今回は「和田毅投手と甲斐野央投手が外れるプロテクトリストとは?」というテーマで考察していきます。
最近、いろいろと話題になっている山川穂高選手の人的補償問題。
最終的に甲斐野央投手が選ばれたものの、この結果に納得がいっていないホークスファンが多いのも事実。
私もその1人です。
ということで、実際ホークスのプロテクトリストはどうなっていたのかを深く掘り下げていきます。
人的補償「和田毅投手」報道の感想
山川穂高選手の人的補償が始めに「和田毅投手」と報道された時、私の正直な感想としては「そう来たか」でした。
選手としての能力だけでなく、若い投手のお手本となる存在。
西武としては面白い選択だったと思いました。
ただ、多くのホークスファンが抱えていたような驚き&苛立ちはありませんでした。
なぜなら、42歳という年齢と2憶という高年俸。
プロテクトリストから外れていても全然おかしくなかったからです。
因みに私が予想したプロテクトリストに和田投手は含めていません。
確かに和田投手が2023年度の先発陣を引っ張っていたのは事実。
ただ短期的に見ても、和田投手に頼らざるを得ないチーム状況を良いとは言えません。
詳しくはこちらをご覧ください。
功労者はできる限りそのチームで引退させたい。
その気持ちは分かります。
ただ、そんなことを言っていたら、ベテランばかりのチームになって、次の世代に投資することが出来なくなります。
FAで30代近辺の選手を獲得し、若手有望選手を放出。
その若手有望選手が他球団で活躍。
若手が伸びないから、またFAで30代近辺の選手を獲得。
こうやって負のスパイラルは止まりません。
だから、AランクBランクのFA選手を獲得する際は、できるだけ年齢が上の伸びしろが少ない選手を人的補償で取ってもらうようにするべきです。
それが功労者であろうが仕方ないです。
ファンに嫌われるのを恐れてチームを弱くするのか、チームを強くするためにファンから嫌われるのか。
FAで選手を獲得する際はこれぐらいの覚悟が必要です。
チームのことを第一に考えるのであれば、和田投手の放出はこれから主力を張るかもしれない若手選手を守れたという意味でプラスに捉えるべきです。
和田投手は40歳を超えて自己最速の149キロを記録するなど、日々進化を遂げているように見えます。
ただ、全盛期は総合的な部分でこんなものじゃありませんでした。
平均投球回数等、確実に落ちてはきているものの、日々のトレーニングの成果でそれを感じさせない凄みがある投手と私は認識しています。
42歳、43歳で人的補償の候補に挙がる和田投手は改めて凄いです。
人的補償「甲斐野央投手」報道の感想
結局、山川穂高選手の人的補償は甲斐野央投手に決まりました。
この報道を見た時、正直な感想としては頭が真っ白になりました。
私のプロテクトリストには当然のように彼の名前が入っていたからです。
甲斐野投手の2023年度はパリーグNo.1の救援防御率2.68を記録したホークスリリーフ陣の中で、4番目の登板数46を記録。
ホークスの強みの1人でした。
オスナ投手の加入により与四死球率が3.16と大幅に向上したことが好成績に繋がっています。
年齢的にも27歳とまだまだ若いので、2024年シーズンはさらなる成長を遂げ、強力なライバル達を上回る活躍を期待されていました。
甲斐野投手をはじめとする日本人投手がリリーフで安定した結果を残すと、リリーフに外国人投手を置く必要が無くなります。
つまり弱点の先発にモイネロ投手だけでなく、守護神のオスナ投手も回せるようになったりといろいろ選択肢が増えます。
オスナ投手に先発適正があるかはこちらをご覧ください。
しかし、そんな想像は夢のまた夢となりました。
西武にとって甲斐野投手はピンポイント補強です。
打てる野手(できれば外野手)、もしくは強力な中継ぎ(できれば守護神)を求めていた中で、27歳の守護神候補がプロテクトリストから外れていたら取らない理由が見つかりません。
