2024年シーズンのホークスは良いスタートを切りました。
特に先発陣。
2年連続でQS率12球団最下位という不名誉な記録が嘘かのように、安定した投球を繰り広げています。
もちろんそれには楽な試合日程も影響しています。
これまでに先発投手が6枚必要な週は4/2~4/7の1週間だけで、あとの週は5枚揃っていれば大丈夫でした。
ただ、これから徐々に6枚必要な週も増えてきます。
交流戦までには6枚しっかりと揃えなければなりません。
ということで今回は6番目の男が誰になるのかをじっくり考察していきます。
直近の一軍先発チャンス
先発ローテ6番目の男になるためには、しっかり投げられることを二軍で示し、一軍でチャンスを貰い、そのチャンスを活かす必要があります。
その中の2番目のステップ。
「一軍でチャンスを貰うこと」
一軍で先発ローテーションを目指す投手はどこに照準を定めて調整すればよいかを試合日程を確認しながら見ていきます。
まず、ホークスの3・4月と5月の第一週の試合日程がこちら。
そして、4/16終了時点のホークス先発投手がこちら。
4/17以降の先発投手も予想してみました。
有原航平投手、大関友久投手、東浜巨投手、モイネロ投手、大津亮介投手の5名は現時点で外せません。
東浜巨投手を4/25の木曜日に中5日で登板させないのは、4/19オリックス戦に必勝態勢で臨むためです。
80球程度の球数制限を設けると中5日でいけるとは思いますが、そんな形で勝てるほどオリックスは甘くないです。
つまり、先発が決まっていないのは4/25(木)と4/30(月)。
この2日で誰が先発するかを先発調整中の投手が争う状況です。
そして、そこで登板した投手がどんな結果を残すかで、先発ローテーション6番目は決まってしまいます。
なぜなら交流戦の6連戦が始まるまで、6番目の投手を試せるのは4/25(木)、4/30(月)、そして5/6(月)の3試合しかないからです。
6番目候補
2024/4/16時点で、交流戦から先発ローテーションの6番目に入ってきそうな投手を7名選びました。
スチュワート
開幕ローテーションに入り2戦連続で先発登板したスチュワート投手。
当然彼は候補に入ります。
今はイニングを稼ぐ投手が一軍に多いので、改善したとはいえまだ制球面に不安があるスチュワート投手は先発ローテの5枠から弾かれる形となりました。
昨年のような悲惨な先発陣であれば、今やエース級の役割を任されていたでしょう。
スチュワート投手の課題は制球面とクイック。
ここが改善できれば文句無しで、4/30(月)、そして5/6(月)に登板し、交流戦で先発6番手になるでしょう。
なぜ4/30(月)に登板するかというと、一軍でも二軍でも日曜日に登板しているからです。
その流れで中7日で月曜日に登板するのがスムーズです。
石川柊太
石川柊太投手は4/5楽天戦で5回1失点の好投で勝ち投手になりました。
それでも先発ローテに定着せず、中継ぎ待機というところに今のホークスの良いチーム状況が窺えます。
石川投手が中継ぎに回る展開は、チームの若返りを考えた時に理想的ではあります。
ただ、チームの理想と石川投手の理想は別物。
石川投手には最後の最後まで先発の軸を目指してほしいです。
石川投手の課題はスチュワート投手と同様に制球面。
ここが改善できれば、テンポが良く球も強いので何も言うことが無くなります。
村田賢一
村田賢一投手は4/13西武戦でプロ初登板。
失点はしたものの良い球は投げていました。
村田投手は開幕から一軍ベンチ入りしているので中継ぎみたいになっていますが、本来は先発調整中の投手。
状態が良ければ、一軍で先発登板という可能性は十分あります。
今二軍で木村光投手の調子があまり良くないので、木村投手が登板予定の4/19(金)と4/26(金)の試合で村田投手が先発登板のチャンスを貰い、その結果が良い場合に、5/6(月)日本ハム戦で一軍初先発という形が村田投手の理想です。
和田毅
春季キャンプからなかなか調子が上がらなかった和田毅投手。
4/10(水)オリックス二軍戦で遂に本来の投球を披露しました。
このまま順調に調整を進めれば、4/25(木)に一軍で投げれる状態になります。
