ホークスのウィークポイント、右の外野手問題を深堀りしてみた

ホークス考察
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ホークスの今の弱点と言えば「先発投手」です。

間違いありません。

ただ、忘れてはならない弱点がもう一つ。

そう、「右打者」です。

特に右の外野手は長年の課題です。

今回はそんな右の外野手問題について深堀りしていきます。

2023年度、外野手スタメン内訳

右の外野手が課題であることは、2023年度の外野手スタメン内訳を見れば一目瞭然です。

黄色が左打者灰色が右打者です。

それぞれのポジションでレギュラーと言えるスタメン試合数をこなした右打者はゼロだということが分かります。

しかもこの中で2023/11/23現在、ホークスに支配下選手として残っているのは正木選手ただ一人です。

今に始まった話ではない

右の外野手問題は今に始まったことではありません。

10年、いや20年以上前から密かにホークスは問題を抱えていました。

ホークスの右の外野手と言えば」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは以下の6選手ではないでしょうか。

この6選手は主に外野手としてホークスで1シーズン100試合以上出場したことのある右打ちの野手です。

共通しているのは「生え抜きの日本人選手ではない」ということです。

ホークスで最後に外野手として1シーズン100試合以上出場した生え抜きの右打ち野手は1988年入団の大道典良選手まで遡ります。

大道選手が外野手として1シーズン100試合以上出場したのは1997年

つまり26年間もレギュラークラスの生え抜き右打ち外野手が生まれていないことになります。

レギュラーに最も近づいた生え抜き選手

ホークスの右の外野手に対する球団方針はこうです。

「育てられないから他から取ってくるしかない」

こうして数々の補強により余計、生え抜き選手が育ちにくい環境が出来上がりました。

ただ、そんな環境の26年間でレギュラーに最も近づいた生え抜き選手がいました。

真砂勇介選手?大越基選手?井手正太郎選手?

違います。

辻武史選手です。

奇しくも辻選手は大道選手が外野手として130試合に出場した1997年のドラフトでホークスから5位指名を受けました。

辻選手のキャリアハイは2008年

87試合に出場し、打率.274の好成績を残しました。

この87という数字が26年間で右の生え抜き外野手の1シーズン最多出場記録です。

近年のホークス

近年のホークスでレギュラー獲りを最も嘱望されていた生え抜き選手が真砂勇介選手でした。

2012年ドラフト4位で西城陽高校から入団したものの、レギュラーを掴めそうで掴めず、結局2022年オフに戦力外通告を受けました。

ただ高卒とはいえ、レギュラーではない選手が10年間もプロ生活を送れたというのは異例中の異例です。

もし2019年ドラフト1位で佐藤直樹選手を獲得しなければ、真砂選手の選手寿命はさらに延びたはずです。

その佐藤選手も2023年オフに戦力外通告,育成契約となりましたが。

右打ちの外野手を補強しつつ、生え抜き野手も諦めないという姿勢は見て取れます。

2024年度、外野手事情

2024年度の外野手事情を見ていきます。

近藤健介選手と柳田悠岐選手

この2選手は怪我がなければ、確実にレギュラーとして試合に出ます。

よってDHの枠も含めてもその他の外野手の出場枠はたったの2枠だけです。

ウォーカー選手が実績通りの打撃を見せたならば、あとは1枠

つまり、外野手はセンターで試合に出ることを目指さなければなりません。

センターに求められるのは、広い守備範囲強肩

もしくは守備を無視できる文句無しの打撃力

ここで近藤選手,柳田選手,ウォーカー選手を除いた外野手の中から、センター候補の選手を見ていきましょう。

右打ち外野手

2024年度のセンター候補の支配下右打ち外野手は以下の2名。

正木智也,水谷瞬

育成選手は以下の5名。

佐藤直樹,重松凱人,佐藤航太,シモン,オスーナ

内野手でも外野の練習をする選手はいますが、センターなので外野手専任に絞りました。

左打ち外野手

2024年度のセンター候補の支配下左打ち外野手は以下の5名。

牧原大成,周東佑京,柳町達,生海,笹川吉康

育成選手は以下の4名。

緒方理貢,川村友斗,山本恵大,大泉周也

2024年度の谷川原選手は捕手で勝負、中村晃選手は一塁手、栗原選手は三塁手というところで外しました。

両打ち外野手

2024年度のセンター候補の両打ち外野手は以下の1名。

仲田慶介

仲田選手は内野手のイメージが強いですが、本職は外野手です。

なぜドラフトで右の外野手を獲得しなかった???

センター候補の選手は全員で17名

相当熾烈な争いになります。

ただ、メンバーを見ても分かるように、明らかに左打ち選手の方が実績があります

この状況を変えるために、ドラフトでは右の外野手を獲得すると私は思ってました。

詳しくはこちら。

しかし、獲得しませんでした。

これには理由が3つあります。

1つ目は、チームの一番の補強ポイントは即戦力の先発投手だったこと。

野手はセンターラインの即戦力選手が補強ポイントとはいえ、内外野で2人も取る余裕はありませんでした。

2つ目は、ドラフト3位に廣瀬隆太選手が残っていたこと。

廣瀬選手と宮崎選手を見比べて廣瀬選手を選択したのでしょう。

3つ目は、内外野の重要度

外野手は右打者がいなくても左打者が豊富なためどうにかなる。

内野手は特にセカンドが三森選手の状態次第で牧原選手をセンターからセカンドにしなければいけなくなるほど層が薄い。

野村勇選手はいるものの、もっと若い世代でスラッガータイプの二遊間の支配下右打ち内野手はいませんでした。

最後に

生え抜きの右打ち外野手がレギュラーを掴むのはいつになるのでしょうか。

補強に頼ってきた空白の26年間に終止符を打つ存在はになるのでしょうか。

私は水谷瞬選手に注目してます。

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