2025年度オフシーズン真っ只中。
今回のテーマは「ホークスが育成選手として獲得しそうな他球団の戦力外選手一覧」です。
まだまだNPBで勝負できる選手を各球団抜粋して紹介します。
なぜ育成???
まずホークスが育成選手として獲得しそうなという部分に疑問を持った方に対してご説明します。(分かる方は飛ばしてください)
2025年ドラフト終了後、ホークスの支配下枠は63。佐々木麟太郎選手が入団すると仮定すれば64。育成選手の支配下昇格枠に5枠、モイネロ投手日本人枠化に伴う外国人選手の補強に1枠とすればもう枠はパンパンです(支配下枠は最大で70)。他球団の戦力外選手を支配下選手として補強する余裕はありません。
また、2025/11/7現在ホークスの育成選手の人数は牧原選手や長谷川投手、川口投手、宮﨑投手といった育成再契約交渉組を除いて49名。NPB12球団の中でダントツの多さです。競争倍率の高さから、育成選手としてホークスに入団したいという選手は限りなく少ないでしょう。ホークス以外から育成契約打診を受けている選手は間違いなくそちらを選びます。
つまり、ホークスが狙えるのは「他球団から育成契約の打診を受けておらず、まだNPB一軍で活躍したいという思いが強い選手」になります。
近年で言えば、2024年度に巨人から加入した鍬原拓也投手がこれに該当します。
阪神タイガース
阪神タイガースからは1選手。
漆原大晟
謎の戦力外通告を受けた漆原大晟投手(29)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数11,防御率0.00,投球回数11.2,被打率.139,奪三振率6.94,与四死球率3.86,WHIP0.86
秘密裏にどこかの球団と支配下交渉が行われていて、ホークスには縁が無いとは思います。ただ万が一育成選手として契約できるなら最高です。
阪神の強力投手陣に埋もれていただけで、他球団なら間違いなく一軍の戦力です。
横浜DeNAベイスターズ
横浜DeNAベイスターズは該当者無しです。まだまだやれそうな選手はいましたが、既に育成再契約を打診されていました。
読売ジャイアンツ
読売ジャイアンツからは2選手。
馬場皐輔
2球団を渡り歩いた馬場皐輔投手(30)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数8,防御率3.68,投球回数7.1,被打率.222,奪三振率6.14,与四死球率4.91,WHIP1.36
飛びぬけて速い球があるという投手ではありませんが、決め球のスプリットを含めて打者を抑える術を持っている投手です。
二軍では37登板で防御率1.91,WHIP0.80と無双していたのも頷けます。
今村信貴
先発中継ぎ両方こなせる便利屋左腕、今村信貴投手(31)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板無し
昨季2024年度オフに三森大貴選手を手放してまで濱口遥大投手を獲得したぐらいなので、左投手の需要は高いはず。そんな中で実績のある左投手が育成でも契約できるとしたら、ホークスが見逃すとは思えません。
今村投手は2025年度に一軍での登板は無いものの、二軍では41登板で防御率1.91,WHIP1.09としっかり結果を残しています。
広島東洋カープ
広島東洋カープは該当者無しです。まだまだやれそうな選手はいましたが、ホークスのチーム事情を考えた時に今すぐ必要ではないポジションの選手ばかりでした。
中日ドラゴンズ
中日ドラゴンズからは1選手。
佐藤龍世
野球以外の部分で度々世間を騒がせている佐藤龍世選手(28)。
2025年度の一軍成績はこちら。
打席数77,打率.197,本塁打0,打点3,出塁率.280,長打率.242,OPS.522,得点圏打率.077
今季2025年度はシーズン途中のトレード移籍もあり一軍で結果を残すことができませんでしたが、2024年2023年と西武打線の中で1人気を吐いていた印象で実力は本物です。
ホークスには柳田選手、山川選手、近藤選手を始めとする球界の大先輩が多数在籍しており、山川選手に関しては富士大学の先輩です。粗相ができないでしょう。いや、人ってそんな簡単に変わりますかね。私は変わらないと思います。予想を裏切ってください。
東京ヤクルトスワローズ
東京ヤクルトスワローズからは1選手。
山本大貴
謎の戦力外第二号、山本大貴投手(29)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数17,防御率5.17,投球回数15.2,被打率.297,奪三振率3.45,与四死球率4.02,WHIP1.60
確かに今季だけの成績を見ると戦力外も致し方ありません。ただ、昨季2024年度は44試合で防御率1.42,WHIP1.04の投手です。そんな投手を手放してヤクルト球団は本当に良いのでしょうか。
ホークスには現在大江竜聖投手や育成再契約となれば長谷川威展投手もいますが、左の変則中継ぎは何枚いても重宝します。ヘルナンデス投手は変則剛球左腕なので大江投手長谷川投手山本投手とはタイプが違います。
北海道日本ハムファイターズ
北海道日本ハムファイターズからは2選手。
中山晶量
若手の台頭が目立つ日本ハムから渋々戦力外通告を受けた中山晶量投手(26)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板無し
育成選手なので当然一軍登板はありません。ただ、二軍では先発中継ぎ両方こなし19登板で防御率1.88,WHIP1.09としっかり結果を残しました。球種が豊富で、かつ変化量も大きいので先発中継ぎ両方できるのは頷けます。特にフォークが良いですね。
もう少し出力が上がってくれば、上沢投手や大津投手のような活躍が期待できます。あとは年齢と実績をどう見るかですが。
福田俊
2023年度は29登板で防御率0.00の福田俊投手(29)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板無し
2025年度は原因不明の神経痛で長期離脱。復帰は果たしたものの、そこから100%の状態に持ってこれるか未知数ということで日本ハムは戦力外という決断をしました。日本ハムはどんどん下の世代が出てくるので、長期離脱をしてしまうと多少実績があってもスパッと切られます。そう考えると宮西投手は凄いですね。