ただ、4/16~18に二軍戦が予定されていないことで調整は難しくなっています。
4/19(金)で3回ぐらいまで投げて、中5日で4/25(木)に合わせるという形になるのでしょうか。
それともそんな急ピッチで仕上げる必要は無いということで、もっとゆっくり調整を進める形になるのでしょうか。
私が和田投手であれば、絶対に4/25(木)に投げたいです。
アピールのチャンスがその後しばらく無くなってしまうからです。
板東湧梧
結果は残しているものの、本来の球速が戻ってきていない板東湧梧投手。
それでも直近登板の4/11オリックス二軍戦では7回無失点と好投しました。
140キロ台後半のストレートをコンスタントに投げつつ、カーブやフォーク、カット等の変化球で打者の的を外す投球が本来の板東投手。
個人的にはそのような投球が戻ってくるまでじっくり二軍で調整していいと思ってます。
中途半端な状態で戻したところで、戦力にならなかったらもったいないです。
もし、4/19に登板し、そこで本来のスピードを取り戻し、もう1試合投げて5/6(月)日本ハム戦で一軍復帰という形が取れたら板東投手にとって最高のシナリオです。
前田純
育成投手の中で二軍でアピールしている投手の1人、前田純投手。
二軍の先発ローテーションで土曜日の男として立場を確立しつつあります。
持ち味は追い込んでからの決め球チェンジアップ。
この球が一軍でも通用するか、そしてチェンジアップに頼りすぎない投球ができるかが支配下登録への鍵です。
ストレートのスピードは140キロ出ないくらいで、その球が高めに浮いて捉えられる場面があります。
前田投手のような技巧派投手はストレートも変化球もどれだけ低めに集められるかが勝負です。
三浦瑞樹
育成投手の中で一番のアピールをしているのが三浦瑞樹投手。
二軍公式戦3試合に登板して未だ失点はゼロ。
抜群の投球内容を誇ります。
元々コントロールを武器に試合を作る能力に長けた投手だったのが、そこにストレートの力強さも加わりました。
現在、二軍の先発ローテーションで日曜日の男として立場を確立しているので、もし次も無失点投球を披露するようだと4/29(月)もしくは5/6(月)で一軍先発の可能性は十分あります。
なぜなら二軍の先発投手の中で一番安定した投球を披露していることになるからです。
育成だからとか支配下だからとか関係なく、結果を残した選手は一軍で起用すべきです。
個人的予想
最後に4月でまだ先発投手が決まっていない4/25(木)と4/30(月)に誰が投げるかを考察していきます。
ここで投げた投手のどちらかが先発ローテーション6番目の男になる可能性は高いです。
4/25(木)ロッテ戦
4/25(木)に投げそうなのは和田毅投手、板東湧梧投手、石川柊太投手の3名。
その中で和田毅投手が投げるのではないかと私は予想します。
元々、開幕ローテーションが確定していた投手で、その投手の状態が上がってきたとなれば、投げさせるのが普通の流れではないかと思ったからです。
この試合はZOZOマリンで行われるので、ZOZOマリンとの相性を考えた時に石川投手も面白いです。
もちろん板東投手の本来の球威が戻ってくれば面白いです。
ただそれでも球威&制球を総合的に考えた時に、現時点で私の中では和田投手です。
4/29(月)西武戦
4/29(月)に投げそうなのはスチュワート投手、村田賢一投手、前田純投手、三浦瑞樹投手の4名。
その中で三浦瑞樹投手が投げるのではないかと私は予想します。
当然筆頭はスチュワート投手。
開幕ローテーションに入っていた投手であり、4投手の中で信頼度は一番高いです。
ただ、どんな投球をしてくれるのかはある程度予想がつきます。
他の3投手は予想がつきません。
つまり、良い方にも悪い方にも転ぶ可能性があります。
そういったことを確認できるのはチーム状況が良い今しかありません。
今週の登板でそれぞれの投手がどのような登板をするかで変わってきますが、4/16現在、村田投手、前田投手、三浦投手の中で一番結果を残しているのは三浦投手。
そんな三浦投手が支配下登録されて一軍の舞台で先発登板出来たら、育成選手のモチベーションはかなり上がります。
二次効果が期待できるという部分で私は三浦投手を推します。
コメント