2024/3/13、福岡ソフトバンクホークス対阪神タイガースの2軍戦が行われました。
結果は8-0でタイガースの勝利です。
今回もこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については、目立った選手を取り上げて紹介します。
現時点で一軍に上がりそうな選手は果たして誰でしょうか。
投手
笠谷俊介
笠谷俊介投手は2回無失点の投球でした。
全41球の内、ストライク25ボール16。
印象としては「先発としては球数が多い」です。
笠谷投手にはいつでもストライクを取れる球が1球もありません。
だから球数が多くなります。
ストレートは力強く変化球も曲がり幅が大きいのに、四球で簡単に出塁を許してしまうのは非常にもったいないです。
今回の登板ではカーブのストライク率が比較的高くチェンジアップで空振りが奪えていたので、何とか無失点で抑えることが出来ましたが、一軍で先発として投げているイメージはできません。
1回を15球以内でまとめられるようになった時に、一軍先発のチャンスが訪れます。
大城真乃
大城真乃投手は2回無失点の投球でした。
全34球の内、ストライク20ボール14。
印象としては「右打者に対して投げにくそう」です。
大城投手は変則サイドの左投手。
得意球種のスライダーは外から内に入ってくる球、そして内から体に当ててしまう恐れのある球になります。
特に制球力が求められます。
今回はそんな右打者といきなり5人連続で対戦しなければならなかったので、非常にタフな登板となりました。
甘く入ってはいけないという部分でピンチを広げましたが、最後は左打者の遠藤選手を抑えピンチを切り抜けました。
回跨ぎした4回も右打者に対しては投げにくそうにしていました。
左打者を確実に抑える投手になれば、一軍のチャンスは巡ってくると思います。
ただ右打者を抑えるとさらに評価が高まるのは確か。
開幕一軍が確実の変則サイドの左腕、長谷川威展投手は右打者に対しインコースを攻めて打ち取る場面が目立っています。
当てるか当てないかのギリギリのインコースを突けるコントロールを身につければ、面白い存在になりそうです。
澤柳亮太郎
澤柳亮太郎投手は1回無失点の投球でした。
全8球の内、ストライク7ボール1。
印象としては「最強投手」です。
球威・制球共に申し分ない投球。
ストレートは1人だけ鉛球を投げいてるような重さを感じました。
また変化球もカーブ、スライダーを完璧に制球し、甘い球は1球もありませんでした。
今すぐ1軍へ行くべきです。
勝ちパターンを狙えます。
2024年度はとりあえず中継ぎで、2025年度に先発へ転向するのでしょうか。
木村光
木村光投手は2回4失点の投球でした。
全36球の内、ストライク21ボール15。
印象としては「真ん中かボール球」です。
特に登板初回は制球が安定せず、ストライクを取りにいった甘めの球をしっかり長打にされました。
ただ本塁打を打たれた後の木村投手は良い意味で開き直って、初球からど真ん中にどんどん投げ込んでいました。
ここの切り替えは素晴らしいです。
細かい制球ができないなら、ストライク先行の投球でカウント勝ちするしかありません。
回跨ぎ後は1球を除いて低めにしっかり修正できていたので、本来のゴロアウトが増えました。
やっぱり木村投手の生命線は低めの制球力です。
フェリックス
フェリックス投手は1回2/3を投げ4失点の投球でした。
全40球の内、ストライク20ボール20。
印象としては「変化球が効いてない」です。
最速160キロのストレートがあるので、本来はもっと楽に抑えてもおかしくない投手です。
ただ今回は変化球の精度が悪すぎました。
空振りを奪った変化球は渡邉諒選手に対するフォークの1球のみ。
ストライクを取れた変化球は真ん中から高めに抜けた球。
半速球のようなイメージになるので、打者はストレート1本に張れます。
また、ストライク率が低いので打者は甘めのゾーンにしか目付けをしません。
フェリックス投手は変化球が決まらないので、よりストレートの制球を意識するようになり悪循環です。
個人的にフェリックス投手のストレートは強いので、コースを狙わずど真ん中オンリーで勝負してほしいです。
村上舜
村上舜投手は1/3回無失点の投球でした。
全11球の内、ストライク9ボール2。
印象としては「決め球が定まっていない」です。
ストレートの低めの制球力は素晴らしく、簡単に追い込めていました。
ただ追い込んだ後に三振を奪う強力な決め球がありませんでした。
あの場面は二死満塁の大ピンチ。
村上投手の一番良い球がストレートなので、良い球から投げるという選択になるのは致し方ありません。
投手有利の場面では、カーブ等の変化球等でカウントを取り、決め球に高めのストレートという形を作ることができれば理想的だと思います。
野手
この試合でのホークス選手の打撃成績がこちら。
ホークス野手陣はタイガース投手陣に単打4本に抑え込まれました。
1番アピールできたのが笹川吉康選手の2安打です。
ただ、8点取られるタフな試合で守備陣にエラーはありませんでした。
野村大樹選手は強いサードゴロにうまく反応。
廣瀨隆太選手は木村光投手のバント処理悪送球を見事にキャッチして足をベースから離さなかった。
寧ろ守備陣は全体的に締まっていました。
打撃は水物。
切り替えてウエスタンリーグ開幕戦に挑みましょう。
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