2024/8/8、福岡ソフトバンクホークス三軍対徳島インディゴソックスの交流試合が行われました。
結果は6-4でインディゴソックスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については8月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
山崎琢磨
山崎琢磨投手は3.1回3失点の投球でした。
全69球の内、ストライク41ボール28。
印象としては「二軍一軍では通用しない投球」です。
今回の投球全体を振り返ると、本当に評価が難しいです。
三者凡退で終わった回もあったからです。
ただ、今回と同じ投球を二軍一軍でやると結果は残っていないだろうなとは思います。
理由は以下の3点です。
- 空振りが取れなかった
- 先頭打者四球
- 真ん中が多すぎる
まず1つ目の空振りについて。
今回山崎投手が投げた球数は69球。
そして、その中で空振りを奪った球はたったの3球。
打者がスイングをかけたらほとんどバットに当たってます。
空振り三振はゼロ。
見逃し三振は外角低めのストレートで1つ奪ってます。
これといった決め球が無いと、なかなか二軍一軍で戦うことはできません。
次に2つ目の先頭打者四球について。
これも1つ目とかかわってくる部分ではあります。
決め球が無いので粘られて、結果的に四球を出してしまう。
そんなイメージです。
先頭打者に出塁を許すと得点の確率はグッと上がってしまうので、ここは何とか改善させたいところです。
最後に3つ目の真ん中が多すぎることについて。
先頭打者に四球を出してしまうのに、ストライクを取る球は真ん中が中心。
これは一番まずいパターンです。
ストレートも変化球も4球連続で真ん中に投じて抑える場面もありました。
4球連続真ん中で抑えるのは、モイネロ投手のように全ての球が決め球になる投手でないと厳しいです。
これら3点を一発で解決できるのが出力の向上。
ストレートを意識させることができれば、変化球で空振りが取れるようになり、投球の幅が広がります。
長水啓眞
長水啓眞投手は1.2回1失点(自責点0)の投球でした。
全28球の内、ストライク15ボール13。
印象としては「細かい制球力が課題」です。
4回1死三塁の場面で登板し、中川選手に四球。
何としてもこの三塁走者を還さないという気持ちが働きすぎてストライクゾーンに投げ込めませんでした。
ただ、その次の佐伯選手に対しても3ボール1ストライクというカウントになってしまい、さすがに2者連続四球はまずいということでど真ん中ストレート勝負を挑みレフトへの犠牲フライ。
本塁打になりそうな角度で上がりましたが何とか力で押し込めました。
回跨ぎした5回は2死まで取るものの、ヒット2本と味方の細かいミスが重なり1失点。
2ボール2ストライクと追い込んでからのスライダーがきっちり投げ切れていれば三者凡退投球ができていたと思うので、次回登板では細かい制球の改善に期待です。
田浦文丸
田浦文丸投手は2回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク18ボール1。
印象としては「取りやすい所に投げる」です。
この試合で先発マスクを被っていた藤田悠太郎捕手は低めのワンバウンドするような変化球を危なっかしく捕る場面が目立ちました。
そして、4回にはワイルドピッチもあり、それが得点に絡んだりしていました。
これを見ていた田浦投手が結果を残すために考えたことは取りやすい所に投げること。
つまり真ん中です。
6回7回と回跨ぎして投げましたが、藤田捕手はほとんどミットを動かさなかったです。
ゾーン内にストレート、スライダー、チェンジアップを投げ分け、打者6人をパーフェクト投球。
そして三振は4つ奪いました。(結果球の内訳はチェンジアップ2、スライダー2)
正直、次元が違います。
今回で三軍四軍での調整時期は終了し、次回からは二軍で投げることになると思います。
風間球打
風間球打投手は1回2失点の投球でした。
全23球の内、ストライク16ボール7。
印象としては「盛島捕手大反省」です。
今回の風間投手は普通であれば、ヒット、犠打、空振り三振、空振り三振で無失点投球のはずでした。
ただこの回からマスクを被った盛島稜大捕手のフォークボールのキャッチングミスによって結果は全く違うものになりました。
この回だけで風間投手は低めのフォークボールの暴投が3回。
その内、1つは空振り三振が振り逃げに。
その後、センターオーバーの三塁打を打たれ風間投手は2失点。
落ちる球を持っている投手はその球を止めてくれる捕手がいないとこういったことになります。
盛島選手は今回の悔しさを是非次に活かしてほしいです。
今回の風間投手はボール先行になっても腹をくくってストライクゾーンで勝負することができていました。
その良かった部分を継続してもらいたいです。
野手
ホークス選手の8月三軍打撃成績がこちら。(2024/8/8時点)
※8/5練習試合の記録は除く。
<スタメン>
<スタメン外>
この試合で複数安打を放ったのは西尾歩真選手、三代祥貴選手、山下恭吾選手。
西尾選手は3打数3安打1打点。
二遊間を守れる選手がこれだけ打てると、かなりのアピールになります。
前日の試合ではセカンドで併殺が取れる打球をエラーしてしまったので、今後は守備面でも安定したプレーを見せていきたいところです。
三代選手は3打数2安打1犠打。
サード、ファーストの選手は人一倍打たなければなりません。
ただヒットを打つだけでなく長打も意識してもらいたいです。
山下選手は5打数2安打1盗塁。
こちらも西尾選手と同じく二遊間の選手。
現時点で飛び抜けて活躍している若手ショートはいないので、今の内にアピールすべきです。
シモン選手は複数安打こそ打てなかったものの、5打数1安打でその一本がレフトへの2ラン本塁打。
8月に入ってから四軍戦と三軍戦で一本ずつ本塁打が生まれているので、この調子で打ちまくってほしいです。
大泉周也選手は打撃では4打数1安打1四球と目立った数字では無かったものの、初回にライトの守備で帽子を飛ばしながらのランニングキャッチを見せました。
あとは持ち前の打力を見せつけるだけです。
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