2024/9/17、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は3-2でファイターズが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては9月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
近藤健介選手がいなかったから負けた。
このように簡単に済ませたいものの、それでは何も前に進みません。
ファイターズとは、そのような感想を言いたくなるほどいつもギリギリの戦いをしています。
今回はホークス投手陣がよく3点で凌ぎました。
投球内容からすれば、もっと得点を取られていてもおかしくなかったと思います。
3回2死満塁3ボール2ストライクの場面で、レイエス選手に対しボール球のフォークを要求した甲斐拓也捕手のリードとそれに応えたスチュワート投手は素晴らしかったです。
特に目立ったのはそこですが、全体的に甲斐捕手のリードは冴えていました。
それに対して野手陣は淡泊な攻撃が目立ち、なかなか得点に繋げることができませんでした。
これが今のバファローズとの試合であれば2-0で勝てていたのかもしれませんが、ファイターズはそれでは勝たせてくれません。
投手も野手も最高のパフォーマンスを見せる必要があります。
9/18の先発はホークスが大関投手、ファイターズが伊藤投手。
大関投手が最高のパフォーマンスを見せつつ、打線も最大限機能しないと勝てません。
6連戦の最終日ではありますが、次の日は休みなので中継ぎ投手はある程度起用することができます。
大関投手としては、長い回というよりもゼロで抑えることを意識してもらいたいです。
また打線は5番に近藤選手が座っていない分、4番山川選手との勝負を避ける場面は今後増えてきます。
3番栗原選手のところでいかに得点できるか。
その為に1,2番の出塁率を高めていけるか。
5番に入る選手が得点圏で一本出せるか。
このあたりが鍵になります。
投手
スチュワート
スチュワート投手は5.2回2失点の投球でした。
全109球の内、ストライク63ボール46。
印象としては「警戒しながら」です。
8番の水野選手にもあわや本塁打という打球を打たれたように、ファイターズ打線は切れ目が本当に無いです。
だから警戒してボール球が増えてしまうのも頷けます。
甘く入ると高確率で捉えてくるので、コースに投げ切るしかありません。
そうは言っても、人間なので全ての球をコースに決めることはできません。
甘く入ったとしてもスチュワート投手の強い球だからファールが取れたという場面が何度もありました。
6回途中2失点は個人的にはよく粘って投げたと思います。
岩井俊介
岩井俊介投手は1.1回1失点の投球でした。
全22球の内、ストライク14ボール8。
印象としては「打ったレイエスを褒めるべき」です。
6回の途中でマウンドに上がった際は、初球の真ん中ストレートを伏見選手が打ち上げてくれて捕飛。
そして回跨ぎして7回の1番松本剛選手から始まる打順でも投げました。
これは首脳陣の期待の表れです。
前回打たれた清宮選手との対戦もあります。
先頭の松本剛選手は初球の真ん中ストレートをセーフティバントしてくれて三飛。
2番の上川畑選手は初球の真ん中ストレートを中安。
これで3球連続真ん中ストレートです。
ここからが鬼門。
3番清宮選手に対して初球は真ん中にストレートを投げられません。
コースに丁寧に投げたものの、最後は四球。
1死一二塁のピンチになりました。
そして、4番レイエス選手には4球目のフォークが真ん中に入ったものの何とかファールが取れて、2ボール2ストライクに。
5球目は4球目と違いしっかり低めに投げ切ったフォーク。
この球をセンターオーバーのタイムリー二塁打にされました。
これをされたらお手上げです。
3打席目までの配球からスプリット系で勝負してくるという読みがあったのでしょうか。
5番郡司選手には4球目のストレートと、6球目のスライダーが真ん中にいったものの、打ち損じてくれて遊ゴロ。
6番万波選手は2球目の低めのストレートを打ち上げて捕飛。
その後のピンチは凌ぎました。
大山凌
大山凌投手は1回無失点の投球でした。
全10球の内、ストライク4ボール6。
印象としては「比較的楽な登板」です。
打順の巡り的に、ファイターズ打線の中では比較的楽な所を任せられました。
甘く入る場面もありましたが打ち損じてくれて、簡単に2つのアウトを積み重ねました。
そんな中で9番の伏見選手には四球。
この四球は非常にもったいないです。
確かに伏見選手は打てる捕手ではありますが、ここで勝負しないと後が困ることになります。
ただ、最後は1番松本剛選手が初球の低めスライダーを打ち二ゴロ。
たったの10球で回を終えました。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.1回無失点の投球でした。
全3球の内、ストライク3ボール0。
印象としては「対左」です。
2番上川畑選手、3番清宮選手という左打者2選手に対しての投球になりました。
上川畑選手にはカウントを取りにいった初球の真ん中スライダーを弾き返され中安。
この試合の上川畑選手はミスショットをしてくれませんでした。
次の清宮選手にはコースにしっかり投げ切り、2球目の低めのストレートを打たせて二ゴロ。
清宮選手は低めのコースが得意なので、一瞬心配しましたが大丈夫でした。
尾形崇斗
尾形崇斗投手は0.2回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク7ボール4。
印象としては「圧巻」です。
この試合で最も輝いた投手が尾形投手。
レイエス選手に対して、2ボールカウントになったところから尾形無双が始まります。
3球目は外角低めのストレートで空振り。
4球目は真ん中のストレートで空振り。
今のレイエス選手を2ボール1ストライクから真ん中のストレートで空振りを取れる投手は、限られた投手だけです。
5球目は外角高めのストレートでファール。
十二分にストレートを意識させたところで、最後は低めのスライダーで空振り三振。
最高の投球です。
次の奈良間選手には全球ストレートで空振り三振。
抑えた後に吠えました。
尾形投手は自分の球をストライクゾーンに投げるだけで抑えることができる数少ない投手。
その才能の片鱗を見せてくれてとても頼もしかったです。
もう四球で自滅する姿は無いと信じたいです。
野手
ホークス選手の9月一軍打撃成績がこちら。(2024/9/17時点)
<スタメン>
<スタメン外>
ホークスの野手陣が打てていればと先ほどは申し上げましたが、守備の時間が長すぎて攻撃に集中できなかったという部分もあると思います。
だから、仕方ないと考えることもできます。
今試合の得点は栗原陵矢選手の初回の先制タイムリーと、8回の犠牲フライにより2点のみ。
栗原選手は前日の試合で、同じく初回1死三塁のチャンスを得点に繋げることができなかったので、リベンジの打席となりました。
ただ、もっと彼が打たないとチームは勝てないので頑張ってほしいです。
山川穂高選手は3打数2安打1四球と出塁はしたものの、5番以降が続かず得点に繋がりませんでした。
今後は勝負を避けられることが増えると思いますが、そこで強引にボール球を振りにいって今の状態を崩すことが無いようにしてもらいたいです。
今宮健太選手は5回にボテボテのゴロを捌く素晴らしいプレーがありました。
ここ最近、川瀬晃選手や二軍ではダウンズ選手、仲田慶介選手とショートを守る選手のアピールが凄まじいので刺激は受けているはずです。
それでも鷹のショートストップは今宮選手しかいないと思わせるところが凄いです。
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