今回は「もしもソフトバンクと巨人がトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。
両球団の特徴を分析し、選手ファーストかつWin-Winのトレードとなるよう心掛けていきます。
あくまでも想像なので楽しんでご覧ください。
前回のトレード考察記事はこちら。
巨人の特徴
巨人の特徴は「12球団No.1の野手と中継ぎ崩壊」です。
打率、本塁打、OPSで12球団1位。
どこからでも長打が出る、そんな打線です。
そして打線だけでなく守備率.990もセリーグNo.1の数字。
最高の野手陣です。
しかしながらセリーグ順位は4位。
貯金を1つしか作れませんでした。
その理由はただ一つ。
救援防御率3.83が12球団で群を抜いてワーストだったからです。
そんな巨人の戦力分析をポジション別に行っていきます。
投手
2023年度の投手全体の防御率は3.40とまとまった数字にはなってます。
先発防御率3.16、救援防御率3.83。
中継ぎをガラッと変えることができれば、一気に優勝争いに加わることができます。
まずは安定した成績を残した先発から具体的に見ていきます。
規定投球回をクリアしたのは戸郷翔征投手と山﨑伊織投手の2名。
100イニング以上だとグリフィン投手も加わります。
2024年度もこの3名が先発ローテの軸です。
当然ここにメンデス投手も入ってくるので残り2枠。
残りの2枠を井上温大投手、西舘勇陽投手、森田駿哉投手、菅野智之投手、赤星優志投手、横川凱投手等が争うことになります。
菅野投手が確定ではないという部分からも分かるように非常に層が厚いです。
おそらく2024年度は先発候補の中から中継ぎに回る投手が多く出てくるでしょう。
続いて中継ぎ。
中継ぎだけで30試合以上登板した7投手の防御率内訳は、2点台が2名、3点台が1名、4点台が2名、5点台が1名、6点台が1名という結果に。
阪神は1点台のオンパレードだったのでその差は歴然です。
抑えの大勢投手が27試合登板の防御率4.50だったことも大きく影響しました。
その大勢投手と、21試合登板で防御率1.69のバルドナード投手がフルシーズン結果を残すことができれば、中継ぎの質は大きく向上します。
今オフは既にソフトバンクと2対1トレードを成立させ、実績のある中継ぎの泉圭輔投手を獲得。
オリックスからも金銭トレードで実績のある中継ぎの近藤大亮投手を獲得。
2023年ドラフト5位では先発中継ぎ両方こなせる即戦力左腕の又木鉄平投手を獲得。
2023年度現役ドラフトでは中継ぎの馬場皐輔投手を獲得。
それでもまだまだ足りない気はします。
捕手
巨人の正捕手は大城卓三選手。
打って良し、肩も良しのスーパーキャッチャーです。
30歳という年齢的にそろそろ次の捕手の育成も行っていかないといけませんが、早急に即戦力の捕手は必要ないです。
なぜなら若手の山瀬慎之助選手が育ってきているからです。
現二番手捕手の岸田行倫選手も大城選手程ではないにしてもしっかり打てる選手で、他球団なら正捕手を取れる成績は残してます。
補強ポイントではありません。
内野手
内野手は今オフ中田翔選手を放出しても大丈夫なレベルの分厚さです。
一塁手は岡本和真選手。
二塁手は吉川尚輝選手。
三塁手は坂本勇人選手。
遊撃手は門脇誠選手。
何事も無ければこれで終わりです。
坂本選手が34歳という部分や岡本選手が数年後にメジャー移籍することも考えるのであれば、次の世代の内野手も必要になります。
それでドラフト4位で即戦力内野手の泉口友汰選手を獲得しました。
もう十分です。
外野手
巨人の外野手は高齢化が目立ちます。
2023年度に出場試合数の多かった外野手上位3名は、退団するブリンソン選手を除くと、秋広優人選手、丸佳浩選手、梶谷隆幸選手。
秋広選手は21歳として、丸選手は34歳、梶谷選手は35歳。
秋広選手は守備に不安があるため、丸選手か梶谷選手がセンターを守ることになります。
また4番目に出場の多かった外野手も39歳の長野久義選手。
1年乗り切れるか心配な点にはなります。
2023年ドラフト3位の佐々木俊輔選手、高卒2年目の浅野翔吾選手、台湾WLで大活躍中の萩尾匡也選手、二軍で12本塁打の岡田悠希選手、2023年度開幕スタメンを勝ち取ったオコエ瑠偉選手。
この選手達がどれだけ結果を残せるかが鍵になります。
巨人の外国人枠は投手3,野手1という比率になることが予想されます。
野手の1枠を新外国人外野手で埋めると仮定しても、もう1枠を何とかしなければなりません。
よって野手の中ではレギュラーが定まっていない外野手が補強ポイントです。
ソフトバンクのトレード戦略
巨人の一番の売りは打線。
そういった部分でまずは右の大砲候補、ウォーカー選手をピンポイント補強。
次に狙うのは先発投手です。
あれだけ先発候補がいて狙わないわけがありません。
