2024/5/30、福岡ソフトバンクホークス三軍対宮崎サンシャインズの交流試合が行われました。
結果は11-1でホークスが勝ちました。
今回はこの試合で登板したホークス投手に注目していきます。
野手についてはこの試合の打撃成績を載せています。
アピールできた若手選手はいたでしょうか。
投手
前田悠伍
前田悠伍投手は5回1失点の投球でした。
全65球の内、ストライク43ボール22。
印象としては「修正能力が高い」です。
序盤は変化球の制球に苦しみました。
特に失点をした2回はスライダーでストライクが取れず、結果球は全てストレートでした。
結局最後まで結果球はストレートが多かったですが、3回にはカーブを1球投げ簡単にストライクが取れたので、4回はカーブを中心に配球。
5回はスライダーでもストライクが取れるようになりました。
尻上がりに調子を上げていくあたりで、先発向きな気がします。
また、自らの状態を試合の中で修正できる18歳の今後の成長が非常に楽しみです。
瀧本将生
瀧本将生投手は3回無失点の投球でした。
全38球の内、ストライク25ボール13。
印象としては「カーブが効果的」です。
追い込んでからの魔球スライダーには絶対的な自信を持っており、今回もそのスライダーで空振りを奪う場面が何度もありました。
ただ、瀧本投手はどうやってスライダーを投げられる状況にするか。
そこが課題です。
できれば追い込むまではスライダーを隠しておきたいところ。
そういう中で、今回力を発揮したのは大きく曲がるカーブ。
どろーんとした軌道で打者がタイミングを合わせ辛そうにしていました。
この球をカウント球に使うことで、その後、真ん中にストレートがいってしまってもファールでカウントが取れる場面もありました。
打たれる球は全てストレートなので、ストレートの球速・質が上がれば言うことなしです。
佐藤琢磨
佐藤琢磨投手は1回無失点の投球でした。
全13球の内、ストライク8ボール5。
印象としては「真ん中にいったのは1球だけ」です。
中継ぎ投手に相応しい、厳しいところを突きながらの素晴らしい投球でした。
先頭打者をサードゴロに打ち取ったストレートだけ甘く入りましたが、それ以外は全て内外低めにしっかり制球できていました。
普段はほとんどストレートの佐藤投手が、カーブやスライダーといった変化球でしっかりカウントが取れていたのも素晴らしかったです。
このような投球を継続できれば二軍で登板するチャンスは生まれます。
野手
この試合のホークス選手の打撃成績がこちら。
重松凱人選手と山本恵大選手が確信のホームラン。
重松選手は走力と長打力は申し分ないので、打撃の確実性が付いてきたらもの凄い選手になります。
山本選手はこれまで打率出塁率の部分で魅せていたのが、長打でもアピールするようになると、いよいよ三軍でやることが無くなります。
どうしても打つ方が目立ちすぎてこの2選手の陰に隠れてしまいますが、伊藤大将選手の守備は素晴らしいものがありました。
ショートとして2回はハイバウンドの打球、3回は三遊間の深い打球を難なく捌きました。
特に3回の打球は、取ってからノーステップであれだけ強い送球を披露したので少し驚きました。
7回に西尾歩真選手の俊敏な動きで成立したサードゴロ併殺もお見事でした。
二遊間の選手は今がまさにチャンスなので、打って走って守ってどんどんアピールしてもらいたいです。
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