2024/6/14、福岡ソフトバンクホークスvs阪神タイガースの一軍公式戦が行われました。
結果は2-0でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては6月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
序盤5回の内、4回も得点圏のチャンスを作りながら一度も活かせなかったタイガース。
4回まで一度も得点圏に進めなかった中で、5回2死から初めての得点圏を活かしたホークス。
両先発の好投が続いた中で、ここぞの勝負強さが勝敗を分けました。
そんな勝負強さを発揮したのが、主力の栗原選手や近藤選手ではなく、22歳の笹川吉康選手と23歳の廣瀨隆太選手というところがホークスにとっては最高でした。
笹川選手のプロ初安打からのプロ初盗塁で勢いを付け、廣瀨選手のプロ初本塁打で決めるという最高の流れ。
これが無ければ、延長戦に持ち込まれていたでしょう。
いくらホームで強いホークスとはいえ、延長戦で救援防御率12球団No.1の阪神の強力中継ぎ陣から1点をもぎ取ることは相当厳しかったと思います。
6/15の阪神先発は今季4先発で防御率0.69のビーズリー投手、6/16の阪神先発は今季11先発で防御率1.19の才木浩人投手。
カード勝ち越しというより、同一カード3連敗を避けれたという意味で非常に大きな勝利です。
6/15のホークス先発は東浜巨投手。
打球直撃のアクシデントもありましたが、ここ最近はそれ以上に投球内容が非常に悪いです。
今季打線に困っている西武戦以外の登板試合でQS(クオリティスタート6回3失点以内)を達成したのは、今季初登板の4/3ロッテ戦だけ。
見た目の防御率は2.84とそこそこ良い数字ですが、そろそろ結果を残さなければ立場は危ういです。
二軍でW前田投手や三浦投手等、活きの良い先発投手は続々と出てきているので「これぞ東浜巨」という投球で首脳陣を納得させてほしいです。
投手
モイネロ
モイネロ投手は7回無失点の投球でした。
全109球の内、ストライク77ボール32。
印象としては「初球を見逃される」です。
今回のモイネロ投手は序盤から結構甘い球を放っていました。
特に初回は森下選手、中野選手、ノイジー選手という1~3番に対し全て真ん中の球から入っていました。
ただ、その球を誰も振りませんでした。
おそらく、モイネロ投手に球数を投げさせるために、初球は見逃すようにというベンチからの指示があったのだと思います。
モイネロ投手からすれば、振ったら長打になる可能性が高い球を見逃してくれてラッキーでした。
2回には無死二塁から豊田選手の遊ゴロで、二塁走者の渡邉選手が三塁に進塁しようとしてタッチアウト。
この暴走も助かりました。
結局、7回まで投げてモイネロ投手が三者凡退で終えた回は3回と7回だけ。
その他は全て得点圏まで走者を進められ、あと一本というところまでいきました。
モイネロ投手の踏ん張りはお見事でしたが、阪神打線に助けられた部分も多々あります。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク9ボール4。
印象としては「前日よりは怪しい」です。
前日の6/14ヤクルト戦では手も足も出ないような投球を披露しましたが、今回はそんなこともありませんでした。
先頭打者の森下選手に1ボールからカウントを取る真ん中のストレートを放りましたし、1死一塁からノイジー選手に2ボールから真ん中2球でカウントを立て直しました。
この場面でノイジー選手が何を考えていたのかさっぱり分かりません。
ただ、この2球の見逃しは本当に助かりました。
結局ノイジー選手を三振ゲッツーで打ち取り、4番近本選手にチャンスで回しませんでした。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全12球の内、ストライク9ボール3。
印象としては「走者は気にしない」です。
先頭の近本選手を守備固めで起用されている川瀬選手のエラーで出塁を許し無死一塁。
この場面でオスナ投手はクイックをせずにいつも通り足を上げて投球しました。
なぜならこの時点で2-0と二点差でリードしているからです。
近本選手をホームに還したところで負けません。
近本選手を意識しすぎて、自分の一番良い球が放れず、走者を溜めてしまうのが最悪のシナリオなのでこの選択は正しかったと思います。
結果的にその後の3選手を力強いストレートで押し切り勝利を掴みました。
開幕時とは比べ物にならない程の安心感。
これが鷹の守護神です。
野手
ホークス選手の6月一軍打撃成績がこちら。(2024/6/14時点)
野手は笹川吉康選手と廣瀨隆太選手の2人の活躍で勝ったような試合。
こういう勝利は大きいです。
若手が目立つ活躍を見せると、主力のベテラン陣が黙っていません。
若手に勝たせてもらうのではなく、「次は主力が活躍する番」と思っていることでしょう。
そういった競争意識がさらにチーム力を押し上げます。
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