2024/6/24、福岡ソフトバンクホークス三軍対神奈川フューチャードリームスの交流試合が行われました。
結果は4-0でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手については6月の三軍打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
小林珠維
小林珠維投手は4回無失点の投球でした。
全58球の内、ストライク37ボール21。
印象としては「ストレートが強い」です。
四球を出しそうで出さない、そんな投球を繰り返していました。
ボール先行になってもストライクゾーンに思い切って投げ込めたのは、自分の球に自信があったからでしょう。
この日の最速は152キロ。
ピンチになればなるほどスピードが上がっていました。
変化球の投球割合が大きく、特に初球はほとんど変化球だったので、もう少しストレートで押しても良かった気はします。
相手打線全体を通して、しっかりストレートを弾き返されたのは内藤真選手ぐらいです。
2回のフィールディングミス、そして4回の先頭打者四球。
こういった細かい部分を修正していけば二軍一軍で十分勝負できます。
赤羽蓮
赤羽蓮投手は3回無失点の投球でした。
全44球の内、ストライク29ボール15。
印象としては「完璧」です。
小林投手と赤羽投手が同じ試合に投げるなんて豪華な投手リレーです。
小林投手がこの投球内容で4回までしか投げないのはおかしいと思っていましたが、同じく先発調整の赤羽投手が投げる予定であれば致し方ありません。
赤羽投手の投球は完璧です。
四球を出すこともなく、最速150キロのストレートを軸にテンポ良く抑えていきました。
内藤真選手にはクリーンヒットを打たれましたが、彼の打撃を褒めるしかありません。
高卒2年目でこの投球。
将来のエースを狙える逸材です。
宮里優吾
宮里優吾投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク13ボール5。
印象としては「変化球の精度に課題」です。
最速151キロを記録するなど、球はいつも通り走っていました。
ただ、追い込んでからの変化球が高めに浮く場面があり、決め球に苦労していました。
一軍だと、例え追い込んでいても少々高めに浮いてきたらスタンドまで運ばれる可能性があるので、ここは修正していきたいところです。
逆に言えばフォークの精度さえ上がってくれば、支配下登録が一気に近づきます。
山崎琢磨
山崎琢磨投手は1回無失点の投球でした。
全19球の内、ストライク14ボール5。
印象としては「フォークのキレが一番良かった」です。
最速は148キロ。
この日投げた投手の中では一番遅いです。
ただ、フォークのキレだけで言うと山崎投手が一番良かったです。
バットを出したくなる絶妙なコースから落とすので、打者はその球を意識してしまい、ストレートがさらに速く感じてるように見えました。
加えて投げるコースが外中心で、引っ張らせる球を投げなかったのも今回は良い方向に働きました。
真ん中に入った唯一の失投をヒットにされたように、山崎投手はストレートの質だけで抑えられる投手ではありません。
制球、変化球、全てのバランスを整えて、次回登板でも好投を期待です。
野手
ホークス選手の6月三軍打撃成績がこちら。(2024/6/24時点)
<スタメン>
<スタメン外>
大泉周也選手は2打数2安打2四球1盗塁の全打席出塁でアピール。
ただその大泉選手よりも個人的に印象に残った活躍を見せたのが山下恭吾選手。
4打数2安打3打点1盗塁でした。
3打席目は厳しいコースを粘って粘って、最後甘く入ったところを仕留めて走者一掃のタイムリー。
4打席目は150キロ近くのスピードボールを連発する関野柊人投手に対して、2球で追い込まれるもののそこから厳しい球をカットして、最後も外のストレートを逆らわずにライト前ヒット。
この3打席目と4打席目の内容が素晴らしいです。
この粘り・集中力を常に出せれば、ショートを守る選手ということもあり一気に目立てます。
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