私は中村晃選手や牧原大成選手といったベテラン選手、その他にも若手選手を人的補償候補に挙げていましたが、その選手たちと甲斐野投手と比較しても迷いなく甲斐野投手です。
32歳の山川穂高選手を獲得したホークスと27歳の甲斐野央投手を獲得したライオンズ。
どちらのチームが得をしたか分かりません。
和田毅投手&甲斐野央投手を外したプロテクトリスト
ホークスのフロント陣の立場になったつもりでプロテクトリストを再度考えてみます。
まずは、私自身が人的補償発表前に考えたプロテクトリストをご覧ください。
和田投手は元々リストから外れてます。
詳しくはこちらをご覧ください。
30代以上の選手とトレードのような形になるのは致し方ない。
ただ10代、20代のこれからの選手を獲得されるのは高齢化が激しいホークスにとって何とか避けたい。
そういった思いで作成しました。
囲いきれない若手選手もいましたが、実績のある選手がかなり外れているので、そっちに目を向けてもらえたらという気持ちです。
だから和田毅投手が獲得されるのは覚悟の上です。
そんな覚悟をできないようじゃ、そもそも山川穂高選手の獲得に動きません。
甲斐野投手を外す。
考えにくいですが、これで誰をリストに含めるのかをフロントの目線に立って考えていきます。
正直に言って、甲斐野投手が外れるなら33歳の又吉克樹投手も外れている気がします。
2023年度の一軍登板は甲斐野投手の46登板よりも少ない32登板だからです。
よって2枠新たに選びます。
残り2枠の候補選手がこちら。
この中で特に注目の若手選手が黄色で示した4名です。
風間球打
最速157キロの剛球を武器に2021年ドラフト1位で入団した風間球打投手。
野球よりも私生活の方が目立つ選手として有名です。
しかし、持っているポテンシャルは球界でもトップクラスのものを持っています。
2023年度の対外試合では全く結果を残せていません。
田上奏大
田上奏大投手は、高校時代は外野手ながら投手として入団した異色の経歴の選手。
2022年、2023年と二軍の開幕投手を務めるなど、かなりの期待されてます。
ただ球のスピードはあるものの、決め球に苦労している印象でなかなか一軍のマウンドに上がることができていません。
プエルトリコのウィンターリーグに二年連続で派遣されていることから、その期待感でプロテクトリストに入ってくる可能性はあります。
松本晴
松本晴投手は2023年度の春季キャンプで大きくアピールし、キャンプ途中から先発に転向。
プロ一年目は二軍で高橋礼投手、ガンケル投手に次ぐ65.1回を投げました。
一軍でのアピールは少なかったですが、首脳陣が登板機会を与えなかったという部分も当然あります。
よってプロテクトされる可能性は十分考えられます。
リチャード
二軍で4年連続本塁打王という金字塔を打ち立てたリチャード選手。
二軍でこれだけ打てるのであれば、一軍でも打てると思うのが普通の考えです。
なぜなら一軍で活躍している選手も元々は二軍の選手だからです。
あとはメンタルをどうにかというところで、プロテクトの可能性はあります。
個人的予想
以上を基にプロテクトリストを再度作成しました。
新たに加えた2名は松本晴投手とリチャード選手です。
松本晴投手は和田毅投手とは20歳差の22歳。
将来性のある左の先発候補は残しておきたいです。
リチャード選手はきっかけ次第で一軍で本塁打王を獲得できる逸材。
師匠山川穂高選手の加入によって、リチャード選手の尻に火が付き、きっかけを掴むかもしれないということで残しておきたいです。
3年連続でBランク以上のFA選手を獲得した福岡ソフトバンクホークス。
それにより戦力が溢れてしまっているので、2024年オフは優勝を逃したとしてもおとなしくしていた方が良さそうです。
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