2024/6/13、福岡ソフトバンクホークスvs東京ヤクルトスワローズの一軍公式戦が行われました。
結果は6-3でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては6月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合というかヤクルト3連戦で一番感じたことは3点差はセーフティーリードではないということです。
どの投手でも隙を見せればいつでも3点ぐらい取られそうな強力打線で、常にヒヤヒヤしながら見なければなりませんでした。
大津投手の5回7失点がまさに分かりやすいです。
ただ、ヤクルトはいつでも3点ぐらい取れそうな投手陣でもありました。
この試合で先発した高橋奎二投手は3.1回で7四死球。
ヒットを打たなくても簡単に走者を出してくれます。
現在セリーグ順位は6位ですが、投手陣さえ整備できれば手が付けられないチームになると思います。
ホークスがこの試合で勝てたのは投手陣の頑張りが非常に大きいです。
先発の大関投手を始め、それぞれの投手が自分の役割を果たしました。
6/14からはタイガースとの3連戦。
楽天が勝ち続けるので交流戦優勝は厳しくなりましたが、そこを気にすることなく目先の1勝を積み上げて欲しいです。
6/14先発はホークスがモイネロ投手、タイガースが伊藤将司投手。
ホークスとしては絶対に落とせない試合です。
なぜなら、タイガース3連戦の先発投手で、勝ちが計算できるのがモイネロ投手ぐらいだからです。
ここを落とせば3連敗もあり得ます。
投手
大関友久
大関友久投手は5回2失点の投球でした。
全84球の内、ストライク54ボール30。
印象としては「丁寧」です。
この試合で真ん中に投げた球は全部で6球。(うえでぃー調べ)
3回、先頭の松本選手に対し2ボールとなったところで、カウントを取りにいく真ん中のストレートを投げストライク。
4回、サンタナ選手に対し2ボール1ストライクとなったところで、カウントを取りにいく真ん中のスライダーを見逃してくれてラッキーストライク。
4回、オスナ選手に対し2ボール2ストライクからの5球目に、真ん中のフォークを投げ込み三塁線ギリギリの強烈なファール。
4回、山田選手に対し初球に真ん中のフォークを投げ見逃しストライク。
4回、同じく山田選手に1ボール1ストライクから、真ん中のスライダーを投げ込みレフトへ確信本塁打。
5回、丸山選手に対し2ボール2ストライクと追い込んでからの6球目に真ん中のストレートを投げ込みレフトフライ。
初回以外は常に走者を背負いながらの厳しい投球でしたが、何とか最少失点で切り抜けられたのは、この丁寧さが大きく影響してます。
また、今回の投球では勝負所で「カーブ」という球種が鍵になりました。
6/12の試合で大津投手があまり投げなかったカーブ。
そこにヤクルト打線攻略の糸口を感じ取った海野捕手は、4回先頭の村上選手を追い込んでから低めのカーブを要求し空振り三振。
4回はオスナ選手も8球投げさせられタイミングが合ってきたところで外のカーブで見逃し三振。
素晴らしい洞察力でした。
津森宥紀
津森宥紀投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク10ボール8。
印象としては「大事な大事な所」です。
大関投手がもう1回投げるという可能性もゼロではありませんでしたが、徐々に球威も制球も落ちているということで津森投手に交代しました。
この回は村上選手、サンタナ選手、オスナ選手、山田選手とヤクルト打線の一番怖い所と当たる打順。
こういう場面で6回に津森投手がいるのは心強いです。
津森投手は結局1球も甘い所に投げることなく1回を無失点に抑えました。
サンタナ選手の打席では山川選手が背走しながらフライをキャッチするファインプレーも飛び出しました。
先頭の村上選手に対する8球目のストレートは惜しくもボールとなり四球となりましたが、私の中ではストライクです。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回1失点の投球でした。
全20球の内、ストライク14ボール6。
印象としては「ベースカバーが遅い」です。
先頭の松本選手は外のストレートをセンター前にコースヒット。
山崎選手にも高めのストレートをライト前に運ばれたものの、一塁走者松本選手の打球判断が遅れライトゴロ。
打者西川選手の場面で4点差も開いている状況で盗塁を仕掛け1死二塁。
西川選手は外のストレートで空振り三振に打ち取るも、丸山選手にはファーストへの内野安打。
セカンド走者の山崎選手はその間にホームイン。
長岡選手には初球の低めのストレートをセンター前ヒット。
本塁打が出れば同点の場面で村上選手に真ん中のスライダーを投げる場面がありつつも、最後は高めのストレートで空振り三振。
この回はいろいろあって非常に疲れました。
4点差で走られるということはよっぽどクイックが遅いということです。
丸山選手の内野安打はもう少しヘルナンデス投手のベースカバーが早ければというところでした。
そしてその次のプレーに向かうスピードも一瞬遅れていました。
こういった隙はできる限り見せないようにしていきたいところです。
松本裕樹
松本裕樹投手は1回無失点の投球でした。
全18球の内、ストライク11ボール7。
印象としては「本気の投球」です。
3点差の8回で、本来なら楽に投球できるところ。
しかし、この日の松本投手はいつも以上に気合が入っていました。
なぜならサンタナ選手、オスナ選手、山田選手という強力な打順と当たるからです。
いつもならカウント球は真ん中に投げ込んで、そこから散らしていく投球ですが、今回は初球からビタビタ投球。
そしてこのような投球をされた3選手は手も足も出ませんでした。
サンタナ選手を見逃し三振に打ち取ったストレートなんて最高の球です。
プロ野球選手はあの球を投げたくて日々努力を積み重ねているといっても過言ではありません。
サンタナ選手は決まった瞬間、すぐにベンチへ帰っていきました。
この潔さも敵ながらカッコいいです。
山田選手には四球を与えましたが、最後の1球はホークスファンの私にはしっかりめのストライクに見えました。
オスナ
オスナ投手は1回無失点の投球でした。
全28球の内、ストライク21ボール7。
印象としては「山崎選手、丸山選手の粘りが凄まじい」です。
先頭の山崎選手には10球、2死から丸山選手には11球。
2人だけで21球も投げさせられました。
そして長岡選手のヒットもあり、2死で一打同点のピンチまで持っていかれました。
さすがのヤクルト打線です。
村上選手との対戦ではこの日最速の157キロを連発して最後はファーストゴロに抑えましたが、最後の最後まで目が離せなかったです。
野手
ホークス選手の6月一軍打撃成績がこちら。(2024/6/13時点)
序盤は満塁のチャンスを何度も作るものの、そこから犠牲フライを打とうとして高めのボール球を振ってしまう場面がチーム全体に見られました。
高橋投手の高めのストレートは力があるので、チャンスでも甘めのゾーンに目付けをするべきだったのではないかと結果的に思います。
ただタイムリーが打てない中でも、近藤選手や栗原選手が粘って押し出しをもぎ取るなど、序盤の主導権を握る働きはできていました。
これがチームバッティングです。
周東佑京選手の5打数3安打の3出塁はお見事です。
その内2安打は反則的な足を活かしたヒットでした。
周東選手の出塁は常にチームの勝敗を左右します。
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