2024/3/5、福岡ソフトバンクホークス3軍対九州産業大学の試合が行われました。
結果は8-3で九州産業大学の勝利です。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手についてはこの試合の打撃成績と、私が特に気になったことを載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
小林珠維
小林珠維投手は3回5失点の投球でした。
全68球の内、ストライク39ボール29。
印象としては「良い球と悪い球がはっきりしていた」です。
良いところだけを見ると、なぜこんなに球数を要して得点を取られたのか分かりません。
ストレート、変化球どちらでも空振りを奪えていました。
ただ、悪い球が悪すぎます。
良い形で追い込んでも、結果球が甘く入ったら意味がありません。
また、味方のミスが得点に絡むことが初回、2回と続きました。
エラーは得点になりやすいのは間違いありませんが、そこで流れ関係なく相手打者をねじ伏せて欲しかったというのが正直なところです。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は2回2失点の投球でした。
全32球の内、ストライク21ボール11。
印象としては「ストレートばかり」です。
投球割合の約90%がストレート。
サイドから140キロ台前半の直球は魅力的ではあるものの、さすがにそれだけで抑えるのは厳しいです。
ストレートで追い込んでから最後スライダーというパターンで三振を二度取りましたが、変化球で追い込んでストレートで決めるパターンを試しても良かったのではないかと思いました。
今回の登板のテーマが「強いストレート」ならば問題ないです。
村上舜
村上舜投手は2回無失点の投球でした。
全23球の内、ストライク14ボール9。
印象としては「球が強い」です。
九産大打線はこれまで甘く入った球をしっかりと仕留めてきましたが、この投手の140キロ前半のど真ん中ストレートを仕留めることはできませんでした
真っすぐで差し込めているので、当然変化球で空振りが奪えます。
コントロールが定まらず、2個の四球を出してしまったことは反省点ですが、この試合の問題はそこだけ。
ホークスの左の中継ぎ投手は不足しているので、村上投手にとっては大チャンスです。
星野恒太朗
星野恒太朗投手は1回1失点の投球でした。
全13球の内、ストライク9ボール4。
印象としては「カーブが生命線」です。
真ん中で差し込めるほどの真っすぐの球威がまだ無い状態なのに、変化球でもストライクが取れなかったので厳しい投球となりました。
打者が進むにつれて制球がまとまり出し、最後の方は素晴らしかったです。
やはりカーブを低めに制球できると、楽なんだろうなと思います。
次回登板では真っすぐの球威とカーブのストライク率をどこまで上げられるかに注目です。
野手
この試合のホークス選手の打撃成績がこちら。
佐久間選手が逆方向に本塁打を放ちましたが、打撃での見どころはそれぐらい。
全体的にこの試合は打てませんでした。
守備では小林投手登板時に、セカンドゴロとショートゴロでエラーがあり、どちらも得点になりました。
ベースカバー、送球ミス、これからの課題です。
ただもちろん良いプレーもありました。
桑原選手のライトでのダイビングキャッチと盛島選手の盗塁阻止です。
桑原選手は今年の宮崎キャンプでも同様に、前に落ちそうなセンターへの打球をダイビングキャッチで取っていました。
おそらくダイビングキャッチにかなりの自信があるのでしょう。
ただこの試合では、ダイビングキャッチで取りに行った結果、単打を長打にしてしまったプレーもあったのでそれを出すべきタイミングは考えどころです。
盛島選手の肩はありえない程強いです。
外に外れた球で比較的盗塁阻止しやすかったとは思いますが、それでもあのレーザーのような送球は限られた選手にしかできません。
あの肩があって体も大きくて、とても高卒2年目とは思えない風格を放っている盛島選手。
打撃で結果を残せば、捕手戦国時代のホークスの中でも突出した存在になりえます。
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