ホークスは先ほど述べたように左の中継ぎの層を厚くしたいです。田浦文丸投手を戦力外にして、そこから新たにドラフトで左投手を獲得していないところを見ると、獲得リストに入ってもおかしくありません。
オリックスバファローズ
オリックスバファローズからは1選手。
井口和朋
二度の戦力外を経験した苦労人、井口和朋投手(31)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数5,防御率9.64,投球回数4.2,被打率.400,奪三振率3.86,与四死球率9.64,WHIP2.57
この数字と年齢を見ると、戦力外は致し方ありません。ただ二軍では40登板で防御率1.00,WHIP0.61とほぼ完璧に抑えています。もう1年くらいチャンスがあっても良いのかなと思います。
藤井投手松本投手杉山投手。彼らが故障しないという保証はありません。育成に井口投手のような実績のある投手がいてくれたら非常に心強いです。正直、樹木トリオの1人でも怪我したら優勝は厳しいですけどね。
東北楽天ゴールデンイーグルス
東北楽天ゴールデンイーグルスからは1選手。
宮森智志
調子の波が激しい長身右腕、宮森智志投手(27)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数10,防御率10.50,投球回数12,被打率.360,奪三振率6.75,与四死球率8.25,WHIP2.17
独立リーグ出身投手としてホークスの藤井投手と同時期に頭角を現し、そこから良かったり悪かったりを繰り返しながら現在に至ります。2025年度は一軍でも二軍でも結果を残せなかったので戦力外は致し方ありません。
193㎝の長身で150キロ以上のスピードボールが投げられるということであれば、魔改造コーチの倉野投手に任せたら覚醒する予感があります。
埼玉西武ライオンズ
埼玉西武ライオンズからは4選手。
田村伊知郎
目立ちはしないものの安定して結果を残す田村伊知郎投手(31)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数20,防御率3.58,投球回数27.2,被打率.252,奪三振率6.51,与四死球率2.93,WHIP1.19
主にビハインド時に出てくる中継ぎ投手で、相手打線が勢いに乗っている状況で抑えるという非常に難しい役割を担っていました。西武投手陣は全体的に良いので、その中で年齢が上の方の田村投手は戦力ではあるものの世代交代の波に飲まれました。
ホークス中継ぎ陣はもちろん盤石ではあるものの、藤井松本杉山の3投手とその他の投手との間にはまだまだ開きがあります。その差を埋めてくれる存在として、獲得を検討しても良いのではないでしょうか。
佐々木健
トミージョン手術明けで結果を残せなかった佐々木健投手(29)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数15,防御率5.02,投球回数14.1,被打率.255,奪三振率5.02,与四死球率4.40,WHIP1.19
結果だけを見ると戦力外も致し方ありません。ただ、トミージョン手術明けということを考えると出力面も含めてまずまず投げれていたのかなと思います。来季には完全復活して2023年度のような活躍を見込めると判断すれば獲得リストに入ってもおかしくありません。
因みに2023年度は21登板で防御率0.87,WHIP1.06。左の中継ぎとして十分すぎる活躍です。
水上由伸
横変化が得意で新人王&最優秀中継ぎの実績がある水上由伸投手(27)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板数5,防御率0.00,投球回数5.2,被打率.350,奪三振率4.76,与四死球率4.76,WHIP1.59
2022年のブレイク以降、西武ブルペン陣の中心を担うかと思いきやそうではありませんでした。近年は一軍と二軍を行ったり来たりのシーズンが続き、今回戦力外という厳しい結果となりました。
ただ2025年度に関しては二軍で27試合に登板し防御率1.29,WHIP0.91と復調の兆しを見せています。もう1年だけでも一軍で勝負する機会を与えてほしいなと思います。そのチャンスを与える球団はホークス以外な気がしますが。なぜなら水上投手の投球スタイルが横の揺さぶりでうまく打たせてとるスタイルだからです。ホークスは球威でガンガン押して三振を奪うスタイルを好みます。村田賢一投手を支配下4位で指名した時は少し風向きが変わったと思いましたが、たったの2年で戦力外にしたのでやはり「球速」「球威」が正義ということです。
井上広輝
素材型としてはギリギリの年齢の井上広輝投手(24)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板無し
育成選手なので当然一軍登板はありません。井上投手の素材の良さは1年目の頃から言われていたことで、高卒2年目には早くも一軍登板を果たすなど将来のライオンズのエース候補として期待されていました。ただそこからなかなかステップアップできず現在に至ります。
ホークスにはたくさんの好素材が育成選手として在籍しており、これ以上素材型を抱えるのは難しい気もします。ただ井上投手の将来性に期待して1年だけチャンスを与えてみても面白いです。2025年度に関しては二軍で投げるチャンスを1試合しか与えられなかったので。
千葉ロッテマリーンズ
千葉ロッテマリーンズからは1選手。
岩下大輝
黄色靱帯骨化症からの復活を果たした岩下大輝投手(29)。
2025年度の一軍成績はこちら。
登板無し
2025年度は二軍戦のみの登板で33試合に投げ防御率6.30,WHIP1.83と全く結果を残せませんでした。それもあってかシーズン6位に終わったロッテでも一軍に呼ばれることはありませんでした。
岩下投手は本来、150キロオーバーの速球と切れ味鋭いスプリットで三振を奪う投球スタイル。まさにホークスが大好きな投球スタイルの中継ぎ投手です。先発もできますがもう先発はいいでしょう。1イニングを完璧に抑えるだけで十分です。



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