2024/4/20、福岡ソフトバンクホークス対広島東洋カープの二軍公式戦が行われました。
結果は4-4の引き分けでした。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については、ホークスの二軍打撃成績一覧と、この試合の注目選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
板東湧梧
板東湧梧投手は6回1失点の投球でした。
全76球の内、ストライク55ボール21。
印象としては「結果は良かった」です。
球数少なく抑えることができたことは良かったと思います。
ただ、本来のスピードが今回も出ておらず、細かい制球ができていない場面もありました。
打ち取った打球よりも「打ち損じた打球」の方が多かったです。
試合を作れることは証明済みなのであとは本当に出力だけ。
スピードが戻ったらすぐに一軍復帰で大丈夫です。
前田悠伍
前田悠伍投手は1回2失点(自責点0)の投球でした。
全21球の内、ストライク13ボール8。
印象としては「プロ初登板」です。
二軍は一軍昇格を目指す強者達が結果を残そうと奮闘している場なので、高卒ルーキーが初実戦の場でゼロに抑えられる程甘くありません。
ただ、今回の前田投手の投球を見ていると、牽制やバント処理など細かい所をしっかり詰めていけば十分二軍で投げていけると思いました。
まず、雨が降る厳しいコンデションの中で四球を出さなかったことが何より凄いです。
プロのストライクゾーンは高校時代よりもグッと狭くなるので、投手はまずそこで悩みます。
その結果ストライクを入れるために球速を落とす投手も出てきます。
前田投手はバランス良く、140キロ台前半のストレートと、スライダー、カーブ、チェンジアップを時折修正しながらストライクゾーンに投げ込んでいきました。
高校時代のイメージのまま投げ込めていたと思います。
これから出力を上げていければ、十分今シーズン中に一軍で投げれます。
渡邊佑樹
渡邊佑樹投手は1回1失点の投球でした。
全17球の内、ストライク9ボール8。
印象としては「1点もやりたくない投球」です。
渡邊投手は前田投手と違い、今年がラストチャンスの投手。
全ての登板をゼロで抑えたいはずです。
そうした中で、今回はいきなりレフトへの二塁打からのスタート。
次の打者には進塁打を許し1死3塁。
本当はダメですが、中村選手にはストライクが1球も入らず四球になりました。
1点ぐらいと思えばストライクは入れれたと思います。
次の大盛選手の打球は廣瀨隆太選手のうまいバックトスで打ち取ったものの、その間に失点1。
仕方ない失点ですが渡邊投手にとっては悔しい結果となりました。
次の登板に期待しましょう。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク11ボール4。
印象としては「全体的に良かった」です。
出力が少し落ちていますが、甘い球は先頭の内田選手に打たれた1球だけ。
全体的に高め低め内外にしっかり制球できていました。
中村選手を空振り三振に打ち取ったスライダーを嶺井選手が後逸してしまいましたが、あれは取ってほしいボールです。
このような投球を続けていれば、また一軍昇格が見えてきます。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回無失点の投球でした。
全15球の内、ストライク9ボール6。
印象としては「理想の投球ができなかった」です。
鍬原投手の理想形は低めにストレート、カット、シンカーを投げ分け、ゴロで打ち取る投球です。
ただ、今回はそんな投球ができませんでした。
ボールを低めに集めることができたのは、中村健人選手の打席だけ。
その他の選手に対してはベルトよりも高いゾーンにボールが集まっていました。
これだと強い当たりがいってしまいます。
最後の持丸選手の当たりも痛烈でした。
顔に直撃しなくて本当に良かったです。
野手
ウエスタンリーグのホークス選手の打撃成績がこちら。(2024/4/20時点)
この試合で守備で目立ったのが廣瀨隆太選手。
同期の前田投手を助けるジャンピングキャッチと、渡邊投手登板時にボテボテのゴロをバックトス。
華のある美しいプレーでした。
守備が良かっただけに、10回裏の攻撃でヒットで出塁してから牽制アウトになってしまったのがもったいないです。
笹川吉康選手は力強さよりも芸術的な打撃が目立ちます。
第一打席に追い込まれてからのチェンジアップを逆方向に弾き返した打撃は体幹の強さを感じました。
それだけでなくもう一本ヒットを放ちましたし、最終打席の見逃し三振も見切った中での三振だったので、全体的に打席の内容が良いです。
ホークスでなければとっくの昔に一軍昇格してます。
佐藤直樹選手はバントのミスがあったものの、6打席で3安打2四球で5出塁。
盗塁も1つ決め、一番打者としての役割を果たしました。
佐藤選手もホークスでなければとっくの昔に一軍昇格してます。
野村大樹選手はバント失敗、正木智也選手は守備時に中継ミス、嶺井博希選手は岩井投手のスライダーを後逸。
悪いプレーを打撃で取り返せなかった選手は悪目立ちしてしまってます。
必ず次の試合でやり返したいと思っていることでしょう。
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