2024/8/23、福岡ソフトバンクホークスvs北海道日本ハムファイターズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-5でホークスが勝ちました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては8月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
ホークスは最高の勝ち方をしました。
- ホークスは2連敗中
- 日本ハムは3連勝中
- ホークス先発のエース有原投手は3回までに5失点
完全に負けパターンの試合でした。
そんな試合をひっくり返せたというのが大きいです。
やはり、4回表の5得点。
これが日本ハムからホークスの流れに変わるきっかけとなりました。
ホークスは今回の日本ハム3連戦で最低1勝しておけば何の問題もありません。
仮にその後2連敗しても1ゲーム差しか縮まらないからです。
初戦で勝ってしまったので、あとは故障に気を付けながら伸び伸びと野球をするだけです。
カード2戦目の先発はホークスがスチュワート投手、日本ハムが北山投手。
1戦目で中継ぎをたくさん起用しているので、多くても津森投手、又吉投手、大山投手、三浦投手、長谷川投手の5投手しか起用しないような試合展開にできれば最高です。
投手
有原航平
有原航平投手は6回5失点(自責点4)の投球でした。
全107球の内、ストライク74ボール33。
印象としては「苦しい投球」です。
初回は今宮健太選手のスーパープレー2つもあり三者凡退。
ただ、2回3回は日本ハム打線に捕まりました。
2回は26球、3回は35球、計51球。
右打者のインコースに食い込むツーシーム、左打者のインコースに食い込むカットボール、低めに落とすフォークボール。
全てを見極められてどうしようもない状態でした。
これが相性の悪さなのでしょうか。
CSでもし日本ハムと対戦する場合に有原投手を投げさせ辛くなったのは確かです。
普通の投手であれば3回で交代するところですが、有原投手はエースとして最低限イニングを稼がなければなりません。
とにかくイニングを稼いでくれたらというところで、4回以降の3イニングはお見事でした。
甘めのゾーンにボールを集め、球数少なく打者を抑えられるように意識して投球し、それが上手くハマり無失点投球ができました。
4回表の5点の援護が有原投手に勇気を与えた部分はあったと思います。
藤井皓哉
藤井皓哉投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク8ボール3。
印象としては「恐怖の4番5番を抑える」です。
ここ最近は7回ヘルナンデス投手、8回藤井投手という順番で投球していましたが、今回は藤井投手ヘルナンデス投手の流れになりました。
調子の良い4番清宮選手と5番レイエス選手を意識しての起用だったと思います。
清宮選手は今回の有原投手に対して3打数2安打。
レイエス選手は今回の有原投手に対して3打数3安打。
これだけ状態の良い打者2名を藤井投手は2者連続三振。
どちらも低めのフォークを意識させておいて、真ん中から高めのストレートで空振りを奪いました。
レイエス選手には1球もフォークを投げていませんでしたが、清宮選手の打席で投げたフォークを勝手に意識してくれました。
これと最後の甲斐選手の盗塁阻止で、日本ハム打線の良い流れは完全に断ち切りました。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク8ボール4。
印象としては「ラッキー」です。
先頭の上川畑選手には粘られて四球。
大変な展開になりそうなところで、マルティネス選手はボテボテのショートゴロ。
ただ、この当たりで二塁でアウトが取れたのがまずラッキーでした。
二塁に上川畑選手がいるのと、一塁にマルティネス選手がいるのとでは、意味が全く違います。
マルティネス選手は伏見選手が初球の真ん中ストレートをバントで空振りしたことによって、慌てて一塁へ戻った際に足を捻り石井選手に途中交代。
伏見選手は次のインコースのストレートをバントするものの、サードの正面に転がし併殺。
次は代打にヘルナンデス投手と相性が良い万波選手が控えていただけにビッグプレーとなりました。
ヘルナンデス投手がほとんどストレートを投げるのを相手打者は分かっており、常にストレートタイミングで振られます。
安定して勝ちパターンを任されるためには、それでも空振りを取れるストレートにする必要があると感じます。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全16球の内、ストライク12ボール4。
印象としては「牧原大成選手の大ファインプレー」です。
先頭の水野選手に真ん中のフォークを打たれセンター前ヒット。
次の水谷選手はバントをするのかしないのか迷いながら打席に入り、結局3球三振。
そして問題は代打万波選手の場面。
1ボール2ストライクから力強い外角のストレートを投じたものの、センター前に抜けそうな打球を打たれました。
ここでセカンドの牧原大成選手がその打球に追いつきセカンドベースについていた今宮選手へトス。
大ファインプレーです。
もしこの打球が抜けていたら、おそらく1死一三塁。
サヨナラのムードが高まっていたことでしょう。
その後の浅間選手に対しては、2球目のフォークが真ん中に入るも空振りでカウントが取れ、最後も外のストレートで空振り三振。
チャンスで4番清宮選手に回さなかったのも大きかったです。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク11ボール8。
印象としては「制球よりも球威」です。
今回の松本投手はいつも以上に球が暴れていました。
ただその分、球は走っていました。
前回登板で1点差ゲームを締めることができなかったので、気合いを入れて臨んだ登板だったのでしょう。
四球を1つ出したものの、最後はエスコンフィールドで本塁打を打たれたことがある石井選手を外角のストレートで見逃し三振に打ち取りゲームセット。
抑えとして素晴らしい仕事をしました。
野手
ホークス選手の8月一軍打撃成績がこちら。(2024/8/23時点)
<スタメン>
<スタメン外>
4回表、先頭の栗原陵矢選手が本塁打。
山川穂高選手も続けて本塁打。
近藤選手はアウトになったものの、正木智也選手が二塁打を放ち、柳町達選手がタイムリー。
甲斐選手はアウトになったものの、周東佑京選手がタイムリー三塁打、牧原大成選手もタイムリー二塁打。
ここぞの集中力がお見事です。
楽天戦2試合は0点1点と得点が取れませんでしたが、打線の状態は全然問題無いようです。
正木智也選手が9回に放った決勝本塁打は、彼がレギュラーに近づいたことを証明する一打となりました。
本当のレギュラーになるためには3年必要だとよく言われます。
今年だけじゃないというところを来年再来年も見せてもらいたいところです。
勝敗に関わる部分はたくさんありますが、今回まだ触れていない所だと2回の甲斐拓也選手のブロッキングが素晴らしかったです。
1点を取られ尚も満塁のピンチで、有原投手が水谷選手に投じた2球目のフォークボールが打者のかなり手前でバウンドしました。
この球を甲斐選手が止めてくれたから、有原投手はよりストライクゾーンを広げて伸び伸びと投げることが出来ました。
もし逸らしていたら当然1点入ってますし、その1点でホークスは負けてます。
すごく大きなワンプレーでした。
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