見せ場を作らせませんでした。
辰己選手には外角低めのスライダーをうまく拾われましたが、あれは辰己選手を褒めるしかないです。
これだけ狙ったところに投げてくれるとキャッチャーは苦労しません。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全23球の内、ストライク18ボール5。
印象としては「簡単に空振りを取れる変化球が一つあれば」です。
唯一打たれたヒットは、浅村選手がうまくインコースのストレートを捉えたもの。
全く心配はありません。
ただ、強いて言うなら球数の多さは気になります。
追い込むまでは簡単にいくものの、そこから最後の決め球に苦労していました。
これはこの試合に限った話ではありません。
津森投手は球種が少ない投手なので、最後はどうしてもストレートのゴリ押しになってしまいます。
今回はストレートのゴリ押しでもうまくいかなくて、あまり投げない奇襲のフォークで打ち取る場面が二度も見られました。
このフォークの信頼度が上がってくれば、少ない球数で抑えることができるようになると思います。
野手
ホークス選手の5月一軍打撃成績がこちら。(2024/5/15時点)
柳田悠岐選手は4打数3安打1四球2打点。
山川穂高選手は4打数2安打1四球1打点。
やはりこの中軸が打点を挙げると高い確率で勝利を掴み取れます。
中村晃選手は4打数1安打1打点。
栗原陵矢選手は3打数0安打1犠飛1打点。
試合の流れを考えると、4回の中村晃選手のタイムリーと栗原陵矢選手の犠牲フライは大きかったです。
周東佑京選手は5打数3安打1本塁打2打点。
試合を決定づける一打でした。
コメント