2024/2/17、ホークスの本格的な実戦がスタートしました。
A組は紅白戦、B組はセガサミー戦。
これからのアピールが開幕一軍に直結します。
今回はこの2試合の投球全てを死に物狂いで確認した私うえでぃーが、投手別に思ったことを述べていきます。
抜けている部分もあるかと思いますが、そこは大目に見てください。
本当は野手も注目したかったですが全然時間が足りませんでした、、、。
独自の視点
思ったことを述べる前に簡単に私が見る部分を説明します。
今の時期、成績はほとんど見てません。
大事なのはシーズンが開幕してからです。
もちろん選手にとって開幕一軍か二軍かは大事なことなのは分かってます。
ただ今の時期、投手は打者と逃げずに勝負できているかの方が大事です。
よって結果というより内容、内容というより姿勢に注目していきます。
詳しくはこちらをご覧ください。
A組紅白戦
以上を踏まえた上でまずはA組紅白戦を振り返ります。
結果としては6-4で白組が勝ちました。
大津亮介
大津投手は2回を投げ2失点の投球でした。
印象としては「ゾーン内勝負」です。
全30球の内、ストライク23ボール7でした。
正直、この時期なので全然それでいいです。
大津投手がコントロール良いのは誰しもが分かっていることなので、そこを分かっているホークスの野手はしっかり踏み込んで打撃をしていました。
2回は特にストライクゾーンの甘めに投球していたので、柳田選手と井上選手には長打を喰らいました。
次回はより精密なコントロールを求めて調整を図ることになります。
杉山一樹
杉山投手は2回を投げ無失点の怪投でした。
印象としては「いつもの杉山投手」です。
球の力自体は素晴らしいものの、ゾーン内で勝負できていませんでした。
全40球の内、ストライク19ボール21。
この投球だと大事な所を任せようとはなりません。
杉山投手は分かっていても初球ど真ん中のストレートでいいと私は思います。
初球をボールで入るパターンが多いので、もっといい所に投げようとして、よりストライクが取れません。
今宮選手に初球のストライクを痛打されましたが、あれは前の打者の栗原選手に4球連続でボール球を投げていたからです。
甘めのストライクゾーンのストレートでしかストライクが取れないと思わせてしまった杉山投手の負けです。
笠谷俊介
笠谷投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「落ち着いた投球」です。
全12球の内、ストライク8ボール4。
ストライクゾーン内で勝負できていたのが良かったです。
先頭打者の仲田選手にヒット。
次の打者川瀬選手には初球をあわや長打コースのファール。
ここで崩れるのが今までのパターン。
ただ今回の登板では味方の守備を信じました。
牧原選手のファインプレーで勢いに乗ると、ウォーカー選手と柳田選手も抑えました。
本来三振を取れる投手ですが、三振を狙って点を取られるよりも、味方を信じて大胆に投げ込む方がよっぽど良いです。
松本晴
松本晴投手は2回6失点の結果でした。
印象としては大津投手と同じで「ゾーン内勝負」です。
全45球の内、ストライク33ボール12。
真っすぐもスライダー系もスプリット系もうまく操れていましたが、松本投手のコントロールが良いのは分かっているので、打者はどんどん踏み込んできていました。
いくら直球のキレが良いとはいえ、打者をのけぞらせるぐらい内側を攻めなければ踏み込んでこられます。
松本投手が自チームの選手に投げるのは向いていません。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「文句無し、最高」です。
全12球の内、ストライク9ボール3。
まず、良かったのが初球にストライクを取れていたこと。
しかも真っすぐだけでなくカーブ等の変化球でもストライクが取れていました。
野手は変化球と真っすぐの両方をカバーしながら待つので、150キロ超のストレートが当たる確率は非常に低いです。
唯一の鋭い当たりが井上選手に対する初球のストレート。
井上選手は初球を仕留めきれなかったことで、その打席が終わってしまいました。
長谷川威展
長谷川威展投手は1回2失点の投球でした。
印象としては大津投手、松本晴投手と同じで「ゾーン内勝負」です。
全11球の内、ストライク9ボール2。
先頭打者の吉田選手に対してうまく詰まらせたものの、ヒットゾーンに飛ばされノーアウトの走者を出し、そこから2連打。
通常はノーアウトの走者を出した時点でボール球を使いながらじっくり時間をかけていきますが、テンポよく投球する姿が目立ちました。
ウォーカー選手に対する空振り、空振り、ファール、見逃し三振という投球はお見事だったので、次回はより精度の高い投球ができるかに注目です。
木村光
木村光投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「より丁寧に」です。
全12球の内、ストライク6ボール6。
コントロールに定評がある木村投手にしては少々乱れていました。
ただ、対戦した3名の打者全てで初球はストライク。
やはり、初球にストライクを取れる投手は見ていて安心感があります。
絶対に結果が欲しいということで、駆け引きをしながらの投球だったとすると、ボール球が多かったのも頷けます。
そのボール球も低めのボール球が多く、より丁寧に投げようという姿勢は見て取れました。
古川侑利
古川侑利投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「気持ちが強い」です。
全17球の内、ストライク12ボール5。
先頭打者が柳田選手ということで、逃げの投球になってしまいそうなところですが、真っ向勝負でなんと三球三振。
三人目の柳町選手に対してはバットを折り打ち取った当たりで内野安打。
嫌な流れになりそうなところで、次の谷川原選手に対してはセットポジションから空振り三振。
一軍昇格も頷ける内容です。
