もしもソフトバンクと楽天がトレードするなら誰と誰?

プロ野球考察
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今回は「もしもソフトバンクと楽天がトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。

安樂智大投手のパワハラ疑惑により、何かと慌ただしい楽天

山川穂高選手の獲得はどうするのかで、何かと慌ただしいソフトバンク

この2チームが今トレードを行うと、かなり面白いことになるなと思いました。

早速見ていきましょう!

楽天の強み弱み

まずは楽天の選手をポジション別に見て、強み弱みを洗い出していきます。

投手

チーム防御率3.52はパリーグ6位でした。

先発も中継ぎも弱点になります。

特に中継ぎは松井裕樹投手のメジャー挑戦と安樂智大投手の去就不透明が非常に大きな痛手になります。

2023年度パリーグチーム防御率6位のチームで、この2人が抜けたらどうなるのか容易に想像がつきます。

また、楽天は三振が取れない投手が多いです。

チーム奪三振数921は12球団最小

チームで最も三振が取る確率の高い松井投手が抜けて、その後釜が誰になるのかは気になるところです。

捕手

捕手に関してはベテランの炭谷捕手が退団しました。

ただ盗塁阻止率パリーグ2位の正捕手、太田光選手がいて長打力が魅力の安田悠馬選手もいます。

この2人がいれば特に気になるところはありません。

まだ強みではないが弱みでもない。

今後の成長次第で大きく変わってくる。

そんな印象です。

内野手

内野手は楽天の強みではないでしょうか。

浅村栄斗選手という大黒柱がいて、小深田大翔選手もユーティリティプレイヤーとして内野を全て守れる。

鈴木大地選手阿部寿樹選手は状況に応じて一三塁を守る。

ショートは前半戦は山崎剛選手、後半戦は村林一輝選手が主に務めた。

伊藤裕季也選手は長打力を武器にアピール。

若手のホープ、黒川史陽選手がまだ一軍に定着できていない状況。

このように左右ベテラン中堅若手バランスよく揃ってます。

ベテランの銀次選手が引退せざるを得ないチーム状況だったことが窺えます。

外野手

楽天の外野手は打ちが多いです。

絶対的なセンター、辰己涼介選手

ベテランの岡島豪郎選手島内宏明選手

2023年度にブレイクした小郷裕哉選手

全員左です。

右の外野手がいれば強みといえるでしょうが、まだ改善点はあるというところで、まだ強みではないが弱みでもないという判断になります。

ソフトバンクの強み弱み

次はホークスの強み弱みです。

投手

チーム防御率3.27はパリーグ4位

強みとは言い切れません。

ただ、救援防御率は先ほども述べた通りパリーグ1位と大きな強みです。

チームQS率12球団ワーストの先発陣を強化するためモイネロ投手大津亮介投手が先発転向。

右の長距離砲ウォーカー選手を獲得するために泉圭輔投手を放出。

この層が薄くなった部分をドラフト即戦力組がどう穴埋めできるかが鍵になります。

オスナ投手残留、松本裕樹投手藤井皓哉投手中継ぎ専念。

この3投手以外にも、津森宥紀投手甲斐野央投手田浦文丸投手又吉克樹投手とタレントは豊富。

二軍で圧倒的な投球を見せ、セーブ王を獲得した尾形崇斗投手がどのような活躍を見せるか。

こう見ると、中継ぎの強みを維持できそうな気はします。

捕手

捕手は日本代表常連の正捕手、甲斐拓也選手

この他にもベテラン・中堅・若手に打撃型守備型選手がしっかりと揃っている。

育成にも石塚綜一郎選手という打力が魅力の捕手がいる。

今年の成績でオリックスと比較するのは酷ですが、十分強みだと言えます。

そもそも支配下の捕手が8名もいる状況で、物理的に捕手を加えようとはなりません。

2023年度は突出した成績を残していないベテラン捕手の甲斐選手が130試合のスタメン起用だったというところで、他に起用したい選手がいなかったと見るならば補強ポイントになります。

