今回は「もしもソフトバンクとDeNAがトレードするなら誰と誰?」というテーマで話を進めていきます。
両チームの特徴を踏まえ、選手ファーストかつWin-Winのトレードとなるように心掛けていきます。
あくまでも想像なので楽しんでご覧ください。
前回のトレード考察記事はこちら。
DeNAの特徴
DeNAのチームの特徴としては、「投打にバランスの取れたチーム」です。
2024年度も順調に投打の厚みを増していければ、十分優勝を狙える戦力です。
今永昇太投手、バウアー投手が抜けなければ。
よって2023年オフのはいかに投手を補強できるかがポイントになります。
そんなDeNAの戦力分析をポジション別に行っていきます。
投手
DeNAの2023年度のチーム防御率は3.16でセリーグ3位。
先発防御率3.14、救援防御率3.19。
先発の方が少しだけ良い数字となってますがそんなに変わりません。
まずはそんな先発陣の2024年度を見ていきます。
規定投球回をクリアしたのが東克樹投手と今永昇太投手の2名。
100イニング以上だと石田健大投手とバウアー投手も加わります。
この4名の内、3名は流出する可能性があります。
3名が流出したとして残るのは東克樹投手ただ一人。
DeNA先発陣大ピンチです。
大貫晋一投手、平良拳太郎投手が先発ローテに入ったとしても残り3枠。
ホークスから獲得した森唯斗投手やオリックスから獲得した中川颯投手が先発の一角に収まるかどうか。
トレードに出せる余剰戦力は無しに等しいです。
続いて中継ぎ陣。
30試合以上登板した中継ぎ投手7名の防御率の内訳は、1点台が1人、2点台が3人、3点台が1人、4点台が2人という結果に。
その中で40試合,防御率4.55のエスコバー投手が退団。
2023年度ドラフト2位で獲得した変則サイドの松本凌人投手がどれだけ結果を残せるかが鍵になってきます。
ただ、先発投手に比べるとあまり気にしなくてもいいとは思います。
今季28試合に中継ぎ登板した石川達也投手や11試合に登板した宮城滝太投手が先発転向すると考えるのであれば、補強ポイントになります。
よって先発中継ぎどちらも余剰戦力はありません。
捕手
DeNAの捕手は3人体制。
山本祐大選手、戸柱恭孝選手、伊藤光選手です。
特に山本選手は25歳の強肩強打の捕手。
2024年度は彼を中心に回っていくと、DeNAの攻撃力はさらに向上するでしょう。
さらに2022年度ドラフト1位の松尾汐恩選手が高卒1年目から二軍で正捕手としての活躍。
今後10年は安泰です。
余剰戦力は十分あります。
内野手
DeNAの内野陣はほとんど固まってます。
セカンドは牧秀悟選手、サードは宮﨑敏郎選手。
ファーストはソト選手の退団で空くかと思いきや外野手の佐野恵太選手が入れば問題なし。
ポジション争いはショートぐらいです。
そのショートも森敬斗選手や知野直人選手等、左右バランスよく次世代の選手が育ってきているという状況。
余剰戦力は十分あります。
外野手
DeNAの外野陣は内野手に比べたらまだ隙はあります。
桑原将志選手、関根大気選手が絶対的な成績を残しているわけではないので、長打力のある外野手は一枚欲しい所。
ただオースティン選手が怪我無くフルシーズン戦うと爆発力は凄まじいものがあります。
他球団と比べたら、問題はありません。
余剰戦力はあります。
ソフトバンクのトレード戦略
DeNAの戦力分析を行った結果、考えられるのはソフトバンクの投手とDeNAの野手のトレードです。
ただ、ホークスの先発投手は12球団でもワーストクラス。
また、救援防御率がパリーグ1位とはいえ、モイネロ投手や大津亮介投手が先発転向という部分で中継ぎ投手も実績のある投手は出せません。
ただ、DeNAの強力な野手は魅力的。
ポテンシャル型同士のトレードであれば成立させたいところです。
具体的なトレード案
今回のトレード案を難しかったですが考えました。
杉山一樹投手と蝦名達夫選手です。
それぞれの選手の現チーム内での立ち位置を考察します。
現チーム内での立ち位置
まずは蝦名選手から。
蝦名選手は2022年度には一軍で61試合に出場したDeNA期待の右の大砲候補です。
ただ2023年度は様々な怪我によって成績を大きく落とし、42試合出場に留まりました。
DeNAの右の外野手と言えば、桑原将志選手、大田泰示選手、そしてオースティン選手。
順番的に蝦名選手は4番手という立ち位置です。
右の外野手で4番目なので全体だともっと下です。
またDeNAの主力選手を見ていくと、捕手の山本祐大選手、二塁手の牧秀悟選手、三塁手の宮﨑敏郎選手と右打者が多め。
2023年度ドラフト1位の度会隆輝選手を始め、支配下で3名も左打ち外野手を獲得したのも頷けます。
蝦名選手は二軍で無双しているとはいえ、大卒4年目で自分の城を築けていないので、トレード候補になって仕方ない部分はあります。
続いて杉山投手。
最速160キロを誇る剛腕杉山投手。
2022年度は結果が出ない中でも先発だけで9試合に登板しました。
ただ2023年度は怪我で出遅れ、一軍登板はゼロ。
今年26歳でもう若手とは呼べない年齢。
いつまでもポテンシャルの高さだけでやってられません。
杉山投手の今の立ち位置は、ホークスの支配下投手の中で、年齢的な部分を含めると一番下です。
構想外にならなかったのが不思議なくらいなので、おそらく現役ドラフト提出選手だと思いますが、望まれるトレードの道があるのであれば、それが杉山投手にとってのベストです。
移籍したらどうなる???
杉山投手がDeNAに、蝦名選手がソフトバンクに移籍した場合にどうなるのかを考察します。
まずは杉山投手から。
先ほども述べたようにポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。
そもそも最速160キロ投げられる投手はなかなかいません。
エスコバー投手がいなくなったことにより、最速160キロ越えの投手がゼロになったDeNA。
ここで環境の変化によって潜在能力を爆発させた杉山投手が、先発でも中継ぎでも大きな戦力となれば非常に大きいです。
しかもそんな投手を優先順位が限りなく低い野手を出して獲得することができたなら…。
とにかくDeNAにフィットするのは間違いないです。
次に蝦名選手。
蝦名選手は入団して4年間、二軍でOPS.800を下回ったことがありません。
最低の数字が2022年度の.810です。
つまり無双してます。
リチャード選手のように打率が低い中で本塁打の多さで無双しているのではなく、しっかりと打率を残し総合力で無双しているところが素晴らしいです。
ホークスの支配下の右の外野手は現時点で水谷瞬選手と正木智也選手だけ。
ここに割って入り一軍の戦力となる可能性は十分あります。
また、新入団のウォーカー選手を始め、柳田悠岐選手、近藤健介選手と2024年度の主力を張るであろう外野手が30歳以上と年齢層が高めです。
今だけでなく中期的に見ても活躍のチャンスはあります。
ラストチャンスのシーズンをDeNAで過ごすよりもホークスで過ごす方が蝦名選手にとって間違いなく幸せです。
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