2025年シーズンも折り返し地点を過ぎ、福岡ソフトバンクホークスはいよいよ勝負の後半戦に突入します。前半戦では主力選手たちの離脱が相次ぐ一方で、若手中堅選手の奮闘が多く見られました。
現在首位のファイターズとは2ゲーム差。ここからの巻き返し、そしてリーグ優勝・日本一を目指す上で、誰がキーマンとなるのでしょうか。
本記事では、後半戦のホークスを支えるであろう注目の「キーマン」たちをピックアップしてご紹介します。
主砲復活なるか?山川穂高選手
まず注目したいのは、昨季の二冠王(本塁打&打点)、山川穂高選手です。今季の前半戦は一度も無双時期がありませんでした。
主な打撃成績は打率.201、本塁打14、打点39、OPS.643、得点圏打率.176。(89試合消化時点)
本塁打に関してはパリーグ3位ということでまずまず打てていますが、その他の数字が悲惨なことになっています。
ホークスは今季主力の離脱が多いとは言われますが、その中でも柳町達選手、野村勇選手を始め新たに主力になろうとする選手のアピールによって最悪の事態とはなっていません。野手投手共に素晴らしい働きです。それでも首位に立てていないのは「主砲」の差が大きいです。
首位ファイターズの主砲、レイエス選手の主な打撃成績がこちら。
打率.281、本塁打20、打点56、OPS.874、得点圏打率.354。(89試合消化時点)
すべての部門において山川選手を大きく上回っています。この差を縮めない限りホークスの優勝はありません。
先発陣の新たな風!前田悠伍投手
近未来のエースとして期待される前田悠伍投手が、プロ2年目にして遂に一軍の先発ローテーション争いに加わりました。彼が後半戦でどのようなパフォーマンスを見せるのかには、大きな注目が集まります。
有原航平投手、モイネロ投手、大関友久投手。彼らが頑張るのは当然のこと。上沢直之投手や大津亮介投手、松本晴投手や前田純投手など、先発4番手以降の投手がいかに試合を作れるかが後半戦の鍵です。
その先発4番手以降の投手の中でも前田悠伍投手は完成度の高い投手。そしてまだこれが完成形ではありません。
完成形ではない中で一軍で結果を残せば、前田投手にとっては来季に向けて弾みになりますし、チームとしては今季のリーグ優勝に結び付きます。
前田投手には将来的に「メジャー挑戦」という大きな目標があります。その目標を叶える為には、日本で圧倒的な成績を残さなければなりません。ホークスはポスティング移籍を認めていないので、海外FA権取得まで9シーズン一軍で活躍し続ける必要があります。もう二軍で調整している暇はありません。
中継ぎ4本目の柱に!尾形崇斗投手
今季は守護神のオスナ投手やセットアッパーのヘルナンデス投手が期待通りの数字を残せていないものの、杉山一樹投手、藤井皓哉投手、松本裕樹投手の3名が圧倒的な投球を繰り広げ、中継ぎ陣を支えています。
中ロングもこなせるという意味では、大山凌投手の存在も大きかったです。
後半戦ではいかに勝ちパターン3名の疲労の蓄積を減らし、パフォーマンス低下を阻止するかが大きな鍵となります。故障による離脱があった場合は、その時点でシーズン終了を意味します。
その中で私が中継ぎのキーマンに挙げたいのが尾形崇斗投手。唸るストレートが魅力の投手です。
ストレートが良い投手はたくさんいますが、その中でも尾形投手のストレートは別格です。真っすぐの質だけで言えばチームNo.1ではないでしょうか。
それでも前半戦で思ったような成績が残せなかったのは、変化球の精度が悪かったからです。
変化球の中で尾形投手が最も使う「スライダー」のストライク率&空振り率が上がれば中継ぎ4本目の柱になれます。
主役は最後にやってくる!柳田悠岐選手
ホークスには数多くの素晴らしい選手がいますが、スター性を含めて彼に代わる選手はまだ現れていません。
というか今後もしかすると現れないかもしれません。それぐらいホークスにとって大きな大きな存在が柳田悠岐選手です。
日本ハムとの優勝争いが過熱する中で、最終盤に柳田選手が一軍に復帰すれば、チームの士気が上がり、ファンの熱気が増し、ホークスに良い流れをもたらします。
ホークスの今季のスローガンは「PS!(ピース)」
柳田選手という最後のピースが加わりリーグ優勝&日本一というパズルが完成する。最高のシナリオじゃないですか。
まとめ
2025年前半戦のホークスは、主力の離脱はあったものの、その穴を若手中堅選手がしっかり埋めたことで、最悪の事態にはなりませんでした。また、怪我や不調がなければ彼らを試すことさえできなかったと思うと、中長期的に見てプラスの面も多かったように感じます。
試合の中で成長した選手と、不調&怪我で前半戦結果を残せなかった選手が団結し、優勝を掴み取りましょう。
<補足>
残り54試合。2勝1敗ペースだと36勝18敗、3勝1敗ペースだと40勝14敗、4勝1敗ペースだと43勝11敗。
日本ハムのこれまでの勝ち方を見る限り、2勝1敗ペース(シーズン終了時87勝52敗4分)でも優勝は怪しい気がします。
3勝1敗ペース(シーズン終了時91勝48敗4分)でいければ最高です。
3勝1敗ペースは基本的に一週間に一回しか負けれません。即ち、勝ちパターン投手が投げる頻度は当然多くなります。先発投手が完投する、打線がたくさん点を取り勝ちパターン以外が登板できる環境を作る、勝ちパターンのバリエーションを増やす。こういったことの積み重ねが必要です。
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