2024/6/15、福岡ソフトバンクホークスvs阪神タイガースの一軍公式戦が行われました。
結果は6-2でホークスが勝利しました。
今回はこの試合の全体的な感想をホークス目線で振り返ります。
ホークス投手&野手も個別に取り上げます。
野手に関しては6月の一軍打撃成績も載せてます。
全体的な感想
この試合は初回の攻防が全てとは言いませんが、それぐらい大きかったです。
1回表はいきなり先頭の1番近本選手がヒットで出塁し、盗塁も決め、最高の状態で2,3,4番に回した中でタイガースは無得点。
東浜投手がコースにビタビタ投げていたわけではなく、特に3番森下選手の2球目のスライダーはホームランボールです。
そんなピンチを凌いだホークスは1回裏に1番周東選手がヒットで出塁、そして盗塁。
ここまでは一緒です。
ただホークスは2番今宮選手の粘りが最高でした。
ストライクからボールになる絶妙な変化球をファールで粘り続け、結局10球も投げさせ四球をもぎ取りました。
この時のビーズリー投手は失投が少なく、寧ろ完璧な投球をしていたので、その後の展開から今宮選手がビーズリー投手を崩したという見方もできます。
3番栗原選手は小久保ホークスでは珍しく初回から送りバント。
防御率0点台の投手とはいえ、クリーンナップにバントは賛否両論あります。
4番山川選手は空振り三振。
甘い球は来ていました。
5番近藤選手は先制の3ラン本塁打。
甘い球を1球で捉えました。
この場面、2死二三塁と塁が空いている場面だったので、近藤選手を歩かせて柳町選手勝負もできました。
どちらも良い打者ですが近藤選手には「一発」があります。
ボール先行になれば普通に勝負を避けるかと思いきや、2ボール1ストライクから普通にカウントを取りに行きました。
そんなことをしていたら打たれるのは当然です。
なぜなら現日本球界最強打者の近藤選手ですから。
6/16の先発はホークスが石川投手、タイガースが才木投手。
ホークスは交流戦優勝がかかった大一番となるため、気合は入ります。
ただ、お互いの先発投手の今季成績を見比べた時に、ホークスにとって分が悪い勝負であることは明らかです。
才木投手はここ3試合で無失点投球。
調子は絶好調です。
石川投手は5/15楽天戦以来、1ヶ月ぶりの先発登板。
その時は3.1回3失点で先発の役割を果たせませんでした。
石川投手が試合を作れるか、ホークス打線が立ち上がりを攻めていけるか。
このあたりが注目ポイントになります。
仮に負けたとしても、既にカード勝ち越しは決まっているので、切り替えて次の試合に向かいましょう。
交流戦はあくまでも通過点。
大きな目標は2020年ぶりのリーグ優勝&日本一です。
投手
東浜巨
東浜巨投手は6回1失点の投球でした。
全99球の内、ストライク70ボール29。
印象としては「これぞ東浜巨」です。
前日の記事でも述べましたが、ここ最近は東浜投手らしくない投球が続いていました。
そろそろラストチャンスではないかというところで、6回1失点の投球はお見事です。
細かい所を見ていくと、2回1死走者無しから長打の少ない糸原選手に四球を与えたりともったいない部分はありました。
それが無ければおそらく7回までは投げれたでしょう。
まだ首の皮が一枚繋がったというところだと思うので、気を引き締めて次回登板に臨んでほしいです。
杉山一樹
杉山一樹投手は1回無失点の投球でした。
全22球の内、ストライク14ボール8。
印象としては「四球を出すも力で押す」です。
先頭打者に四球を出す。
そこから一気に崩れる。
これが昨年までの杉山投手です。
ただ今年は違います。
今回は無死二塁のピンチから3人連続でアウトに打ち取りました。
個人的に四球を出してからすぐに暴投で走者を二塁まで進ませたことが、杉山投手にとっては良かったと思います。
なぜなら、そんなに走者を気にする必要が無くなるからです。
投げてる球は守護神クラスなので、しっかりゾーン内に力強い球を投げ切れば抑えられます。
今年は怪我無く投げてくれれば一年間大丈夫そうです。
長谷川威展
長谷川威展投手は0.2回1失点の投球でした。
全21球の内、ストライク13ボール8。
印象としては「先頭四球が狂わせた」です。
先頭の中野選手に対して、ギリギリのコースに素晴らしい球を放っていました。
ただ、5球目の外角ストレート、8球目の内角スライダー等、素晴らしい所に決まってもボール判定される場面があり、非常に戸惑いました。
結局、中野選手には四球。
これによって、ストライクゾーンを狭めなければならなくなりました。
最後糸原選手にタイムリーヒットを打たれた外のスライダーも、本当はもう少し外に逃がしたいところだったと思います。
投げる球の質自体は変わっていないので、あまり気にする必要はありません。
津森宥紀
津森宥紀投手は0.1回無失点の投球でした。
全4球の内、ストライク3ボール1。
印象としては「火消し」です。
長谷川投手が作ったピンチの場面で登板し、津森投手がしっかり火消ししてくれました。
ここで一本打たれていたら、また違った展開になったと思います。
おそらく、いや間違いなくこの回に津森投手がなげるつもりではありませんでした。
だからこそ、良い意味で開き直ってどんどんストライクゾーンで勝負していけたのではないでしょうか。
ヘルナンデス
ヘルナンデス投手は1回無失点の投球でした。
全16球の内、ストライク10ボール6。
印象としては「落ち着いた投球」です。
いきなり先頭の8番木浪選手に死球。
9番梅野選手にはセンター前ヒット。
下位打線で無死一二塁の形を作られましたが、ここから落ち着いて1~3番打者を3連続アウトで締めました。
梅野選手に打たれた低めのストレートは決して悪い球ではありませんでした。
ただ、そんな球でも打たれるんだというマイナスなメンタルを持っていたら、上位打線に対してさらに厳しい所を投げ「四球連発」ということにもなっていたでしょう。
打った梅野選手が一枚上手だったという風に考えることができたので、切り替えて次の打者と勝負出来たと思います。
野手
ホークス選手の6月一軍打撃成績がこちら。(2024/6/15時点)
タイガースの8安打よりも少ない6安打で、タイガースの2得点よりも多い6得点を生み出せたという点で得点効率が非常に良いです。
やはり先ほども述べたように初回の近藤健介選手の3ランが非常に大きかったです。
松本投手、オスナ投手という勝ちパターンの投手が起用できない状況で、できれば僅差の試合は避けたい所でした。
もし近藤選手の一発が無ければ、3-2で終盤を迎えていたので何が起こってもおかしくありません。
笹川吉康選手は高めの球を引っぱたいてプロ初本塁打にしました。
個人的に、2023/8/18二軍戦で放ったサヨナラ本塁打を思い出す一発でした。
詳しくはこちらから。
普通の打者はスイングスピードが足りなくて力負けするコースですが、彼は振り負けません。
むしろあそこがツボです。
コメント