内野手

内野手はショート以外は強みでも弱みでもないという印象。

ショートだけは弱みという印象です。

一塁手

2023年度のファーストは中村晃選手が118試合にスタメン出場し、ゴールデングラブ賞を獲得。

しかし、特別凄い打撃成績は残せませんでした。

だから球団は山川穂高選手の獲得に動きました。

山川選手を獲得しなかったとしても、吉田賢吾選手正木智也選手等、ファーストは内野手以外が守ることがあるポジションで競争は熾烈になります。

よって一塁手は強みでも弱みでもないという印象です。

二塁手

2023年度のセカンドは三森大貴選手が74試合にスタメン出場。

ただ、打撃の部分で突出した数字は残せませんでした。

2023年度ドラフ3位では強打のセカンド、廣瀬隆太選手を獲得。

ベテランの牧原大成選手や中堅の川瀬晃選手野村勇選手等競争は熾烈。

よってベテラン中堅若手がバランスよくレギュラー争いで来ているという部分では、強みでも弱みでもないという印象です。

三塁手

2023年度のサードは栗原陵矢選手が94試合にスタメン出場。

ただ、こちらも打撃の部分で突出した数字は残せませんでした。

4年連続ウエスタンリーグ本塁打王のリチャード選手、若手のホープ井上朋也選手と若手の競争が熾烈なポジションでもあります。

内野の中では最も熱いポジションです。

遊撃手

2023年度のショートは今宮健太選手が120試合にスタメン出場。

そして打撃面で突出した成績は残せませんでした。

ショートは限られた選手しか守れないポジション。

中堅選手でショートの候補は川瀬晃選手野村勇選手だけです。

もし今宮選手が怪我した場合に、2023年度打率.236の川瀬選手と打率.160の野村勇選手で本当に大丈夫かと心配になるのは当然のことです。

川瀬選手が2023年後半の活躍をずっと見せてくれたら。

野村勇選手が2022年のように本塁打、盗塁で魅せてくれたら。

こういうことに期待するのは分かりますが、数を増やしておくのは大切なことです。

外野手

外野手はベストナインに輝いた近藤健介選手柳田悠岐選手大きな大きな強みです。

盗塁王の周東佑京選手に116試合出場で出塁率.375の柳町達選手

右打者が足りないという部分でしたが、新戦力の右の大砲、ウォーカー選手

12球団でも随一の層の厚さです。

外野手の補強ポイントは今のところありません。

柳田選手やウォーカー選手がDHでの出場となったとしても熾烈な争いが待ってます。

トレードするなら誰と誰?

これらを踏まえて楽天・ソフトバンクのそれぞれの補強ポイントとそのトレードに適した選手を考察します。

楽天の補強ポイント

楽天の補強ポイントについてですが、楽天は間違いなくリリーフ投手が必要です。

それもクローザーやセットアッパーといった重要なポジション。

パリーグ救援防御率1のホークスからリリーフ投手を獲得することができれば、非常に大きいです。

具体名を挙げるならヘルナンデス投手

今季は一軍で1試合に登板し防御率27.00。

これだけを見ると、トレードに相応しくない投手だと思われるかもしれません。

それは違います。

彼の強みは奪三振能力、弱みはコントロール

そのコントロールを克服し、CS1stでは四球も許されないピンチの場面で登板し、しっかり役割を果たしました。

二軍では奪三振率16.20の圧倒的な数字。

もしかしたら松井裕樹投手の代わりになるかもしれません。

なぜそんな投手をホークスが出せるかというと、外国人枠の問題です。

モイネロ投手、オスナ投手、ウォーカー選手は怪我さえなければ一軍確定。

残りの1枠をスチュワート投手と争うわけですが、先発が足りないホークスは高い確率でスチュワート投手を優先します。

よって、ヘルナンデス投手は誰かの怪我や不調がない限り、二軍で待機となります。

ヘルナンデス投手からすると、状態が良い時に確実に投げられる環境の方がやりがいを感じると思います。

楽天の支配下外国人選手は現在2名。

ヘルナンデスが入り込む隙は十分にあります。

ソフトバンクの補強ポイント

ホークスの補強ポイントは先発投手と内野手。

ただ先発投手には楽天も苦しんでいるので補強はできません。

つまり、狙いは内野手になります。

理想はショートの選手。

具体名を挙げるなら山崎剛選手

山崎選手は、2023年シーズン序盤はショートでのスタメン出場が多かったですが、終盤は村林一輝選手の台頭により控えからの出場が目立ちました。

結果的に自己最多の117試合に出場したものの、来年のレギュラーが確約されてはいません。

今年の成績だと村林選手、小深田選手の次。

楽天ではショートの3番手です。

しかし、ホークスだと打席数や守備を総合的に考えると、今の成績でも今宮選手の次。

ホークスではショートの2番手になります。

20代の選手に限ると1番手。

それだけで十分ではないでしょうか。

感想

今回のトレード考察の感想です。

ホークスファンの中には、山崎選手を獲得したところで、左打ちの俊足巧打タイプの選手が増えるだけと思われる方もいるしれません。

ただ、使わないかもしれない奪三振マシーンを二軍で待機させておくより、輝ける場所がある方がヘルナンデス投手にとってメリットが大きいです。

また、その枠でショートの世代交代の可能性を1%でも高められるのであれば、その方が有意義な枠の使い方だと思います。

イーグルスファンの中には、ヘルナンデス投手を獲得したところで一軍で実績を残していないノーコン投手が1人加わるだけと思われる方もいるかもしれません。

ただ内野手の層が厚い分、試合に出られない選手が出てくるのも事実。

それならば内野手を少し減らしてでも、ウィークポイントである投手力の強化を図った方が合理的かと思います。

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