2024/8/20、福岡ソフトバンクホークス三軍対高知ファイティングドッグスの交流試合が行われました。
結果は5-2でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については8月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
フェリックス
フェリックス投手は4回2失点(自責点1)の投球でした。
全79球の内、ストライク51ボール28。
印象としては「もう少し様子を見たい」です。
初回は2者連続三振の上々のスタートでここから流れに乗っていくかと思いきや、そこから2者連続四球。
状態が良いのか悪いのかイマイチ分からない投球になりました。
その後も何とか粘りながら投げていきましたが、安定感を示すことはできませんでした。
彼の適正は結局先発と中継ぎのどちらなのでしょうか。
首脳陣がどのような判断をするのか分かりませんが、個人的にはもう一度先発を見てみたい気持ちはあります。
笠谷俊介
笠谷俊介投手は2回無失点の投球でした。
全21球の内、ストライク15ボール6。
印象としては「笠谷投手らしい」です。
2者連続三球三振で抑えた直後に、簡単に四球。
これがまさに笠谷投手らしい投球です。
今回の先発のフェリックス投手と同じような投球をプロ10年目の投手がしてしまうのが私は悲しいです。
2者連続三振を取った2人目の長嶋選手に対しては2球目と3球目のストレートが甘く入っていました。
そこを気にしてコースを意識した結果の四球だったのでしょうか。
それにしてももったいないです。
「いつでもストライクが取れること」が一軍投手の大前提。
その大前提ができていないようだと、いくら球質が素晴らしいからといって一軍昇格はできません。
今回の投球を育成の投手や高卒1年目の若い投手がしていたなら「素晴らしい!!!」という印象になりますが、笠谷投手の投球なのでどうしても厳しい印象になってしまいます。
そこはご了承ください。
笠谷投手は杉山投手の投球を分析するべきです。
杉山投手の今季はコントロールが向上したと言われていますが、そんな簡単にコントロールは大幅に改善しません。
もちろんフォークでカウントが取れるようになったりとコントロールは良くなっていますが、それ以上に彼は意識の変化によってコントロールを良く見せています。
どんな打者に対しても平気で真ん中でカウントが取れるメンタル。
これが成長した部分です。
笠谷投手も杉山投手と同じくらいの投球をしようと思ったらできます。
あとはそれをやるだけです。
もう結果なんかは後回しにして、思い切って真ん中に腕を振って投げてみるのはどうでしょうか。
鍬原拓也
鍬原拓也投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク15ボール7。
印象としては「先頭打者四球」です。
先頭打者に四球を与えたことによって、その後の投球がかなり辛いものとなりました。
ただ制球面でそこまで悪い印象はありません。
22球投げましたがその中で甘く入ったのは1球程度です。
四球を出さなければ完璧な投球だったと言えます。
嶺井捕手が2つ盗塁を決められたり、低めの変化球を止めきれずに振り逃げを許したりと、嶺井捕手の方が悪目立ちしました。
田浦文丸
田浦文丸投手は1回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク8ボール3。
印象としては「全体的に球が甘い」です。
三軍戦四軍戦と二軍戦では制球の質がガラッと変わるいつもの田浦投手です。
今回は真ん中にどんどんストレートを投げ入れていきました。
おそらく今のストレートがどれだけ打者を押し込めるかを試していたのでしょう。
ヒットを打たれる場面もありながら、見逃し三振を奪う場面もあり、まずまずの球威はありました。
チェンジアップのキレは相変わらず素晴らしく、スライダーでもカウントが取れていたので、あまり気にするところは無いのかなと思います。
一軍昇格に向けて調整を進めるだけです。
岩井俊介
岩井俊介投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「早く一軍へどうぞ」です。
何を調整したらよいのか分からなくなっている頃だと思います。
岩井投手は一軍で投げて、打たれて、成長して、さらに大きくなる投手です。
三軍や二軍で投げてもどうせ抑えるので正直意味がありません。
今回は多少荒れ気味でしたが、三者凡退で抑えることが出来ました。
これが普通です。
二軍で調整を続けるのであれば、それこそ先発調整をしてみてほしいです。
野手
ホークス選手の8月三軍打撃成績がこちら。(2024/8/20時点)
※8/5,12,15練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは吉田賢吾選手。
途中出場で2打数2安打1打点の活躍でした。
一軍の一塁手を見ると山川穂高選手が打ちまくっており、小久保監督はどんなに状態が悪くなっても4番山川選手を変えない采配を見せているので、今季は吉田選手がどんなに頑張ってもそこに勝つのは厳しいです。
今季は自身のレベルアップに努め、来季に勝負をかけます。
この試合で一番印象に残ったのは嶺井博希選手。
ヒーローに輝く決勝タイムリーを放ったのはお見事ですが、気になったのはそこではありません。
守備です。
1試合の中で5回も走られて、4回盗塁を決められてます。
もちろんこれは捕手だけの責任ではありません。
ただ、それにしても走られすぎです。
また、それ以外にもいろいろあります。
- 初回、低めのストレートを弾いて進塁を許す
- 7回、低めの変化球で三振を奪うもボールを見失って振り逃げを許す
- 8回、真ん中のストレートで見逃し三振を奪うもポロっとこぼす
捕手としてこれだけのミスがあるのは、正直致命的です。
ホークスは支配下育成含めて11名の捕手が在籍していますが、その中で最もレベルが低いと私は思います。
ただ、嶺井選手は今季が4年契約2年目。
来季の契約は約束されています。
来季だけでなくその次の契約まで約束されてます。
この意味をフロントは十分理解していると思うので、あとは何も言いません。
嶺井選手はここから頑張って見返してほしいです。
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