逆にホークスが出すのが中継ぎ投手。
巨人は中継ぎが整備されれば、優勝にまた一歩近づくからです。
ホークスが今回狙うのはあの大物投手。
大物なので1対1のトレードは難しいと判断します。
巨人の外野手は世代交代を図らないといけないという部分も考えて、外野手を1人付けます。
次の章をご覧ください。
具体的なトレード案
巨人は中継ぎ投手。
ソフトバンクは先発投手。
ということで今回はこんなビッグトレードを考えてみました。
菅野智之投手と石川柊太投手&正木智也選手です。
具体的になぜこうなったのかを説明していきます。
まずはそれぞれの選手のチーム内での立ち位置から見ていきましょう。
現チーム内での立ち位置
まずは菅野投手から。
ルーキーイヤーから6年連続で規定投球回をクリア。
2017年、2018年の沢村賞を始め、数多のタイトルを獲得。
球界のエースと呼ばれた時代が5年間ぐらいはあったとんでもない投手です。
ただここ数年は防御率3点台のシーズンが続いてます。
それでも凄いですが34歳の投手と20代前半の投手が同じ成績であれば、若い方が優先されるのがプロ野球の世界。
巨人の2024年度先発陣を見ると、戸郷翔征投手、山﨑伊織投手、グリフィン投手、メンデス投手は確定。
残りの2枠を井上温大投手、西舘勇陽投手、森田駿哉投手、赤星優志投手、横川凱投手等、20代で勢いのある投手と争わなければなりません。
特に2023年ドラフトで入団する西舘投手は大学No.1、森田投手は社会人No.1の呼び声高い即戦力先発投手です。
菅野投手がどうしても巨人で現役を終えたいのならば仕方ないですが、必要とされる場所があるならそっちに移籍した方が輝けるとは思います。
続いて石川柊太投手。
石川投手は2021年には開幕投手を務めるなどホークスではエース級の投手です。
2023年度はチームで最多投球回数を記録。
ただ規定投球回には到達せず、防御率は先発転向後ワーストの4.15。
ノーヒットノーランを記録した年ではあったものの、チーム内での信頼を失いました。
小久保裕紀新監督は2024年度の先発ローテーションに有原航平投手と和田毅投手の名前を挙げましたが石川投手の名前はありませんでした。
菅野投手と同様、若い投手と同じくらいの成績を残すのであれば若い選手が優先されます。
最後に正木智也選手。
正木選手が来年外野のポジションを取ろうと思った時、残されたポジションは1つだけ。
センターです。
レフト近藤健介選手、ライト柳田悠岐選手、DHウォーカー選手だからです。
ウォーカー選手の守備力向上次第でポジションは変わります。
柳田選手は35歳のベテランですが、巨人のベテラン外野陣と異なるのは、球界トップクラスの成績を未だに残しているという部分です。
また、例えば三塁手に井上朋也選手、一塁手に山川穂高選手がハマった場合に、栗原陵矢選手や中村晃選手が外野に流れてくることも考えられます。
センターは走力が求められるポジション。
そして正木選手と争うことになるのが球界No.1の足を持つ周東佑京選手。
この選手に勝つためには打って打って打ちまくるしかありません。
ただ正木選手が打ちまくったとして、周東選手も打つと残念ながらレギュラーではなく代打に留まります。
移籍したらどうなる???
石川投手&正木選手が巨人に、菅野選手がソフトバンクに移籍した場合にどうなるのかを考察します。
まずは石川投手が巨人に移籍した場合。
石川投手は元々先発中継ぎ両方こなせる便利な投手。
よって巨人に移籍したら基本的に中継ぎになります。
ただの中継ぎではなくロングリリーフもできる中継ぎです。
先発が足りなくなったら先発もできるという部分で、菅野投手よりも柔軟な起用ができます。
続いて正木選手が巨人に移籍した場合。
正木選手は残り2枠の外野手争いの中に入っていきます。
足は速い方ではないのでおそらく守るのはライトかレフト。
新外国人選手の争いに勝たなければなりません。
台湾WLで共に結果を残している慶応の後輩、萩尾匡也選手も当然ライバルの1人になります。
ホークスにいるより断然希望はあります。
最後に菅野投手がソフトバンクに移籍した場合。
当然先発の一角を務めることになります。
今の時期に42歳の和田投手が先発ローテ確約と言われるような情けないチーム。
34歳の菅野投手も若手です。
成績を残すこともそうですが、菅野投手は存在だけでプラスの側面があります。
中継ぎにオスナ投手が加わった際は、甲斐野投手のコントロールが向上したり、尾形投手の球速が向上したりと良いことだらけでした。
菅野投手にエースとしての心構えやコントロールについて話を聞きたい若手はたくさんいるはず。
菅野投手の通算防御率は2.50、通算与四死球率は2.01。
これ以上無いコーチです。
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