中村亮太
中村亮太投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「大きなアピールとはならなかった」です。
全10球の内、ストライク6ボール4。
10球で1回を0点に抑えた部分を評価すべきという声が挙がるのは分かります。
ただ、中村投手の持ち味は強い真っすぐと空振りの取れるフォーク。
その特徴は出せていませんでした。
打者がスイングをかけた時に全てバットに当たったというところがそれを物語っています。
しかもアウトになった打球の質が全て良かったです。
特に川村選手のライトライナーは痛烈でした。
開幕一軍に向けて一球一球の球の強さを上げていかなければなりません。
B組セガサミー戦
続いてB組のセガサミー戦。
こちらは9-7でセガサミーが勝利しました。
村田賢一
村田賢一投手は2回1失点の投球でした。
印象としては「コントロールが半端ない」です。
全24球の内、ストライク21ボール3。
この日投げた投手の中でストライク率No.1です。
ストライクしか投げてこないので相手打者が思い切って振りにいけた部分は必ずあります。
いつでもストライクが投げれるということは、いつでもボールが投げれるということ。
これからさらに実戦を積み重ねて、駆け引きの中でボール球を投げることが増えていけば、打者はかなり困惑します。
佐藤宏樹
佐藤宏樹投手は2回3失点の投球でした。
印象としては「野手が守りにくそう」です。
全49球の内、ストライク24ボール25。
佐藤投手が投げている時は野手の動きがどこかどんよりと見えました。
私も見ていて眠たくなりました。
常にボール先行の投球だったからです。
何もしなくても自分から崩れていくので相手からしたら楽です。
セガサミーの選手がファーストストライクを積極的に打ちにいき、それをヒットにしていたのでボール先行の投球になるのも確かに分かります。
それでも強気でストライクを投げ込むべきです。
打たれた3本のヒットは全てボール先行のカウントだからです。
追い込めば三振が取れる投手なので、まずは初球にストライクを取ることで内容は全然違ってきます。
大竹風雅
大竹風雅投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「空振りを奪える」です。
全13球の内、ストライク10ボール3。
先頭の4番打者に対しては空振り、空振り、見逃しで一球もバットに当てさせることなく三球三振に打ち取ると、6番打者の初球でも空振りを奪いました。
イヒネ選手のエラーもあり、走者を背負うことになりますが、落ち着いてその後の打者を抑えるなど見ていて安心感がありました。
真っすぐ&フォークの中継ぎなので、中村亮太投手のライバルになりそうです。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「強い球で打たせて取る」です。
全7球の内、ストライク6ボール1。
セガサミーの選手は基本的にストライクゾーンの球を見逃すということはないですが、岩井投手の外から曲げてくるスラーブの切れ味が凄すぎて、スラーブだけで二度もストライクを見逃していました。
モイネロ投手のカーブのように、ゲームのような曲がりなのでただただ凄い球です。
A組登板は間違いなく近いです。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回2失点の投球でした。
印象としては「走者を置いてからに課題」です。
全13球の内、ストライク8ボール5。
先頭打者をファーストゴロに打ち取るまでは良かったものの、3番打者に初球をセンター前に運ばれ、盗塁も決められそこから焦りました。
4番打者に対しワイルドピッチ&四球。
落ちる系の変化球を扱う投手なので、ワイルドピッチは仕方ない部分もありますが、ゾーン内で勝負してほしい気持ちはありました。
その後は味方の守備のミスもあり失点は許しましたが、ゾーン内で勝負にはいけていたのでそこは良かったと思います。
カウント球を前に飛ばされていたのが気になったので、せめてファールを取れるようにより強い球を追い求めて欲しいです。
小林珠維
小林珠維投手は1回3失点の投球でした。
印象としては「自分との闘い」です。
全24球の内、ストライク12ボール12。
先頭から2者連続四球を含む3四球&ワイルドピッチ。
バント処理では3塁投げて間に合うタイミングながら、握り損ねて3塁に投げることが出来ず。
ほとんどが自分との闘いでした。
ライト大泉選手がファールボールにギリギリ追いつかなかったものの100%の全力疾走、センター桑原選手のダイビングキャッチ。
チームメイトの頑張りで何とか1回を乗り切れました。
球の力は持っている投手なので、チームメイトを信じてゾーン内に投げ込めば、そんなに連打を喰らうような投手ではありません。
この登板で許したヒットはセンター前のポテンヒットだけです。
どれだけ自信を持ってストライクゾーンに投げ込めるかです。
マイロン・フェリックス
マイロンフェリックス投手は1回無失点の投球でした。
印象としては「将来のライデル・マルティネス投手」です。
全6球の内、ストライク5ボール1。
投げてるボールは一級品。
あとはコントロールという分かりやすい投手です。
今回は強い球をゾーン内に集めることができ、6球という省エネ投球を実現できました。
フェリックス投手からしたら、初球からどんどん振ってくるセガサミー打線は正直やりやすかったはず。
粘ってボールを見てくるチームと相対した時に、この制球力をどこまでキープできるかは今後注目される部分です。
加えて一軍の中継ぎ投手は空振りを取れる変化球を一つは持っています。
直球を活かしつつも、直球だけに頼らない投球スタイルを確立できれば、ライデルマルティネス投手のような絶対的な抑え投手になれます。
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