2024/11/21、福岡ソフトバンクホークスが中日守護神ライデルマルティネス投手の獲得を見送ることが明らかになりました。
今回はこの件について率直に思うことを述べていきます。
以前のマルティネス投手の記事がこちら。
外国人枠
ライデルマルティネス投手の実力を疑問視する声は無いでしょう。
日本球界No.1クローザーで間違いありません。
2024年はホークス守護神のオスナ投手が不調だったということもあり、2025年シーズンをより盤石にするために彼の力を借りるということは十分考えられました。
4年40億で契約したオスナ投手がいながら、マルティネス投手の獲得を目指すというのはホークスにしかできません。
ただ金銭面は全く問題ないものの、外国人枠には問題がありました。
2024年11月21日時点のホークス支配下外国人選手一覧がこちら。
オスナ、モイネロ、ヘルナンデス、ダウンズ、スチュワート
もしこの中にマルティネス投手が入ると、投手が1人投げられなくなります。
2024年度の外国人枠は5枠(1試合のベンチ入り4人)。
ベンチ入りの4名の内訳を投手4野手0という極端なことはできないので、モイネロ投手スチュワート投手が先発していない時だけオスナ投手、ヘルナンデス投手、マルティネス投手を全員起用できることになります。
外国人枠が6枠になれば話は変わってきますが、2025年シーズンも同様の枠内で戦うことになれば、非常にもったいないです。
フロントの判断は冷静でした。
本当は欲しかったと思いますが。
複数年契約
先ほどの外国人枠と繋がる部分ですが、支配下外国人選手5名の内、投手4名は複数年契約を結んでいます。
全員戦力として見ている。
つまり一軍で起用する。
そんな選手達です。
そこに、絶対起用するマルティネス投手が加わるとおかしなことになります。
まだ戦力として見られていない投手が1人でもいれば獲得を検討しても良かったですが、タイミングが悪かったです。
タイミングという意味では、モイネロ投手がもう少し待てば日本人枠になります。
詳しくはこちら。
モイネロ投手が日本人枠になったタイミングでマルティネス投手を獲得できる状況であれば、獲得に動く確率は高かったでしょう。
育成外国人投手にとっては大チャンス!!!
2024年11月21日時点のホークス育成外国人選手一覧がこちら。
ロドリゲス、アルメンタ、シモン、サルディ、張峻瑋、オスーナ、アルモンテ
最近加入した張峻瑋投手の記事がこちら。
もしマルティネス投手がホークスに加わっていたら、育成外国人選手の2025年シーズンはノーチャンスでした。
支配化契約は99.9%無理です。
特に投手は支配下外国人投手が2人怪我もしくは絶不調になった上で、二軍で抜群の成績を残さなければなりません。
そういった意味で今回の獲得見送りは非常に大きいです。
間違いなく支配化契約に向けてのモチベーションアップに繋がります。
そもそも補強だけで何とかするなら育成選手は必要ありません。
補強と育成を両立させてこそのホークスです。
育成でも結果を残せば一軍の試合に出られる状況にしないと、これからホークスに入団してくれる育成選手は日本人外国人共に大きく減ります。
現にホークスの育成入団を断る事例も出てきました。
先日、ヤマハに所属する網谷圭将選手(27)がホークスの育成入団を辞退したという嘘か実か分からない情報が飛び込んできましたが、正直納得の結果です。
2025年シーズンで28歳を迎えることを考えれば、今すぐにでも一軍でレギュラーを掴みたい。
ただホークスは近藤健介選手、柳田悠岐選手という既にレギュラー当確の選手がいる。
その他の選手のレベルもかなり高い。
チャンスを貰えず1年で首を切られる可能性は十分考えられる。
賢明な判断だったと思います。
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